浮かれポンチ、ハンミュを観る

主に観たハンミュ(韓国ミュージカル)のレビュー置き場。

쓰릴미 / スリル・ミー10周年の沼は深いぞ!とりあえず伝説ペア沼を体験!

 

 

★★★★★

 

・2017年2月19日(日)15時

・ペガムアートホール

・私:최재웅(チェ・ジェウン)

 彼:김무열(キム・ムヨル)

 

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なんか「伝説のペア」だったらしいわ。同じクールでキャスティングされてたのに、共演には至らなかったから?にも関わらず日本ではペア組んで公演したから?

 

ファンの間でそんな位置づけになっていたことを露知らず、ナイーブな私はチケット争奪戦に飛び込み、死闘の末なんとか端っこを買えたのでした。チケット購入時からスリルミー状態。

 

伝説ペアは、前回ドンホ×サンイペアを見た私からしたら「だいぶおっさんやないか!」な二人だったけど、オトナな二人もなんか良かった。いいオトナなのに何してるんだろう、こいつらやばいなってなる。

 

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👓黒幕はジェウン私

 

サンイ私も知的でしっかりしてる印象だったけど、ジェウン私はさらにしっかりと自分のブレない軸を持ってて、それとは彼に悟らせずに常に事態を把握・操作してる、影の実力者。彼に主導権を持たせているように装いつつ、決して「彼優位」にはさせない。

 

それは最初からで、待ち合わせに現れた彼を見ても「わーい!」と手放しに喜びを露わにはせず、反対側を向いて静かに喜びを噛み締める風。

彼の「相変わらずかっこいいだろ?」には「ちょっと待ってね」(双眼鏡で真正面の彼を観察)からの、「老けたね!爆笑」。もう完全にからかってますがなw

 

契約書でも「代わりに彼は私の求めることを何でもする」ことを自信満々に書いて、「おいおい何書いてんだ」と慌てて寄ってくる彼の方に振り向いて、足を組んでのどや顔。その後の彼の「好きにしろ」には優越感からの軽いあしらいではなく、「何を言ってもこいつは曲げないしな」という諦めが見てとれました。

 

 

というかこの契約書のシーン!

 

文言の最初の「ナン♪」で、タイプライターを一回だけ「カチャン」って打つ音が好きだったのに、なぜか今回

 

彼「ナン♪」

私「カタカタカタカタ」

 

わたし「?!何語?!何語で打ったら四文字になるの?!」としばらく考えてしまった。

英語版は"I"だし、ハングルなら三回叩けばいいし、アルファベット入力でも三回、Nathanと打つなら6文字…

あ、もしかして平仮名で「わたしは」って打ったのかな。まさかの日本語かな入力のタイプライターだったのかな。というかあの契約書を全部かなで打ったらそれこそやばいなww

でも一番やばいのは、こんなに細かいことを真面目に考えている私。あらゆるところに沼が隠れるスリミ、恐るべし。

 

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そして今回ハッとしたのが、脅迫文の曲で「ここまでは完璧だ」と二人がそれぞれ呟くシーン。

 

あれは彼が満足気に「ここまでは完璧だ」と言った後、私が恐怖に怯えながら繰り返してみるセリフではなかったか。

 

いや違う!(反語)

 

ジェウン私は真っ直ぐ前を見据えて、微笑を口元に浮かべながら「ここまでは完璧だ」と言ったのを、私は見逃さなかった!ミューオタは見た!あれはまさに悪魔の微笑み!

なるほどーそう来たか。ぞぞぞっとしたわ。確かに今回「狂気」は私の方にあった。しっかりしてるんだけど捉えどころがなくて、何考えてるか分からない。

 

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👓少年のこころとはムヨル彼のこと

 

逆にムヨル彼は、見た目は大人、中身は子ども。あんなに容姿端麗なのに、おつむが…。

自分の思い通りにいってる時はお調子もいい。そうでない時はご機嫌斜めの、気分屋さん。火事起こしていい気分の時は私にいちゃいちゃ大サービスだし、殺人道具チェックでは「ロォープ〜♪鉄パイプ〜♪えんさん〜♪」と遠足前夜の小学生状態。

一方、「スリルミー」で私と寝ることになった時は、最後まで私を振り払いイヤイヤと抵抗。私が猛々しく襲いかかってました笑

 

そして事態が自分の思い通りにいかなくなった時のテンパり具合と、状況収拾能力の低さww 電話ソングでは私より焦ってて、新聞ぐちゃぐちゃポイの動作がもはやオネェ風。

護送車内での私の独白は、呆気に取られて口ぽかーんしたまま聞いてるし、独房ソングでは最後泣き出すしで、何もしかして彼ほんとは何も考えてないおばか?笑 土壇場や想定外に弱いのかな。最後も名物(と勝手に思ってる)・後ろ向き階段登りはせず、曲が終わってからとぼとぼと登って行ったよ。

 

 

👓曲別コメントあれこれ

 

Why

曲の最後「そしてある日、彼が戻ってきました」

→どや顔で囚人服の前をバッ!(露出狂のあの動き)

 

 

Everybody wants Richard

私が終盤で煙草を吸う彼に近寄り、腕を伸ばして肩に触れようとしたところで、彼がサッと身をかわす→さっきまで自分の立っていたところに煙草の煙を吐く…ってのがなんかカッコよかった!ちょっと中二病っぽいけど!でもそれが今回の彼っぽい。

 

 

Romantic fire

私、階段に座った状態から、突然の、階段に縦に寝た状態で、体ピーン!!

 

な・に・そ・れ!!

