浮かれポンチ、ハンミュを観る

主に観たハンミュ(韓国ミュージカル)のレビュー置き場。

아이다 / アイーダは愛の叫びアイダ(黙れ

 

 

 

★★★★★

 

・2017年3月18日18:30

・シャーロッテシアター

アイーダ:윤공주(ユン・コンジュ)

 ラダメス:민우혁(ミン・ウヒョク)

 アムネリス:이정화(イ・ジョンファ)

 

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🌄この日が千秋楽。

こういうブロードウェイ系大作はライセンス契約で演出がガチガチに決められていて、俳優に与えられた演技の余地も少ないし、誰がどの国でやっても大体同じだろと思っているのでわざわざ見るつもりはなかった。

だけど公演期間が10日くらい延びたことで予定していた韓国旅行に被り、それなら見にいってみるか、ユン・コンジュさんも気になるし、といった具合。

 

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🌄そのユン・コンジュさん、ハスキーボイスが素敵!

もちろんハスキーじゃない声も素敵。Easy as Lifeは渾身の演技と歌で、辛い場面だけどずっと見ていたかった。声量もあるし、彼女はポスト・チャジヨン的なポジションで今後も活躍してほしい!チャジヨンさんも復帰が待ち遠しいけども!

 

🌄最後の最後で念願のうりフィエロことミン・ウヒョク氏のトルソーが拝めて至福。隣で弟が「僕もああいうの目指そうかな」とぼやいていたので全力で応援しておいた。

 

 

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🌄今回も、過去にも出演俳優が結構かぶってて気がついたんだけど、アイーダってキャラや構図がウィキッドと酷似してるよね。

 ・話が現代→過去→現代の入れ子型、サブヒロイン(アラミス/グリンダ)が語り部

 ・立場の劣る冷静なヒロイン(アイーダ/エルファバ)とキラキラプリティー系サブヒロイン

 ・二人に生まれる信頼関係

 ・ヒーロー(ラダメス/フィエロ)はイケイケからのヒロインとの恋愛で人間的に成長

 ・サブヒロインはショックを受けるも理解して報いてくれる

 ・後日談的にサブヒロインが為政者になる

最後二人が死ぬか死なないかは違うけど、アイーダもエピローグでは結ばれるっぽいしね。それだけ~。

 

 

以上!

 

 

인터뷰 / インタビューの人格ルーレットくるくる

 

 

★★★★★

 

・2017年3月5日(日)12時

Zeppブルーシアター六本木

・シンクレア:이지훈(イ・ジフン

 キム・ユジン:이건명(イ・ゴンミョン)

 ジョアン:김주연(キム・ジュヨン)

 

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💐東京で純度100%のハンミュが見れるなんて…

 

イジフーーーーーーン!

 

やはり好きだイジフン。いい。いい味出してる。

私はあなたを見ると、まだあの絶対領域が脳裏にチラつくけれども、今回は今回でまた違う良さがあったわ。

 

最初イジフンの名前を目にした時は、まさか私の知ってるイジフンがわざわざ日本に来るとは思わなくて、同姓同名のマイナー俳優が来るのかと思った笑 だってすっかり大劇場系なんだもんイジフン。「英雄」あがったばかりだし。なぜに出たのかしら。いやすごい嬉しいんだけど。

 

同姓同名でなくご本人来日ということならば、これは行かにゃならん。しかも「インタビュー」は気になりつつも去年ソウルで見れなかった演目。しかも少人数・多重人格モノで要演技力。しかもイゴンミョンさんも共演。もう期待できる要素しかない!と、わくわくてかてか(*゚▽゚*)でした、演目に似合わず。他のアイドルではなくこのペアを見にきたこの日のお客さん全員と分かり合える気がした。

 

本作、事前にレビューやプレコ動画で大筋は予習できたんだけど、難しい…字幕あるし見れば分かるのかな…と思ってたら、実際見てさらに分からなくなった\(^0^)/

 

話が何重にもなった入れ子を出たり入ったり、時制も行ったり来たり。筋もサスペンスだから、真相と思われることが二転三転してかなり複雑。

詳しいあらすじがあまり落ちてなかったわけだ!

これは人に説明できない!

というかしたいという気持ちにならない!w

結局最後にマットが歌った遺書Rep.の意味は何なんだ\(^0^)/!

歌詞が同じだけでマットの遺言ではないの?

だってマットは別に死なないよね?

