浮かれポンチ、ハンミュを観る

主に観たハンミュ(韓国ミュージカル)のレビュー置き場。

Evita / エビータは聖女か?悪女か?多分、聖なる悪女

 

 

★★★★☆

 

・2018年7月8日(日)17時30分

東急シアターオーブ

・エビータ:エマ・キングストーン

 チェ:ラミン・カリムルー

 ペロン大佐:ロバート・フィンレイソン

 

なんと会場を間違えてBunkamuraに行ってしまいました。行ったら改装中でびっくり。タクシー飛ばしてヒカリエへ。だってチケットにBunkamuraって書いてあるもんだから(主催のところ)、ぱっと見でそっちだと思っちゃうわ。

 

今回の予習のために初めてちゃんとエビータの音源を聞いてみました。Don’t Cry for Me Argentina とAnother suitcase in Another Hallくらいは聞いたことあったけど、他の曲は全く。全体を通して好きだったのは妖艶なI’d Be Surprisingly Good for YouとしたたかなRainbow High。どちらもエビータのオンナとしての魅力にフィーチャーした良曲だと思います。”Christian Dior me”っていう歌詞が好き。

エビータはJCSの直後くらいに作られていて、ロイドウェバー作品の中でも初期の作品。だからかは分かりませんが構成とか曲がJCSとかヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコートに似てるところが多いなと思いました。Rainbow Tourの曲調やナレーター(チェ)が情景を歌う構図とか、「ヨセフ」に出てくるコートの曲にそっくりではないですか?

 

エビータはミュージカルの女性パートの中でも歌がトップレベルに大変な役みたいね。サントラを聞いていた時はそこまでは思わなかったけど、生で聞くとどういうことかよく分かります。地声で高音を歌い続ける曲がたくさんあるのです。強靭な喉の持ち主でないと到底持たなさそうです。

こんな動画があるくらいです。

Who Sang The "A New Argentina" High Notes The Best? (E5-G5)

 

Rainbow Highもサビの度に声張りまくりなので、すごい迫力でした。声量に圧倒されて、鳥肌立ちました。

 

それに比べて歌という意味では、あまり見せ場のないチェですがラミン様、1ミリもぶれない歌と演技と存在感はさすがでした。

 

来日版公演というのはセットにお金と手間がかかるだろうということはよく理解できるのですが、今回はセットが結構しょぼくて、そこは正直残念でした。「そのドア枠なに?」みたいことが頻発。セットが簡素で、想像で補うタイプの作品も嫌いではありませんが、シアターオーブなんだし!ロイドウェーバーなんだし!チケット13,000円もするんだし!もう少し豪勢なもの作れなかったのかしら。キャスティングにお金かけすぎたの?

 

あと要所要所で後ろのスクリーンに、実際のエヴァフアン・ペロンの映像が写し出されてました。ちょっとドキュメンタリーみたいでおもしろかったですが、舞台としてはこれもちょっと手抜きでないかい?

 

衣装はそのまま持ってこれたのか?シャビーという印象はありませんでした。ちゃんとしてた。

 

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ハンミュを見慣れていると、日本はカーテンコールが長いなと感じます。だらだらだら、いつまでやってるんだ!と最後舞台にも観客にもちょっと辟易する。そんなに時間かけるなら韓国でよくあるように、代表的なフレーズをそれぞれ歌ってパパッとシメてほしいものですな。

 

とりあえず、ミュージカルになって、こんな極東の国でまで演じられるエビータ。本人はアルゼンチンでどれほどの人気があるのか、現地に行って感じてみたくなりました。春を鬻いだり、汚職したり横領したりと、必ずしも綺麗なことばかりではない人物だったようですが、結果として国民に愛され「聖女」と呼ばれた。ちょっと悪い方が魅力的に映るのか、悪さをも浄化してしまうような魅力の持ち主だったのか。ミュージカルでは、彼女を良いとも悪いとも決めないキャラ設定なのだと思います。人間そう簡単に、善悪どちらかになれるモンじゃない。33歳という若さで亡くなってしまいましたが、その描き方も悲劇的ではない。

後世にミュージカルになるほどだから、彼女の推進力や求心力は、短い期間でも相当強く発揮されたのでしょう。才子短命という言葉がぴったり。あのすごい自信もちょっとでいいからお裾分けいただきたい。彼女がもっと長く生きていたらアルゼンチンはどうなっていたかと思うと、見てみたかったような、末恐ろしいような、そんな気がしますが、もし長生きしていたら、ミュージカルにはなっていなかったかもしれない。

 

 

以上!

덕터 지바고 / ドクトル・ジバゴに集結した名優たちにザナス!ザナス!