 

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<突然の意味不明なポーズがショックすぎて図解>

 

この体勢特に気持ち良さそうでもないし、楽そうでもないし、彼見てないし、構ってもらえなくてグレた幼児にしか見えないんですけど…

 

あとは階段に座って、彼が私をバックハグの体勢で胸元を弄ってる手つきが、あまりに官能的で見てはいけない雰囲気だった。そしてキスで暗転してた。この作品はBLではないと思ってるけど、あのシーンわずそれ。

 

 

契約書

「ヨンヨンッパイッパイヤ!」って好き。テンポとか響きが。「パ」の前の溜めが大事。ちょっと響きがセクハラっぽいけど。

いいテンポだから、私も誰かに言ってみたい。

 

「ヨンヨンッパイッパイヤ!」

 

でも言ったらどん引きされて本当にヨンヨンパイパイ(永遠にバイバイ)されるから誰にも言えずにいる。

 

 

ロードスター

すごい格好つけて「もっちんスポーチュカー」って言ってるのも毎回ツボ。

赤いコートにハットのかっこいい風お兄さんに「俺のもっちんスポーチュカーに乗らないか」と聞かれたら、そら警戒心解かれて乗っちゃいますわ(違

 

 

10周年会場

 

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歴代俳優陣。

あの人も!この人も!スリルミーであんなことや、こんなことを…!

 

 

以上!

 

 

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어쩌면 해피엔딩 / もしかしてハッピーエンディングは少女マンガのようであるよ

 

 

★★★★★ 

 

・2017年2月18日19時

・DCFデミョン文化工場

・オリバー:정문성(チョン・ムンソン)

 クレア:전미도(チョン・ミド)

 ジェイムズ: 성종완(ソン・ジョンワン)

 

 

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👫もうあらすじをさくっと書くことは諦めたのさ

 

ロボットのオリバーは今日もいつも通りの朝を迎える。いつも通り鉢植えに声をかけ、ニュースを見て、郵便屋さんが届けてくれる音楽雑誌を読む。ずっとそうして過ごしてきた。

 

そこにある日突然、同じアパートに住むロボットのクレアが充電器を貸してほしいと押しかけてくる。びっくりしたオリバーと玄関で押し問答をしているうちに、クレアの電源は落ちてしまう。オリバーはしぶしぶ、自分より一つ新型のクレアのためにアダプターまで作り、充電してあげる。無事にクレアは目を覚ましたが、二人はすぐにどちらの型(オリバー:5型、クレア:6型)が優れているかということで小競り合いになり、クレアはお礼もそこそこに出て行ってしまう。

 

しかしクレアの充電器は壊れていて直らず、オリバーが気を利かせて毎日午後1時から5時の間だけ、自分の充電器をクレアに貸し出すことに。毎日顔を合わせることで互いへの刺々した感情も少しずつ和らぎ、先日の喧嘩を詫びにクレアが部屋に訪ねてくる。

 

オリバーの部屋にあるものを見たり、おしゃべりしているうちにオリバーには「友人」の元主人ジェームズがおり、いつか済州島に会いにいくつもりだということが分かる。クレアは、主人が友人であることなどあり得ないとしながらも、自分も済州島で蛍が見たいから一緒に行こうと持ちかけ、二人は旅に出ることにする。

 

車で済州島に向かう道中、ロボットだけの旅行は都合が悪いので人間の恋人同士ふりをしようと二人は画策する。韓国人らしい名前をつけ、タメ語で喋ってみて、出会った経緯も決める。「雨の日のニューヨーク、僕が傘を差していたら君が突然傘に入ってきて、バス停まで入れてほしいと言ってきたんだ。最初に手を繋いだ時のこと、初めてのキスのこと…」恋愛の話になって、クレアの表情が少し曇る。「誰かを愛したことある?」どうやら前の主人たちのことで、悲しい思い出があるよう。「でも忘れちゃったわ」

 

途中地点で何とか宿も見つかり、戯けたり、くつろぐ二人。クレアは「一人でいるのより、楽しくていいな」と感じ始めるが、そんな心をかき消すように「お互いのことを好きにならないと約束しよう」とオリバーに持ちかける。もちろんだ、と応じるオリバー。

 

そして遂にジェームズの自宅前に到着する。オリバーに対しクレアは「人間の心は変わるものだから、きっとジェームズの心も今頃変わってる。会ったらきっと傷つくことになる」と止めようとするが、オリバーは押し切って行ってしまう。その間クレアは、以前のご主人の女性で、愛し合っていた男性の心が離れて捨てられてしまった話を思い出して涙する。

 

戻ってきたオリバーは、ジェームズは既に亡くなっていて会えなかったと告げる。しかしジェームズは友人としてオリバーにレコードを遺していた(これが本作テーマ曲のレコードで、ジェームズ俳優の生演奏が入る)。この事実に驚くクレア。主人がロボットに何かを贈ることなんて滅多にない。ジェームズは本当に友人だったのね、と感激する。

 

続いてクレアの希望を叶えるべく、二人は蛍を見に森へ行く。暗闇を舞う光の中ではしゃいだり、静かに眺めたりして特別な時間を過ごす。クレアは蛍を一匹、ビンに入れて持ち帰る。

 

済州島から戻った二人は礼を言い合い、それぞれの部屋に戻るが…相手が好きだとすぐに気づき、飛び出してきたところで鉢合わせ。「約束、守れなかった」「私も…」。恐るおそる、優しく触れ合ってキスする二人。初めて感じる恋の感覚にわくわくし、それまでの時間を取り戻すように二人でラブラブな日々を過ごす。

 

しかし6型は5型よりも寿命が短く(メモリ容量が少ない?)、次第に頻繁になるクレアの故障。その度にオリバーは「大丈夫、大丈夫」と、クレアと自分に言い聞かせるようにして修理してあげる。そんな状況に耐えきれなくなったクレアは「私たち、もう終わりにしましょう」と切り出し、オリバーも受け入れる。

 