ふぁ\(^0^)/

リピりたい\(^0^)/

 

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💐イジフンと愉快ではない仲間たち

 

そんな複雑な筋で繰り広げられる多重人格モノありながら、キャラの混乱は全然起きなかったのはやはりイジフンの名演に依るところが大きいでしょう!

 

人格はマット(青年、基本人格)→ジミー(横暴なおっさん)→ウッディ(男児)→アン(女児、ウッディの姉)→ノーネーム(落ち着いた成年風)の五つ+マット幼少期。

 

この演じ分けがすごいレベル高かった!どれも本当にそういう人格の人にしか見えなかった。こんなに色んな人格使い分けられるなんて、私もうイジフンのこと信じられないっ!だってどれが本当のイジフンなのか分からないよっ!本当のあなたを見せてっ!

みたいなことを迫る状況はきっと訪れないので問題なし。

 

でも目くるめく人格レースを目の当たりにしているユジン先生が、人格が変わるごとに四つん這いのへっぴり腰で恐るおそる「だれ?」ってなる気持ちは理解できた。素敵オジサマのイゴンミョンさんがそれをやってる図はすごい面白かったけど。

 

ちなみに七変化の中で私はジミーが一番好きだった!最初にマットからジミーになった時は、豹変のあまりのうまさに笑ってしまった。激しい感情に身を任せ、時に吠えるように、時に唸るように歌うドSイジフン、新鮮。大劇場もいいけど、こぢんまりした創作モノでも今後もっと見たいな。あとヘドウィグもやってほしい。とりあえず彼女にいい日本土産を買って帰っておくれ。

 

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イ・ゴンミョンさんがラストでスーツx青ネクタイ姿で出てきた時は思わず「ジョンハクーーー!!」と叫んでしまった。心の中で。

 

以上!

마이버킷리스트 / マイバケットリストで爽やかな涙を流そう

 

 

 

★★★★☆

 

・2017年3月4日(土)14時

・東京シーサイドフェスティバルB

・カング:チュ・ミンジン

 ヘギ:チュンジ 

 

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泣いちゃう人続出を見込んでか、入り口でマイバケティッシュ配ってた。この日風邪ひいててティッシュ大量消費中だったから嬉しかったw

 

会場の東京シーサイドフェスティバルは大きなテントみたいなコンサート会場。だから舞台が1メートルくらい高いところにあって、前の方は首が痛くなりそう~。

 

あと難としては、スポットライトがないこと!これは結構残念。だって立ち位置や角度によっては真上や後ろからしか照明が当たらず、せっかくの俳優の表情が見えない!それどころか目のところモヤイ像みたいに真っ黒になってる!

 

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カング役は、「ベア」でマットを演じていたチュ・ミンジン氏。わたし、彼のビジュアルふつーに好き。顔かっこかわいいしスタイルいい。レザージャケット似合う。歌うま高身長イケメン最高!最後のハイタッチ会でもちゃんと目を合わせて挨拶してくれて好印象だったからまた見たい(単純

 

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ヘギ役のチュンジ氏も、今回初めて知ったけど歌うまくて良かった。ただどう見てもアイドルでないチュミンジンの方がかっこいいw ヘギがイモっぽい役どころだから仕方ないのかもしれないがw

 

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作品的にそんなにどハマりはしないけど、悲しいながらも爽やかで前向きになれる、テハンロっぽい話でした。最初の方の犬に噛まれたソングは意味がよく分からなかったけどね!

 

以上!

 

 

팬텀 / ファントムで初のパクウンテ・エクスペリエンス!

 

 

★★★★★

 

・2017年2月19日(日)18時30分

・ブルースクエアの大きい方

・ファントム:박은태(パク・ウンテ)

 クリスティーヌ:이지혜(イ・ジヘ)

 カリエール:박철호(パク・チョルホ)

 カルロッタ:신영숙(シン・ヨンスク)

 フィリップ:손준호(ソン・ジュノ)

 

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あまりの完成度に、また見にいってしまった!