 

 

★★★★☆

 

・2018年4月8日(日)19時

・シャーロッテシアター

・ジバゴ:박은태(パク・ウンテ)

 ラーラ:전미도(チョン・ミド)

 パーシャ:강필석(カン・ピルソク)

 コマロフスキー:최민철(チェ・ミンチョル)

 トーニャ:이정화(イ・ジョンファ)

 

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🔨文句なしの布陣

 

ミドさんとウンテ氏は美男美女ですごくお似合いと思ってたけど、ミドさんとピル様もめちゃくちゃお似合い!かわいいカップル♡もはやミドさんは誰と並んでもお似合いになるんじゃないかと思う愛らしさ。私もあんなかわいい眉毛になりたい。

 

コマロフスキーに迫られた時の息遣いと悶え方がエロい。

というかチェミンチョルさんのコマロフスキーが小澤征悦にしか見えなかった件w

 

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ウンテ氏はファントムでしか見たことなかったから、顔が見える舞台は初めて。それでもずっと昔から見てきたんじゃないかと思わせる安定感を持っています。

 

というか高身長イケメンで舞台映え抜群、歌うま、カリスマ性、演技力など必要なものを全てを兼ね備えていて、この男こそミュージカルをするために生まれてきたのだと思わされるわ。

 

 

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そして妖精さまことカン・ピルソク様

 

<前半>

ジャンプ!

くるくる!

ぴよ~ん!

全力疾走!

 

ピルソク氏があんなに速く動いてるの初めて見たんだけど笑

 

 

<後半>

顔面蒼白で、目の周りだけ褐色。プードル!

先ほどまでの明るい妖精さまはどこへ。でも歌のキレは健在、どころかさらにスパスパと空間を切り裂いていきます。

 

 

 

子どもたちは、可愛いんだけど歌と演技が…笑

成長してウバゴ(?)が出てきた時の安心感ハンパないw

 

 

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🔨ハッキリしろ!シバゴ!

 

ジバゴってブロードウェイではコケた方らしいんだけど、なんだか理由が分かった気がする。

 

まず、ジバゴの「軸」と話の「力点」が判然としない。激動の時代の中、ジバゴ自身もグラグラなのです!医者として生きたいのか、詩人でありたいのか?家族が大事なのか、愛人が大事なのか?

 

ジバゴ一家に酷いことをしてきたコマロフスキーに対しても、何をするわけでもなく、かといって赦しているわけでもなく、

革命に賛成するわけでもなく、反対するわけでもなく、かといって中立を主張するわけでもなく。

 

戦わない主義かと思いきや、突然思い立ったように「男の名は自分で立てる!」って歌い出すし!そう思うのは立派だけど、それ今突然思いついたよねぇ!って指差し確認したくなります。実際の生活ではそういうことってよくあると思うけど、ミュー主人公としてそれは如何なものか。

 

 

トーニャとラーラに対してだって、

 

ジバゴ「僕の居場所はここだ。家族が一番大事」(トーニャをぎゅっ

 

わずか1分半後、図書館にてラーラと再会

 

「ラーラ!!!」(がしっ

 

なーーーんという変わり身の速さwww

 

 

こういう変わり身というか、軸がぶれぶれというか、そういうところがこの作品がいまいち人心を掌握しきれていないところなのかなと思います。共感や同情が得にくいと言うの?今回は俳優陣が本当に粒揃いだっただけに、もったいない!

 

以上!

 

 

신과 함께 / 神と共にってよく考えたら神は出てこないような

 

 

★★★★★

・2018年4月8日(日)14時

・芸術の殿堂 CJトウォル劇場

・チン・ギハン:김용한(キム・ヨンハン)

 クァンリム:서경수(ソ・ギョンス)

 キム・ジャホン:이창용(イ・チャンヨン)

 ヘウォンメク:최정수(チェ・ジョンス)

 ドクチュン:이혜수(イ・ヘス)

 ユ兵隊(怨霊):강상준(カン・サンジュン)

 

 

このミュージカルは「神と共に」のうち、「-あの世編-」についてです。

 

一応事前に単語を辞書で引きひき、ウェブ漫画を読んでいきました。いい話でした。ミュージカル版は、あちこちで少しだけ変更がありますが、ほとんど気にならないくらい原作漫画に忠実です。以下にあらすじを書き起こしてみますが、漫画とミュージカルの両方を思い出しながら書いたので、その二つが混ざっていると思われます。「大体こんな話」くらいに思っていただければ。

ちなみに私の調べでは、映画版では主人公のプロフィールががらっと変わったりしているみたい。

 

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👹長すぎてあらすじとは呼べないあらすじ

 

飲酒に起因する肝臓病で亡くなった中年男性キム・ジャホン。三人の死神(グァンリム(ゲジ眉男気リーダー)・ヘウォンメク(剣クールガイ)・ドクチュン(純真ボブガール))がお迎えにきて、他の死者たちとともにあの世行き電車に乗る。