それぞれの生活に戻って普通に暮らそうとする二人だが、一緒に過ごした思い出が巡って悲しみが増すばかり。出会う前は悲しみを知らず、気ままに幸せに暮らしていたのに。遂に二人は、出会った日以降のメモリを削除し、お互い知らない者同士の生活に戻ることにする。

 

いつもと変わらぬ朝を迎えるオリバー。鉢植えとおしゃべりして、音楽雑誌を読んで…とそこにノックの音がし、「充電器が壊れたから、貸していただけないかしら」とクレアの声が聞こえてくる。オリバーは「誰ですか?」と問いながらも、クレアの電源が落ちる前に部屋に招き入れる。<了>

 

 

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👫泣きにいく少女マンガ作品

 

んもー

 

「観客を一網打尽に泣かせてやろう!」という製作側の魂胆が見え隠れする、いや透けて見える本作。

乙女の涙腺に訴える要素が、いやらしいほど詰め込まれています。えげつない。そして観客の乙女たち(注:私含む)はそれらにいちいち、見事に引っかかり、

 

号泣するのです(T_T)

 

鼻水出すぎで、乙女たち(注:私含む)全員口呼吸でした。多分みんな瀕死の魚みたいな顔して見てたと思う。

 

この話の筋自体は「愛し合う二人が別れる話」と、一言で表せるくらい単純なものだけど、これにロボットという設定や、くるくると変わる感情描写や、主演二人の可愛らしさが加わって、小さな花束のように愛らしいミュージカルに仕上がってました。

 

そして今回のキャストはインスタ(最大の情報源)を見て、カーテンコールが一番可愛い二人を選んだ。笑 キム・ジェボム氏もMy注目俳優としてとても興味あったけど、彼はゴーントゥモローで超お堅い役をやってたから可愛い系のイメージが全然湧かず(今年のゴーン再演に期待!!

 

よって、オリバー役は久々の

 

たかおーーーーーーーー!!ことチョン・ムンソン氏。

 

(某たかおに似ていることから、ヘドウィグの時に勝手に命名

 

しかしパンイチの細マッチョ姿で水とトマト汁を滴らせ、ロックしていたたかおはどこへ…パステルカラーのシャツ着て、鉢植え持ってピョコピョコ歩いてる…笑

でもたかオリバー(?!)、すごい可愛かった。前回見た時と役の振れ幅すごいけど、どちらもちゃんと引き込んでくれるし、歌の表現力も高い。演技力を買われて演劇にもたくさん出てるみたいだが、歌える人はとりあえずミュージカルに出てくれ笑 次回作が気になるなーっ。

 

 

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「たくさん泣いちゃった」と照れるクレアを慰めるジェームズとオリバー。萌え。

 

今度日本でも公演するらしいね! 「メイビー、ハッピーエンド」とな。ハンミュ俳優わんさか来てほしい。

 

そしてジェームズの衣装ってどう見てもスリルミー彼だよね!茶色スーツに赤ネクタイ!ということで次はスリィイィイィィルミィイィィ

 

 

以上!

 

 

 

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영웅 / 英雄を見にホットスポット(光化門広場)へ行こう

 

 

★★★★★

 

・2017年2月18日(土)15時

・世宗文化会館

安重根:양준모(ヤン・ジュンモ)

    ソリ:리사(リサ)

 伊藤博文:이정열(イ・ジョンヨル)

 リンリン:허민진(ホ・ミンジン)

 

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🔫まずはあらすじをさくっと

 

<一幕>

ロシアの白樺の森の中、安重根は日本帝国に侵略されつつある大韓帝国を救うべく、同志たちと左手の薬指第一関節を切り落とす「断指同盟」を組む。指から流れ出た血で「大韓獨立」と太極旗に書き、決意を固める。

 

その頃景福宮では日本による明成皇后暗殺を受けて女官ソリが悲嘆に暮れている。ソリは敵を討つために日本行きを決意し、キム内官によって安重根に引き合わされる。

 

転じて舞台は東京。伊藤博文は側近とともに芸者遊びを楽しみつつ、満州行きを決める。そこに踊り子として現れたソリ(源氏名はナミダ)を一目見て気に入り、自分の側に置くことにする。

 

安は中国人の旧友ワンウェイが営むウラジオストクの食堂にて同志たちと合流する。同地ではワダ率いる日本警察が反逆分子を日々追っている。ある時また追われていた安は、一緒にいたワンウェイの妹リンリンと恋人を装い、街角でキスすることで追っ手をかわす。リンリンは安への特別な感情を自覚する。

 

警察は安たちをワンウェイの食堂にまで追ってき、彼は安たちを逃がすが、代わりに日本警察に拷問されて命を落としてしまう。自分をかばって亡くなった友人の葬儀にて安は、自分のしていることは正しいのだろうかと苦悩するが、故郷や母のことを想い、意志を完遂することを誓う。

 

安たちのもとに日本のソリから、伊藤のハルビン行きが知らされる。安たちはこの機会を捉え、在ロシアの協力者チェ・ジェヒョンの反対を押し切って伊藤暗殺を決意する。

 

<二幕>

白樺の林の中で安たちは伊藤襲撃の練習をしている頃、伊藤はソリを連れて日本を後にする。

 

ウラジオストクでは安たちが相変わらず日本警察に追われているが、見つかってしまった安をかばってリンリンが被弾。リンリンは息を引き取る直前に安への想いを伝える。その場には彼女を想っていたユ・ドンハも居合わせており、安はリンリンの亡骸を彼に託してハルビンに向かう。

 

伊藤の列車が万が一、ハルビン到着前に一時停車した場合に備え、同志ウ・ドクスンとチョ・ドソンは手前の蔡家溝駅で列車を待っていた。長らく待ったあげく列車は結局通過するが、二人は列車に銃を構えているところを見つかり、逮捕される。