今回は、一度は見てみたかった若きスター、パク・ウンテ氏。パク・ヒョシンとはまた違うファントムと聞いて。

 

ウンファントムはとてもジェントルで、スタイルの良さもあって、美しい佇まい。”You Are Music”でクリスティーヌの真後ろに立って、クリスティーヌの腕を上げ下げして鳥のように羽ばたかせてるところがすごく絵になってて、うっとり。

そして触れ方も女性慣れしているというか、王子素質を生まれ持っていて、高ぶると無意識にクリスティーヌの頬とか触っちゃう感じ。それでたまにハッと気づいて「何しちゃってるんだ自分!」とおどおどするのね。

 

レッスンとかピクニックのシーンはアドリブタイムで、俳優の個性が出て面白いよね。キョリックは台詞で笑いを取るタイプだったけど、ウンテ氏は2回目のレッスンの時、

 

「今日は少し難しいことをやりますよ。いいですか。

 

ふぅうぅいぃぃーーあぁん

 

ふぅうぅいぃぃーーおぉん

 

さぁやってみて(^^)」

 

(゜∀゜;)←クリスティーヌ

 

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(今回見た二人のクリスティーヌ) 

 

 

どっちのファントムが良いかは、ここまで来ると完全に好みの問題だけど、私としてはヒョシン氏に軍配かなー。空間を包み込むような不気味な歌声が好きなのと、不器用な感じが。ピクニックシーンで動物たちの名前や設定を説明してるところを見ても、普段から一人で色々考えて遊んでそうなむっつり感が出てる。笑

でもウンテ氏のかっこよさと安定感はよく分かったので、次は顔が見えるものでぜひ。それこそ「マディソン郡の橋」なら女性慣れ感をフルに活かせるはず!オク様との絡みに期待!

逆にカーテンコールとかでは、ヒョシン氏は若干スターぶってたけど(実際スターだからいいんだけど)、ウンテ氏は手を振ってみたり、おどけてみたり、ひょうきんな感じでグーb あとヒョシン氏よりも発音が聞き取りやすいのもグーb

 

 

あと今回改めて思ったのは、シン・ヨンスクさんのカルロッタ大好きー!彼女のためにあるような役ね。

なんだか12月の時よりもパワーアップしてて、お調子よくなってた。夫のプディンちゃんとの掛け合いも脂が乗って、本当にこの舞台になくてはならない存在感。

二幕ではあまり活躍する場所がないから、幕間で少し残念な気持ちになったくらいですよ。エリックに、「確かにワガママでふてぶてしいけど、殺すほどではないでしょう!大体あなたはすぐカッカして!」と小一時間ほど恨み言を言いたい気分でした。

 

 

そしてミーハーな私は、終演後パク・ウンテ氏の出待ちへGO!

だって公演中は顔見えなかったんだもん。せっかくのカッコいい顔なんだから、見てみたいじゃん!

 

 

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ということで地下駐車場で待つこと15分くらい。出てこられて、ご丁寧にも希望者全員にサインしてくれた!70人くらいはいたのに!もちろん私もちゃっかりもらいましたw

 

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インクが出ないよ~なウンテ氏

 

 

以上!

 

 

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쓰릴미 / スリル・ミー10周年の沼は深いぞ!とりあえず伝説ペア沼を体験!

 

 

★★★★★

 

・2017年2月19日(日)15時

・ペガムアートホール

・私:최재웅(チェ・ジェウン)

 彼:김무열(キム・ムヨル)

 

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なんか「伝説のペア」だったらしいわ。同じクールでキャスティングされてたのに、共演には至らなかったから?にも関わらず日本ではペア組んで公演したから?

 

ファンの間でそんな位置づけになっていたことを露知らず、ナイーブな私はチケット争奪戦に飛び込み、死闘の末なんとか端っこを買えたのでした。チケット購入時からスリルミー状態。

 

伝説ペアは、前回ドンホ×サンイペアを見た私からしたら「だいぶおっさんやないか!」な二人だったけど、オトナな二人もなんか良かった。いいオトナなのに何してるんだろう、こいつらやばいなってなる。

 

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👓黒幕はジェウン私

 

サンイ私も知的でしっかりしてる印象だったけど、ジェウン私はさらにしっかりと自分のブレない軸を持ってて、それとは彼に悟らせずに常に事態を把握・操作してる、影の実力者。彼に主導権を持たせているように装いつつ、決して「彼優位」にはさせない。

 

それは最初からで、待ち合わせに現れた彼を見ても「わーい!」と手放しに喜びを露わにはせず、反対側を向いて静かに喜びを噛み締める風。

彼の「相変わらずかっこいいだろ?」には「ちょっと待ってね」(双眼鏡で真正面の彼を観察)からの、「老けたね!爆笑」。もう完全にからかってますがなw

 

契約書でも「代わりに彼は私の求めることを何でもする」ことを自信満々に書いて、「おいおい何書いてんだ」と慌てて寄ってくる彼の方に振り向いて、足を組んでのどや顔。その後の彼の「好きにしろ」には優越感からの軽いあしらいではなく、「何を言ってもこいつは曲げないしな」という諦めが見てとれました。

 

 

というかこの契約書のシーン!