 

ハルビンに向かう特別列車で伊藤に同行するソリは、眠りについた伊藤を簪で刺し殺そうとする。しかしソリを警戒した伊藤は寝たふりをしており、失敗。失意のソリは走行中の列車から身を投げて自決する。

 

安は市内の教会を訪れて最後の祈りを捧げた後、ハルビン駅に向かう。駅では大勢の人が伊藤の到着を歓迎していた。安はその中に紛れ込み、下車してきた伊藤に向かって発砲、「大韓独立万歳」と三唱する。

 

逮捕された安以下4名の裁判。安は伊藤を暗殺の動機として伊藤の朝鮮への所業を述べ、「誰が真の罪人だろうか」と問いかける。最終的に安は死刑判決、他3名は懲役判決を言い渡される。

 

独房にて安は『東洋平和』を執筆している。安は看守の千葉に「互いが認め合い、尊重し合えば東洋の平和が実現する」と説き、共感した千葉は安を先生と慕う。刑の執行を目前に安は千葉に「為国献身軍人本分」という絶筆を捧げる。千葉は安の母チョ・マリアから送られてきた白装束を安に着せ、安は絞首台へと向かう。

 

さくっと書くつもりが…

 

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🔫ミュージカルとして楽しんだもの勝ち

 

この作品、前菜が一番重い。

 

だって一曲目から血気盛んすぎでしょ!というか本当に血出てるし…包帯血みどろだし…

自分で指を切り落としてまで祖国救済を誓う場面だから、俳優さんたちもすんごい熱がこもってて、一曲目にして盛り上がりがフィナーレだった笑

 

しかも本作、会場は光化門広場に面する世宗文化会館。そしてこの日は土曜日。ということで広場では、朴槿恵退陣の集会を絶賛開催中でした\(^0^)/

その隣で「英雄」やってるわけだから、もう劇場の中も外も国民感情大噴出\(^0^)/

それらを日本人がミーハー心で見にきてることなんて悟られないようにしようと、なぜか本能的に思ったのでした。

 

というか本作を観にいこうという日本人ってそもそも少ないんじゃないかな。私は良く言えば好奇心、悪く言えば話のネタにするために、わりとニュートラルな気持ちで観にいってみました。

 

日本がどう描かれているかということも、韓国語の台詞が全ては(というか大部分は)分からないという問題があるので…日本のことを何て言ってたかとか、安や伊藤の主義・思想の細かい台詞は聞き取れなかったんだけど、別に日本や伊藤がそこまでゲスな描かれ方はしていなかったのかな、という印象。少なくとも隣の大国の抗日ドラマのようなことはなかった笑

 

それよりは逆に安重根の内面や理想を丁寧に描写することで彼を持ち上げて、相対関係を作っている感じ。「反日の英雄」というよりは、「祖国と東洋の平和のために戦って散った英雄」という描かれ方なのかなと感じた。

特に最後の独房での千葉看守とのシーンは、外交や世論ではお互いの印象が悪くても、個人レベルなら彼らのように意思疎通して、前向きな関係が築けるんだよ!てなことを暗示してくれてるのかなと思いました(希望的観測 でも見てた人たちには本当にそう思ってほしいな。

 

ま、もっと韓国語が分かるようになってからまた見たら「全然違うじゃん!w」てなるかも知れないけど、そんなわけで少なくとも言葉が分からないうちは、ミュージカルとして十分楽しめる作品でした。テーマ的に、朝鮮人役の俳優は演技にひときわ熱がこもっていた印象を受けたけど、それ自体はミュージカルとしてはいいこと。曲もいいしダンスもハイレベル、衣装やセットも豪華で、俳優陣も素晴らしい、韓国ミュージカルの大作と言っていいと思います。

 

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🔫各方面の「英雄」たち

 

主演のヤン・ジュンモさん。初めてだっただけど、実力のほどは保証されているも同然なので、期待通りの安定感と声量。そして漢!って感じのイケメン。筋肉つきやすそう(何目線

 

日本警察と同志たちとのチェースも、ダンスのテンポと迫力がgood。ともすると冗長になりがちなミュージカルのダンスシーンですが、「ここまでやるなら文句ないわ!」という作り込み具合。ニュージーズを想起させる大勢でのアクロバティックなダンスシーンが、いくつかありました。ダンスナンバーの最後に、日本警察で唯一歌要員だと思ってたワダがバク転したのにはびっくり!伊達じゃなかったのか!w

 

そして何と言ってもmyハイライトはソリ役のリサ姐さん(ともはやお呼びしたい)の辞世の歌。

伊藤殺害に失敗して慕っていた明成皇后の仇も討てず、日本で身を危険に晒してまでしてきた苦労が水の泡と化した時、失意とふがいなさに打ちひしがれた彼女は列車から身投げするのだけど。

この身投げ前に、列車の乗降口に立って辞世の歌を歌い上げるシーンがすごく印象に残ってる。鬼気迫った表情で髪を振り乱し、裾に赤いグラデーションが入った白装束を風になびかせながら暗闇に浮かび上がる姿は、まさに生霊そのもの。この世の全ての恨めしさを一身に纏い、それを自分に、世界に、天にぶつけるように歌う気迫と凄味と言ったら。凄い(ボキャ貧

 

あと何気に一番気になってたのは、「暗殺シーンで拍手が起こるのか」ということ。実しやかに語られていますね。

これは結論から言うと、半分本当で半分嘘だったかな。

静寂の中、パンパンパンッ!と銃声が響いた直後は水を打ったようにシーンとしていて、「これさすがに拍手起きないんじゃない?」と様子をうかがっていたら、直後に安が「大韓独立マンセー!」と三唱。これに拍手が起きた。

それでも拍手喝采というよりは、客席の誰かが拍手し始めたからそれにパラパラと続くという、韓国の観客にしてはとても静かな拍手だった。ところで「マンセー」と聞いたら反射的に拍手するようになってるんだろうか。確かに日本でも万歳三唱の後は拍手が続く気がする。そんくらいのもんだったのかな。これは見る観客層によってその時々で違ってくるのかもしれない。

 

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🔫その他ツッコミ&メモ

 

・オペラグラスでヤンジュンモさんの手元を注視したら、切り落とした設定の左手薬指をちゃんと折ってテープで固定してた!芸が細かい!

 

・日本人はたまに日本語を使うんだけど、ワダが「チョーセンジーン♪」って突然歌い出してファッ!?

 

あとは

 

伊藤「カンパーイ!」一同「ハイッ!」

いや乾杯してあげてww

 

・ユ・ドンハ役の박종찬、よく声が出てたなあ。要チェック。

 

 

以上!

 

 

マタハリ上映会に再び行ったら彼の色んなコトが見えちゃった件について

 

 

 

 

★★★★★

 

・2017年1月31日(火)18:45

・シネマート新宿

マタハリ:キム・ソヒャン

 ラドゥ:キム・ジュンヒョン

 アルマン:チョン・テグン

 

 

懲りずに2回目。

当たり前だけど相変わらず音質・音量が(特に冒頭20分くらい)残念。記録映像でもいいけど、それならもう少しチケット安くしてほしいし、それなりの金取って人様に見せるなら見せるで、せめて音声くらいはマイクから直接録ってくれ…!声量ある俳優ほど音が割れて聞きづらくなるパラドックス…!

 

 

いつもと違うところに目をやることの大切さ

 

さて今回は、脳内トマティーナが勃発した前回とは違い、比較的心穏やかに、ラドゥ以外の画面の部分を見る余裕が出来ました。

 

裁判の時の陪席裁判官たちって踊り子だったんや!とか。こないだは米粒大のラドゥに目を凝らしすぎて「いつどこから踊り子湧いてきたの」状態だったけど、今回はみんながバッと法服脱ぐとこ、ちゃんと見ちゃったー(言い方

 

 

あとはマタハリの処刑が決まってから、ラドゥが一人歌うシーン。前回は「これが最後のアップ映像!!」とジュニョン様の顔をガン見するのに必死で、なんと字幕を一言も読んでいなかった!!

 

なので今回少しは注意して読んでみたら、

「どこで道を誤ったのだろう、いつからこんな嘘偽りで身を固めるようになったのだろう。職務のために愛を犠牲にして、きっと自分は死ぬまでこのことに苛まれるのだ。でもそれも祖国のための私なりの犠牲」とか(確か)言ってて、

「そうか、そういう反省の仕方もあるのか。確かに死ぬまでその十字架を背負うのはつらいなー」と妙に納得しかけたが、よく考えるとすごい都合いい!何その「振る方もつらいんだよ」的メンタリティー!!

 

危うくあの悩ましげな眉間に騙されるところだったわ~。でも本当に八方塞がりだったしね。キャサリンに弱み握られてね、そそのかされてね。マタが振り向いてくれないからってどこかの大聖堂の神父と違って、逆ギレして殺したわけじゃないもんね。苦しい決断だったね。つらいね。ゆるす(結局

 

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(よしっ)

 

 

ラドゥはまだまだ前途有望

 

ところでラドゥのファーストネームって、ジョージっていうらしい。ジョルジュか。うん、なんかジョルジュっぽい顔してるわ。とか思いつつ何の気なしにGeorge Ladouxでググってみたら、

 

 

まさかの実在した軍人だったーー!!

 

 

しかも本当にマタハリリクルートした張本人だったーーー!!

 

 

そして自分も後に二重スパイの嫌疑をかけられていたーーー!!www

 

 

すんごいブーメランww

 

 

その疑いは無事晴らしたらしいが。w

 

 

(以上全てなんとかぺディアから)

 

 

この後日談の一部始終、ミュージカルにしてほしすぎる。二重スパイ疑惑とか絶対キャサリンに離婚されるよな。それかキャサリン父の政治力で何とかするか(韓国ドラマ感)。そしてジュニョン様の眉間がますます悩まセクシーに…

 

と、前回も今回もくだらぬ妄想を膨らませていたら翌朝寝坊して遅刻しかけたので、

 

 

自重!

 

もとい

 

以上!

 

 

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マリーアントワネット&マタハリコンサートで渋谷からソウルに瞬間移動!

 



★★★★★

 
・2017年1月20日(金)19時
・渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
・キム・ジュンヒョン
    キム・ソヒョン
    キム・ソヒャン
 
 

Tracklist

 

👑第一部:マリーアントワネット

1. Lullaby (キム・ソヒョン)

2. I'm the Best (キム・ジュンヒョン)

3. Enough is Enough (キム・ソヒャン)

4. The Girl You See in Me (キム・ソヒョン)

 

💋第二部:マタハリ

5. The Girl I Used to Be (キム・ソヒャン)

6. Because of you (キム・ジュンヒョン)

7. One Last Time (キム・ソヒャン)

8. All That We Had to Do (キム・ジュンヒョン)

 

🎩第三部:ミュージカル色々

9. 私だけに (エリザベート/キム・ソヒョン)

10. Music of the Night (オペラ座の怪人/キム・ジュンヒョン)

11. Only Love (ルドルフ/キム・ソヒャン)

12. Think of Me (オペラ座の怪人/キム・ソヒョン)

13. The Measure of a Man (ルドルフ/キム・ジュンヒョン)

14. 星から降る金 (モジャ!/三人)

 

 

 

先日の上映会に引き続き、今月は完全にジュニョン月間と化しています。しかも今回は生歌!生ジュニョン!全身を目と耳にして臨みました。目に耳が付いてる感じ。

 