 

文言の最初の「ナン♪」で、タイプライターを一回だけ「カチャン」って打つ音が好きだったのに、なぜか今回

 

彼「ナン♪」

私「カタカタカタカタ」

 

わたし「?!何語?!何語で打ったら四文字になるの?!」としばらく考えてしまった。

英語版は"I"だし、ハングルなら三回叩けばいいし、アルファベット入力でも三回、Nathanと打つなら6文字…

あ、もしかして平仮名で「わたしは」って打ったのかな。まさかの日本語かな入力のタイプライターだったのかな。というかあの契約書を全部かなで打ったらそれこそやばいなww

でも一番やばいのは、こんなに細かいことを真面目に考えている私。あらゆるところに沼が隠れるスリミ、恐るべし。

 

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そして今回ハッとしたのが、脅迫文の曲で「ここまでは完璧だ」と二人がそれぞれ呟くシーン。

 

あれは彼が満足気に「ここまでは完璧だ」と言った後、私が恐怖に怯えながら繰り返してみるセリフではなかったか。

 

いや違う!(反語)

 

ジェウン私は真っ直ぐ前を見据えて、微笑を口元に浮かべながら「ここまでは完璧だ」と言ったのを、私は見逃さなかった!ミューオタは見た!あれはまさに悪魔の微笑み!

なるほどーそう来たか。ぞぞぞっとしたわ。確かに今回「狂気」は私の方にあった。しっかりしてるんだけど捉えどころがなくて、何考えてるか分からない。

 

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👓少年のこころとはムヨル彼のこと

 

逆にムヨル彼は、見た目は大人、中身は子ども。あんなに容姿端麗なのに、おつむが…。

自分の思い通りにいってる時はお調子もいい。そうでない時はご機嫌斜めの、気分屋さん。火事起こしていい気分の時は私にいちゃいちゃ大サービスだし、殺人道具チェックでは「ロォープ〜♪鉄パイプ〜♪えんさん〜♪」と遠足前夜の小学生状態。

一方、「スリルミー」で私と寝ることになった時は、最後まで私を振り払いイヤイヤと抵抗。私が猛々しく襲いかかってました笑

 

そして事態が自分の思い通りにいかなくなった時のテンパり具合と、状況収拾能力の低さww 電話ソングでは私より焦ってて、新聞ぐちゃぐちゃポイの動作がもはやオネェ風。

護送車内での私の独白は、呆気に取られて口ぽかーんしたまま聞いてるし、独房ソングでは最後泣き出すしで、何もしかして彼ほんとは何も考えてないおばか?笑 土壇場や想定外に弱いのかな。最後も名物(と勝手に思ってる)・後ろ向き階段登りはせず、曲が終わってからとぼとぼと登って行ったよ。

 

 

👓曲別コメントあれこれ

 

Why

曲の最後「そしてある日、彼が戻ってきました」

→どや顔で囚人服の前をバッ!(露出狂のあの動き)

 

 

Everybody wants Richard

私が終盤で煙草を吸う彼に近寄り、腕を伸ばして肩に触れようとしたところで、彼がサッと身をかわす→さっきまで自分の立っていたところに煙草の煙を吐く…ってのがなんかカッコよかった!ちょっと中二病っぽいけど!でもそれが今回の彼っぽい。

 

 

Romantic fire

私、階段に座った状態から、突然の、階段に縦に寝た状態で、体ピーン!!

 

な・に・そ・れ!!

 

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<突然の意味不明なポーズがショックすぎて図解>

 

この体勢特に気持ち良さそうでもないし、楽そうでもないし、彼見てないし、構ってもらえなくてグレた幼児にしか見えないんですけど…

 

あとは階段に座って、彼が私をバックハグの体勢で胸元を弄ってる手つきが、あまりに官能的で見てはいけない雰囲気だった。そしてキスで暗転してた。この作品はBLではないと思ってるけど、あのシーンわずそれ。

 

 

契約書

「ヨンヨンッパイッパイヤ!」って好き。テンポとか響きが。「パ」の前の溜めが大事。ちょっと響きがセクハラっぽいけど。

いいテンポだから、私も誰かに言ってみたい。

 

「ヨンヨンッパイッパイヤ!」

 

でも言ったらどん引きされて本当にヨンヨンパイパイ(永遠にバイバイ)されるから誰にも言えずにいる。

 

 

ロードスター

すごい格好つけて「もっちんスポーチュカー」って言ってるのも毎回ツボ。

赤いコートにハットのかっこいい風お兄さんに「俺のもっちんスポーチュカーに乗らないか」と聞かれたら、そら警戒心解かれて乗っちゃいますわ(違

 

 

10周年会場

 

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歴代俳優陣。

あの人も!この人も!スリルミーであんなことや、こんなことを…!

 

 

以上!

 

 

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어쩌면 해피엔딩 / もしかしてハッピーエンディングは少女マンガのようであるよ

 

 

★★★★★ 

 

・2017年2月18日19時

・DCFデミョン文化工場

・オリバー:정문성(チョン・ムンソン)

 クレア:전미도(チョン・ミド)

 ジェイムズ: 성종완(ソン・ジョンワン)

 

 

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👫もうあらすじをさくっと書くことは諦めたのさ

 

ロボットのオリバーは今日もいつも通りの朝を迎える。いつも通り鉢植えに声をかけ、ニュースを見て、郵便屋さんが届けてくれる音楽雑誌を読む。ずっとそうして過ごしてきた。

 

そこにある日突然、同じアパートに住むロボットのクレアが充電器を貸してほしいと押しかけてくる。びっくりしたオリバーと玄関で押し問答をしているうちに、クレアの電源は落ちてしまう。オリバーはしぶしぶ、自分より一つ新型のクレアのためにアダプターまで作り、充電してあげる。無事にクレアは目を覚ましたが、二人はすぐにどちらの型(オリバー:5型、クレア:6型)が優れているかということで小競り合いになり、クレアはお礼もそこそこに出て行ってしまう。

 

しかしクレアの充電器は壊れていて直らず、オリバーが気を利かせて毎日午後1時から5時の間だけ、自分の充電器をクレアに貸し出すことに。毎日顔を合わせることで互いへの刺々した感情も少しずつ和らぎ、先日の喧嘩を詫びにクレアが部屋に訪ねてくる。

 

オリバーの部屋にあるものを見たり、おしゃべりしているうちにオリバーには「友人」の元主人ジェームズがおり、いつか済州島に会いにいくつもりだということが分かる。クレアは、主人が友人であることなどあり得ないとしながらも、自分も済州島で蛍が見たいから一緒に行こうと持ちかけ、二人は旅に出ることにする。

 

車で済州島に向かう道中、ロボットだけの旅行は都合が悪いので人間の恋人同士ふりをしようと二人は画策する。韓国人らしい名前をつけ、タメ語で喋ってみて、出会った経緯も決める。「雨の日のニューヨーク、僕が傘を差していたら君が突然傘に入ってきて、バス停まで入れてほしいと言ってきたんだ。最初に手を繋いだ時のこと、初めてのキスのこと…」恋愛の話になって、クレアの表情が少し曇る。「誰かを愛したことある?」どうやら前の主人たちのことで、悲しい思い出があるよう。「でも忘れちゃったわ」

 

途中地点で何とか宿も見つかり、戯けたり、くつろぐ二人。クレアは「一人でいるのより、楽しくていいな」と感じ始めるが、そんな心をかき消すように「お互いのことを好きにならないと約束しよう」とオリバーに持ちかける。もちろんだ、と応じるオリバー。

 

そして遂にジェームズの自宅前に到着する。オリバーに対しクレアは「人間の心は変わるものだから、きっとジェームズの心も今頃変わってる。会ったらきっと傷つくことになる」と止めようとするが、オリバーは押し切って行ってしまう。その間クレアは、以前のご主人の女性で、愛し合っていた男性の心が離れて捨てられてしまった話を思い出して涙する。

 

戻ってきたオリバーは、ジェームズは既に亡くなっていて会えなかったと告げる。しかしジェームズは友人としてオリバーにレコードを遺していた(これが本作テーマ曲のレコードで、ジェームズ俳優の生演奏が入る)。この事実に驚くクレア。主人がロボットに何かを贈ることなんて滅多にない。ジェームズは本当に友人だったのね、と感激する。

 

続いてクレアの希望を叶えるべく、二人は蛍を見に森へ行く。暗闇を舞う光の中ではしゃいだり、静かに眺めたりして特別な時間を過ごす。クレアは蛍を一匹、ビンに入れて持ち帰る。