そして私のジュニョン様萌えポイントの一つに「ヒゲ」があることは既に全米が知る通りですが、なんとジュニョン様は、ヒゲがなくても美しかった!さすがは私の見込んだ真性イケメン!雰囲気イケメンならこうは行きませんぜ。

あと女性のエスコートの仕方がナチュラルすぎて惚れた。女優さんだけでなく通訳さんにまで、優しく腰に手を添えて!私あのためだけに韓国語猛勉強して通訳になりたかった。

 

さて今回、女優さんお二人は初めて。もちろんどちらもトップレベルということは存じておりました。そんなトップ女優二人+ジュニョン様という超豪華メンバーに一堂にお目見えするなどという幸運があってもいいのでしょうか!眼福も耳福もいいところ。ハンミュツアー谷間の時期、私はこれだけを楽しみに生きておりました。

 

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1. Lullaby

まずはMA×ソヒョンさんから。

もうソヒョンさんかわいい〜♡猫ちゃんみたい。キラキラの白いドレスがとてもお似合い。そして髪の毛もとぅるとぅる!奇跡のアラフォーよね。オトナ可愛いマリーアントワネットって感じだわ。

そして声楽科出身ってのは知ってたけど、実際に元オペラ歌手だったのね。オペラ歌手として日本で公演したこともあるそう。そらクリスティーヌ役はどちらも楽勝だわな。

 

2. I'm the Best

わーい!いきなりきたー!私の今月の練習曲!毎月一曲、韓国語の勉強のために一曲選んで歌詞を覚え込んでいるのです。そして1月は、このコンサートで絶対に歌われると見込んでいたこの曲だったのです。おかげで「群衆を煽動しろ」という、何とも使い道に悩む表現を覚えました。

思えばジュニョン様が劇中で歌う曲って、曲として普通に好きなものが多くて、よく練習曲に選んでいる気が。マタハリの"Man to Man"然り、モジャ!の「神よ、なぜ許される」然り。ジャックザリッパーの「灰色の街」も選んだことがあったな。好きな俳優が好きな曲を歌ってることほど素敵なことはないよね!

 

3. Enough is Enough

MAには出演してなかったけれど、今回のコンサートのためにソヒャンさんが特別に準備されたという曲。

しかし、どこまで地声で上がっていけるんだ彼女は…!パワフル…

MAは見たことないけどそう遠くない未来にきっと再演されるだろうから、そしたらぜひマルグリットは彼女で見たいな!

 

6. Because of You

後ろのスクリーンで毎曲関連映像が映されるんだけど、ジュニョン様が歌ってる後ろでジュニョンラドゥの映像流さないでほしかった。どっちも見ようと欲張ってしまう!その結果どっちもチラ見になってしまう!

さて、強い(ように見える)男がプライドや意地をかなぐり捨てて、愛する女性に本心をぶつけるこの曲は、全乙女の憧れだと思うわけよ(ただしイケメンに限る)。まぁ実際のマタハリはどん引きしてるんだけどw 

それで、いつも劇中ではラドゥがマタハリに向かって歌ってる曲なんだけど…あれ、今日は舞台上にマタハリいないね?てことはもしかして、私に向かって歌ってるのかな?

なになに、お前のせいで、寝られない?何も手につかない?深く溺れて?もう我慢できない?から、お前をそばに置いておきたい?

いいよぉーーーーーー♪!!!というか寝られなくしちゃってごめんねーー♡いっそ眠らない夜を過ごそry

 

7. One Last Time

だからどこまで地声で上がっていけるんだ彼女は…!

そして赤い総レースのドレスと緑のライトに包まれて、ミュージカルそのままの風景が展開。ここはブルースクエアかと錯覚しました。

マタハリって最後は死んじゃうけど、激動の時代に自分の意思に従って行動し、勇敢に生きていたところは、いつの時代も共感を呼ぶんじゃないかなとこの曲を聴いて考えてた。

 

8. All That We Had to Do

この曲あまり『マタハリの目玉として意識してなかったけどなるほど、岐路に立たされたラドゥが自身とマタハリの運命を決定付ける決心の曲、という意味では大事な一曲。そして愛国歌的なメロディーで、高位軍人が背負う責任と宿命を的確に表しているのです。

それを見事に歌い上げ、この極東の市民の心を動かすことのできる彼にフランスは勲章でも授けた方が良い。

そしてこの曲の時のジュニョン様の悩ましげな眉間が絶品すぎる。

 

10. Music of the Night

最初数秒間、日本語だと気付かなかったけど、たまには分かる言葉もいいね!初めて日本語でこの曲聴いたわ。そしてとても共感したわ。だって

「新しい未知の世界へ 二人で旅立つのだ」→行きましょう

「心のおもむくまま 君は私のもの」→好きにして

「私にゆだねてほしい」→御意

「私にさわってほしい」→はい喜んry

 

12. Think of Me

ソヒョンさん、元オペラ歌手だったけどオペラ座の怪人でミュージカルデビューしたそう。

どうせならファントムのMy True Loveも歌ってほしかったな。ファントムもEMKでしょ?

そういえば今回は意外なことに、誰も出演中の作品の曲を歌わなかったな。

 

13. The Measure of a Man

ジュニョン様の最後の曲。しかし配られたセットリストを見ると、当初予定はモンテクリストの地獄ソングー!!そっちを歌ってほしかったーー!!ルドルフよく知らんしーー!!あの地獄ソングの爆発力をジュニョン様バージョンでも体感したかったーー!!!昼の部と入れ替わってたのかしら。両方見た人羨ましすぎる。

 

14.星から降る金

アンコールは三人仲良く並んでモジャ!の「星から降る金」。視界にイケメンと美女しかいなくて至福。真ん中のジュニョン様も超かっこいいけど、美女二人に挟まれてるのも羨ましい!

思えば三人ともモジャ!に出てたもんね。ヴァルトシュテッテン夫人以外のキャラがこの曲歌ってたのが新鮮。特にコロレド様は星から降ってこなくても金持ってそうだし(違

 

 

 

そして最後は三人でお見送り。例の通り俳優さんたちが横から見えちゃう部分には衝立が立てられて、視界を遮っていたよ(けち(-з-)

 

しかしそんな衝立、ジュニョン様には関係なかった!

 

 

 

なぜなら

 
 

 

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背が高すぎて頭が飛び出ていらっしゃるから!!w

 

 

 

あー高身長素敵。でもこの見送りの時はさすがに少し疲れてるように見えた。

ソヒャンさんは時差ぼけハイで最後までお元気だったのかしら。彼女、笑顔に愛嬌があって好き。ソヒョンさんは近くで見ても、舞台で見る通りの可愛らしさ♡!

 

 

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兎にも角にも、大劇場主演級の三人が東京で集ったのはグッジョブとしか言いようがありません。そしてまた見たい俳優が増えてしまった。アンダードッグもファントムも残念ながら見れないけど、今年のうちにまたどっかで出会うでしょう。とりあえずジュニョン様は来週のマタハリ上映会で(また)会いましょう!Hasta la vista!

 

 

以上!

 

 

 

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マタハリ上映会でフランス軍情報部の彼にハートを盗まれた件について

 


★★★★★

 

・2017年1月17日(火) 20:45
・シネマート新宿
マタハリ:キム・ソヒャン
 ラドゥ:キム・ジュンヒョン
 アルマン:チョン・テグン(VIXXレオ)

 

 

半年ほど前に見たキャストとは総入替えという絶好のチャンス!しかもラドゥ役はみんな大好き高身長イケボヒゲメンのキム・ジュンヒョン様!

 

 

💄上映会のアメとムチ

 

本上映会、150分、休憩なし。
始まる前にトイレにいったはずなのに、なぜかかなり早い段階で催し、これはあと二時間耐えられない!というピンチな状況に。

 

しかし一度本作を見ている私は記憶細胞をフル動員し、歌と歌の間でラドゥの妻が彼をなじる、比較的軽傷と思われる場面でトイレに行くという、我ながらファインプレーをかましました。

 

なんて話、すっごいどうでもいいわ…。

 


今回は映像ということで、字幕付きで分かったことと、俳優を大きく見られて分かったことが色々あって、映像も良いところもあるんだなと改めて思いました。
記録映像のため音質が残念という以外は、舞台の臨場感はないけれども、作品の良さは伝わったと思います。

 

字幕のおかげで分かった面白いことが、マーガレットが如何にしてマタハリになったかを説明する場面。「ジャワで森に逃げ込んだら森の住人の女性たちの荘厳な踊りに出会って、毎晩彼女たちの儀式に参加した結果私はマタハリに生まれ変わったの」
えぇえぇぇマタハリってマジなスピリチュアル系?!なんか見る目変わったわ…この瞬間だけちょっとアルマンが心配になったわ。

 

あと、兼ねて私が懸念していた「アルマンは最後までマタハリを騙しているんじゃないか問題」ですが、この度字幕のお陰でその疑惑は晴れ、「アルマンはちゃんとマタハリが好き」認定されました。至らなかったのはやはりオムさまではなく私の韓国語力でしたごめんなさい。ホッピング土下座。

 


💄ミュージカルとアイドルのオトナの関係

 

基本的に私、歌えるアイドルは大歓迎。オクさまもオ・ジョンヒョク♡もアイドルだし、ルナちゃんなんかもうまかった。かっこいい/かわいくて歌えるなんて、最高じゃん。

 

ということで超大作マタハリに出るアイドルチョン・テグン氏はどんだけうまいのかと興味あったけど、とりあえずプレコ動画は正直目も(耳も?)当てられなかったので、「何これオトナの関係(≒事情)にて出演?高いチケット代払って見るのはリスキー!」と感じてたの。そういう意味で今回の上映会は、小手調べにはちょうどいい機会でした。

 

そうして見た感想としては、まぁアイドルとしては良いんじゃない、くらい。まだまだ薄っぺらい。悪いけどハンミュのレベルには到達してない。
声域が狭くて低音が苦しいから、低いところはよくキー上げてたし、「英雄らしく」と飛行機倉庫(?)で歌う曲なんかは、曲ごともう一オクターブ高くした方が良かったんじゃない?w

 

彼の独特な声、私は好きだし、ソロの時はまだいいんだけどね。複数になると途端に声量負けね。上記の飛行機倉庫での歌なんか、個々でもアンサンブルの方がうまかったし、アンサンブルもみんな、俺の方が声出るしうまいじゃんと思ってるんじゃないか(勝手

 

あとアルマンが歌った直後にラドゥが歌う場面がいくつかあって残酷にも対比されてしまうのだが、後に出てくるラドゥ役のキム・ジュンヒョンがいちいち歌も歌い方もうますぎて笑ったw これぞミュージカル俳優!と席で独り、半笑いで悶えました。
まぁミュージカル新人と、ミューひと筋の大ベテランを比べるのもかわいそうなんだけどね。逆にジュニョンさまもアイドルはできないだろうし(見たい気もする

 

でもここはミュージカル!アイドルなのは分かるけど!歌い上げる場面で目の前のヒロインを無視して、自分の世界に入り込んじゃダメ!それはコンサートでやるやつ!

 

 

と、辛口になりましたがテグンくん。

 

 

Youスタイルいいねぇ!