 

済州島から戻った二人は礼を言い合い、それぞれの部屋に戻るが…相手が好きだとすぐに気づき、飛び出してきたところで鉢合わせ。「約束、守れなかった」「私も…」。恐るおそる、優しく触れ合ってキスする二人。初めて感じる恋の感覚にわくわくし、それまでの時間を取り戻すように二人でラブラブな日々を過ごす。

 

しかし6型は5型よりも寿命が短く(メモリ容量が少ない?)、次第に頻繁になるクレアの故障。その度にオリバーは「大丈夫、大丈夫」と、クレアと自分に言い聞かせるようにして修理してあげる。そんな状況に耐えきれなくなったクレアは「私たち、もう終わりにしましょう」と切り出し、オリバーも受け入れる。

 

それぞれの生活に戻って普通に暮らそうとする二人だが、一緒に過ごした思い出が巡って悲しみが増すばかり。出会う前は悲しみを知らず、気ままに幸せに暮らしていたのに。遂に二人は、出会った日以降のメモリを削除し、お互い知らない者同士の生活に戻ることにする。

 

いつもと変わらぬ朝を迎えるオリバー。鉢植えとおしゃべりして、音楽雑誌を読んで…とそこにノックの音がし、「充電器が壊れたから、貸していただけないかしら」とクレアの声が聞こえてくる。オリバーは「誰ですか?」と問いながらも、クレアの電源が落ちる前に部屋に招き入れる。<了>

 

 

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👫泣きにいく少女マンガ作品

 

んもー

 

「観客を一網打尽に泣かせてやろう!」という製作側の魂胆が見え隠れする、いや透けて見える本作。

乙女の涙腺に訴える要素が、いやらしいほど詰め込まれています。えげつない。そして観客の乙女たち(注:私含む)はそれらにいちいち、見事に引っかかり、

 

号泣するのです(T_T)

 

鼻水出すぎで、乙女たち(注:私含む)全員口呼吸でした。多分みんな瀕死の魚みたいな顔して見てたと思う。

 

この話の筋自体は「愛し合う二人が別れる話」と、一言で表せるくらい単純なものだけど、これにロボットという設定や、くるくると変わる感情描写や、主演二人の可愛らしさが加わって、小さな花束のように愛らしいミュージカルに仕上がってました。

 

そして今回のキャストはインスタ(最大の情報源)を見て、カーテンコールが一番可愛い二人を選んだ。笑 キム・ジェボム氏もMy注目俳優としてとても興味あったけど、彼はゴーントゥモローで超お堅い役をやってたから可愛い系のイメージが全然湧かず(今年のゴーン再演に期待!!

 

よって、オリバー役は久々の

 

たかおーーーーーーーー!!ことチョン・ムンソン氏。

 

(某たかおに似ていることから、ヘドウィグの時に勝手に命名

 

しかしパンイチの細マッチョ姿で水とトマト汁を滴らせ、ロックしていたたかおはどこへ…パステルカラーのシャツ着て、鉢植え持ってピョコピョコ歩いてる…笑

でもたかオリバー(?!)、すごい可愛かった。前回見た時と役の振れ幅すごいけど、どちらもちゃんと引き込んでくれるし、歌の表現力も高い。演技力を買われて演劇にもたくさん出てるみたいだが、歌える人はとりあえずミュージカルに出てくれ笑 次回作が気になるなーっ。

 

 

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「たくさん泣いちゃった」と照れるクレアを慰めるジェームズとオリバー。萌え。

 

今度日本でも公演するらしいね! 「メイビー、ハッピーエンド」とな。ハンミュ俳優わんさか来てほしい。

 

そしてジェームズの衣装ってどう見てもスリルミー彼だよね!茶色スーツに赤ネクタイ!ということで次はスリィイィイィィルミィイィィ

 

 

以上!

 

 

 

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영웅 / 英雄を見にホットスポット(光化門広場)へ行こう

 

 

★★★★★

 

・2017年2月18日(土)15時

・世宗文化会館

安重根:양준모(ヤン・ジュンモ)

    ソリ:리사(リサ)

 伊藤博文:이정열(イ・ジョンヨル)

 リンリン:허민진(ホ・ミンジン)

 

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🔫まずはあらすじをさくっと

 

<一幕>

ロシアの白樺の森の中、安重根は日本帝国に侵略されつつある大韓帝国を救うべく、同志たちと左手の薬指第一関節を切り落とす「断指同盟」を組む。指から流れ出た血で「大韓獨立」と太極旗に書き、決意を固める。

 

その頃景福宮では日本による明成皇后暗殺を受けて女官ソリが悲嘆に暮れている。ソリは敵を討つために日本行きを決意し、キム内官によって安重根に引き合わされる。

 

転じて舞台は東京。伊藤博文は側近とともに芸者遊びを楽しみつつ、満州行きを決める。そこに踊り子として現れたソリ(源氏名はナミダ)を一目見て気に入り、自分の側に置くことにする。

 

安は中国人の旧友ワンウェイが営むウラジオストクの食堂にて同志たちと合流する。同地ではワダ率いる日本警察が反逆分子を日々追っている。ある時また追われていた安は、一緒にいたワンウェイの妹リンリンと恋人を装い、街角でキスすることで追っ手をかわす。リンリンは安への特別な感情を自覚する。

 

警察は安たちをワンウェイの食堂にまで追ってき、彼は安たちを逃がすが、代わりに日本警察に拷問されて命を落としてしまう。自分をかばって亡くなった友人の葬儀にて安は、自分のしていることは正しいのだろうかと苦悩するが、故郷や母のことを想い、意志を完遂することを誓う。

 

安たちのもとに日本のソリから、伊藤のハルビン行きが知らされる。安たちはこの機会を捉え、在ロシアの協力者チェ・ジェヒョンの反対を押し切って伊藤暗殺を決意する。

 

<二幕>

白樺の林の中で安たちは伊藤襲撃の練習をしている頃、伊藤はソリを連れて日本を後にする。

 

ウラジオストクでは安たちが相変わらず日本警察に追われているが、見つかってしまった安をかばってリンリンが被弾。リンリンは息を引き取る直前に安への想いを伝える。その場には彼女を想っていたユ・ドンハも居合わせており、安はリンリンの亡骸を彼に託してハルビンに向かう。

 

伊藤の列車が万が一、ハルビン到着前に一時停車した場合に備え、同志ウ・ドクスンとチョ・ドソンは手前の蔡家溝駅で列車を待っていた。長らく待ったあげく列車は結局通過するが、二人は列車に銃を構えているところを見つかり、逮捕される。

 

ハルビンに向かう特別列車で伊藤に同行するソリは、眠りについた伊藤を簪で刺し殺そうとする。しかしソリを警戒した伊藤は寝たふりをしており、失敗。失意のソリは走行中の列車から身を投げて自決する。

 

安は市内の教会を訪れて最後の祈りを捧げた後、ハルビン駅に向かう。駅では大勢の人が伊藤の到着を歓迎していた。安はその中に紛れ込み、下車してきた伊藤に向かって発砲、「大韓独立万歳」と三唱する。

 

逮捕された安以下4名の裁判。安は伊藤を暗殺の動機として伊藤の朝鮮への所業を述べ、「誰が真の罪人だろうか」と問いかける。最終的に安は死刑判決、他3名は懲役判決を言い渡される。

 

独房にて安は『東洋平和』を執筆している。安は看守の千葉に「互いが認め合い、尊重し合えば東洋の平和が実現する」と説き、共感した千葉は安を先生と慕う。刑の執行を目前に安は千葉に「為国献身軍人本分」という絶筆を捧げる。千葉は安の母チョ・マリアから送られてきた白装束を安に着せ、安は絞首台へと向かう。

 

さくっと書くつもりが…

 

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🔫ミュージカルとして楽しんだもの勝ち

 

この作品、前菜が一番重い。

 

だって一曲目から血気盛んすぎでしょ!というか本当に血出てるし…包帯血みどろだし…

自分で指を切り落としてまで祖国救済を誓う場面だから、俳優さんたちもすんごい熱がこもってて、一曲目にして盛り上がりがフィナーレだった笑

 

しかも本作、会場は光化門広場に面する世宗文化会館。そしてこの日は土曜日。ということで広場では、朴槿恵退陣の集会を絶賛開催中でした\(^0^)/

その隣で「英雄」やってるわけだから、もう劇場の中も外も国民感情大噴出\(^0^)/

それらを日本人がミーハー心で見にきてることなんて悟られないようにしようと、なぜか本能的に思ったのでした。

 

というか本作を観にいこうという日本人ってそもそも少ないんじゃないかな。私は良く言えば好奇心、悪く言えば話のネタにするために、わりとニュートラルな気持ちで観にいってみました。

 