脚長いねぇ。顔ちっさいねぇ。女優さんより小さい。軍服がよく似合ってる。正しい空軍の青年像。イケメン風。

 

だが王道イケメン像すぎて、一発で裏があるってバレるんじゃない?私ならアルマンが「マーガレット時代の話を聞いたら失望するだなんて。今のマタハリを作ったのはマーガレットじゃないか(きらーん」とか抜かした時点で、絶対こいつおかしいと気づくな!こんな気の利いた胸きゅん台詞を言うイケメンは実在しないもん!


他方、病室で包帯姿でマタハリを追いかける図は若干ホラーだったけど、最後の王子風白衣装とかはオムさまよりも似合ってたし、舞台映えする青年だったことは評価します(誰

 

 
💄予想を上回るセクシー爆風をマノアタリ(言いたいだけ

 

しかしそれよりもさらに、背が高くてかっこよくてヒゲが素敵すぎるジュニョンさま…!!!

 


もう今回は、彼に尽きましたね。私としては。

 

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前からかっこいいとは薄々と激しく気づいていましたが、まさかここまでの大実感とは。イケメンのアップ映像最高。

 

もう大佐の役がぴったり過ぎて、立ち姿・イケボ・流し目・ヒゲ等、全てのセクシーさに私の中の全乙女が腰砕けになりました。
凛々しいスーツ姿はさることながら、ガウン&スリッパでもかっこいい。でもガウンの下の丸襟の白肌着みたいのは、着ないで良い。裸で良い。あの時のコロレド大司教のように。

 

前回見た「お国一筋で生きてきました!」的正統派リュラドゥと比べると、ジュニョンさまのラドゥは「良いルックスで昔はぶいぶい言わせたんだろうな」系。マタハリに花を贈る仕草がこなれてた。
系統的に終盤の悲壮感はリュさまの方が出てくるんだけど、ジュニョンラドゥの素敵ポイントはすばり!物理的にも態度的にも超・上から!高圧的セクシードS!

 

私の好きなシーンの一つ、酒場でのラドゥとアルマンのデュエット"Man to Man"。テグン氏の若さもあって、お父さんが小学生の息子を怒ってる画(またはヒヨコと軍鶏)みたいになってたけど、あの有無を言わさぬ高圧パワハラはリュ×オムペアにはないケミストリーの成果だったと思いまぷ。

背がすごく高い分、マタハリの所在についてアンナを問い詰める場面も、スパイミッションの成果についてマタハリに迫る場面も、上からのドSが絵になるぅ。高身長最高。

 

鳴呼。私もアルマンやアンナやマタハリのように、ジュニョンさまに見降ろされながら言葉攻めされry

 


ごほんごほん。


そんなにかっこよかった中で唯一、マタハリに向かって「君がアルマンと過ごした時間は俺と一緒にいたも同然だ!」て言ったのは、さすがにちょっとキモかったわ。そらマタハリじゃなくてもドン引きするわ。まぁこの場合キモいのはジュニョンさまじゃなくてラドゥなんだけど。


とまぁ、とにかく鼻血とよだれと涙とトマト汁が止まりません。何なら目から鼻血が出て止まりません。肉眼では見えないけれど特殊なライトを当てれば、目から鼻血を流す私の顔はさながら「奇跡のマリア像」でしょう。ジュニョンさま、あなたはこの度、私を「奇跡のマリア」にしましたおめでとう。ありがとう。アーメン。

 

ちなみにトマト汁とは「舞台に興奮した時に発生する、汗でも涙でもよだれでも鼻血でもない何か」で、「ヘドウィグ」のクライマックスでヘドウィグがトマトを握りつぶして汁を浴びたことに端を発する用語です。私がヘドウィグだったら昨日は会場がトマティーナになってました。あでもトマトが滴るジュニョンさまも絶対すてkそろそろ本格的にキモいので自主規制

 

危険視されて今度のジュニョンさまのコンサートに入場拒否されたら困るからな!前日はたくさんトマトを食べよう!取って付けたようだけどキム・ソヒャンさんもすごいうまかったから期待!

 

 

以上!

 

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浮かれポンチアワード 2016年12月期

 

 

 

🏆🏵🎗🏅🎖浮かれポンチアワード🎖🏅🎗🏵🏆

 

 

昨日の「第1回韓国ミュージカルアワード」を見て「私も早くまとめねば!」となりました。

このハンミュツアーで見た作品や俳優が多数ノミネート・受賞していて大変よろしかったです。

 

 

🏵2016年12月期

 

ノミネート作品:ファントム私とナターシャと白いロバノートルダム・ド・パリモンテクリスト

(切なさに涙がちょちょぎれるシリーズ)

 

 

 

🏅最優秀女優賞:チェ・ヨヌ(『私とナターシャと白いロバ』ジャヤ)

  澄んだ歌声と美しい涙が評価されました!

 

 

🏅最優秀男優賞:ホン・グァンホ(『ノートルダム・ド・パリカジモド)

  来世でも必ず出会いたい歌声が評価されました!

 

 

🏅最優秀助演女優賞:シン・ヨンスク(『ファントム』マダム・カルロッタ)

  脇をがっちり固める演技と歌が評価されました!

 

 

🏅最優秀助演男優賞:チェ・ミンチョル(『モンテクリストモンデゴ)

  手堅い悪役が評価されました!

 

 

🏅最優秀ミーハーホイホイ賞:パク・ヒョシン(『ファントム』エリック)

  古参もミーハーも唸らせるスター性が評価されました!

 

 

🏅最優秀セクシーヒゲ賞:オム・キジュン(『モンテクリストモンテクリスト伯)

  ヒゲも似合うという意外な魅力が評価されました!

 

 

🏅最優秀ビジュアル賞:『私とナターシャと白いロバ』

  清らかな舞台セットと衣装が評価されました!

 

 

🏅最優秀完成度賞:『ファントム』

  全てが調和した高い完成度が評価されました!

 

 

以上!

 

 

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