日本がどう描かれているかということも、韓国語の台詞が全ては(というか大部分は)分からないという問題があるので…日本のことを何て言ってたかとか、安や伊藤の主義・思想の細かい台詞は聞き取れなかったんだけど、別に日本や伊藤がそこまでゲスな描かれ方はしていなかったのかな、という印象。少なくとも隣の大国の抗日ドラマのようなことはなかった笑

 

それよりは逆に安重根の内面や理想を丁寧に描写することで彼を持ち上げて、相対関係を作っている感じ。「反日の英雄」というよりは、「祖国と東洋の平和のために戦って散った英雄」という描かれ方なのかなと感じた。

特に最後の独房での千葉看守とのシーンは、外交や世論ではお互いの印象が悪くても、個人レベルなら彼らのように意思疎通して、前向きな関係が築けるんだよ!てなことを暗示してくれてるのかなと思いました(希望的観測 でも見てた人たちには本当にそう思ってほしいな。

 

ま、もっと韓国語が分かるようになってからまた見たら「全然違うじゃん!w」てなるかも知れないけど、そんなわけで少なくとも言葉が分からないうちは、ミュージカルとして十分楽しめる作品でした。テーマ的に、朝鮮人役の俳優は演技にひときわ熱がこもっていた印象を受けたけど、それ自体はミュージカルとしてはいいこと。曲もいいしダンスもハイレベル、衣装やセットも豪華で、俳優陣も素晴らしい、韓国ミュージカルの大作と言っていいと思います。

 

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🔫各方面の「英雄」たち

 

主演のヤン・ジュンモさん。初めてだっただけど、実力のほどは保証されているも同然なので、期待通りの安定感と声量。そして漢!って感じのイケメン。筋肉つきやすそう(何目線

 

日本警察と同志たちとのチェースも、ダンスのテンポと迫力がgood。ともすると冗長になりがちなミュージカルのダンスシーンですが、「ここまでやるなら文句ないわ!」という作り込み具合。ニュージーズを想起させる大勢でのアクロバティックなダンスシーンが、いくつかありました。ダンスナンバーの最後に、日本警察で唯一歌要員だと思ってたワダがバク転したのにはびっくり!伊達じゃなかったのか!w

 

そして何と言ってもmyハイライトはソリ役のリサ姐さん(ともはやお呼びしたい)の辞世の歌。

伊藤殺害に失敗して慕っていた明成皇后の仇も討てず、日本で身を危険に晒してまでしてきた苦労が水の泡と化した時、失意とふがいなさに打ちひしがれた彼女は列車から身投げするのだけど。

この身投げ前に、列車の乗降口に立って辞世の歌を歌い上げるシーンがすごく印象に残ってる。鬼気迫った表情で髪を振り乱し、裾に赤いグラデーションが入った白装束を風になびかせながら暗闇に浮かび上がる姿は、まさに生霊そのもの。この世の全ての恨めしさを一身に纏い、それを自分に、世界に、天にぶつけるように歌う気迫と凄味と言ったら。凄い(ボキャ貧

 

あと何気に一番気になってたのは、「暗殺シーンで拍手が起こるのか」ということ。実しやかに語られていますね。

これは結論から言うと、半分本当で半分嘘だったかな。

静寂の中、パンパンパンッ!と銃声が響いた直後は水を打ったようにシーンとしていて、「これさすがに拍手起きないんじゃない?」と様子をうかがっていたら、直後に安が「大韓独立マンセー!」と三唱。これに拍手が起きた。

それでも拍手喝采というよりは、客席の誰かが拍手し始めたからそれにパラパラと続くという、韓国の観客にしてはとても静かな拍手だった。ところで「マンセー」と聞いたら反射的に拍手するようになってるんだろうか。確かに日本でも万歳三唱の後は拍手が続く気がする。そんくらいのもんだったのかな。これは見る観客層によってその時々で違ってくるのかもしれない。

 

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🔫その他ツッコミ&メモ

 

・オペラグラスでヤンジュンモさんの手元を注視したら、切り落とした設定の左手薬指をちゃんと折ってテープで固定してた!芸が細かい!

 

・日本人はたまに日本語を使うんだけど、ワダが「チョーセンジーン♪」って突然歌い出してファッ!?

 

あとは

 

伊藤「カンパーイ!」一同「ハイッ!」

いや乾杯してあげてww

 

・ユ・ドンハ役の박종찬、よく声が出てたなあ。要チェック。

 

 

以上!