あの世は結構寒いらしく、行商人が死者たちにモモヒキを売りに来る。お金がなくてモモヒキが買えないおばあさんに、ジャホンは突然手元に現れた紙幣でモモヒキを買ってあげる(ちょうどの「この世」のジャホンの葬儀で、参列者が棺に紙幣を挟んだタイミングだった)。

とそこで、乗客のうち、カーキ色のポンチョを頭からすっぽり被った不気味な人物が「このままでは死ねない…!」と口走ったかと思えば、電車のドアが開いた隙をついて逃げ出してしまった!死神たちはすぐにその後を追いかける。

 

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~ここからストーリーが二つに分かれます。~

 

@あの世のストーリー

そのままあの世行き列車に乗るキム・ジャホンは到着後、若手弁護士チン・ギハンと出会う。ジャホンはこの先49日間で地獄の大王たちによる7回の審判を受け、全てで無罪を勝ち取らなければ地獄に落ちてしまう。チン弁護士はその弁護を引き受けてくれる国選弁護人だという。

弁護の材料とするために生前の行いの聞き取りが始まるが、キム・ジャホン、善行も悪行もまぁ平凡。これというアピールポイントがない上に、両親より先に死ぬという最大の親不孝をしているため、裁判を有利に進められるのか心配になる。

・地獄1…殺生を審査する刀山地獄。その日の裁判人数枠の最後の方に滑り込んで、審判に疲れた大王が「面倒だから最後三人はまとめて無罪っ!」となり、無罪確定。大王のサボり癖をチン弁護士は統計によって予め把握しており、その狙いが当たった格好。

・三途の川を渡る。着ている服の重さ=罪の重さとなり、それによって川を渡るのに乗れる船が違う。ジャホンたちはモーターボートで、周りのアヒルさんボートや浮き輪に比べれば、悪くない方。川が荒れて船がひっくり返ってしまうが、そこにあの世行き列車でモモヒキを買ってあげたおばあさんがクルーズ船で通りかかり、助けてもらえる。

・地獄2…生前の盗み等を審判する火湯地獄。罪の重さによって溶岩、糞尿、硫酸など入れられる鉄釜が変わる。キム・ジャホンは拾った財布から2万ウォン抜き取って財布を郵便ポストに入れておいたことがあり、それを咎められる。それに対しチン弁護士は、財布は持ち主の手元に戻っており、持ち主としてはカードや身分証などが戻ってくることの方がよほど大事だろう、わずかな現金など取るに足らないものだ、と弁護。大王は納得したものの、無罪にすることはできないとして糞尿鉄釜の清掃を4日間命じる。清掃をこなして地獄2はクリア。

・地獄3…親不孝を審査する氷山地獄。地獄に入る時にジャホンは手足を切り落とされてしまうが、チン弁護士が地獄植物園から肉と骨を生やす花を失敬してきたおがけで手足を取り戻し、いざ裁判。ここではジャホンの両親の胸部X線画像が出てきて、心臓のあたりに釘がいくつも刺さっているのが写っている。一つひとつがジャホンの言動によって両親の心に刺さった釘を現している。家計が苦しいのに塾代を出させたこと、帰省しなかったことなどを咎められ、都度チン弁護士が弁護。最終的に「親に先立つ不孝と、その原因が親から貰った大事な体を飲酒により傷つけたこと」を責められて窮地に陥るが、チン弁護士は物的証拠とともに「被告は誰よりも親を思っており、飲酒も接待だったため仕事を成功させるのにやむを得ないこと。仕事で成功して親を心配させまいとした」と弁護してお咎めなしとなる。クリア。

 

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・地獄4…殺生や盗難、淫行等々五つの罪の重さを総合的に量る剣樹地獄。被告人は秤に乗せられ、各罪の重りが次々と積まれる。ジャホンは基準となる重りよりギリギリ軽く、クリア。

・地獄5…生前の発言を審判する抜舌地獄。主の閻魔大王が農作業姿で待ち構え、到着するや否やどんちゃん騒ぎ@農場。実はこの農場、罪人たちの舌を長ーく引っ張り出して、その上を耕して植樹したもの。一汗流した後にジャホンの生前発言は検索システムにかけられるが、該当するような罪深い発言はなく、地獄5もクリア。それどころか感激した閻魔大王に何でもほしいものを聞かれ、チン弁護士のアドバイスで装甲車をもらう。

・地獄6…生前の周囲の人たちの罪を連帯責任で裁く地獄。装甲車で地獄入口に向っている途中で装甲車ごと穴に落ち、審判前に地獄に落ちてしまう。罪人たちにボコられるところを引き揚げられ、裁判でも無罪。

 

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・地獄7…商業的な罪を審議する鉅骸地獄。有罪になると鋸で切られる。ジャホンは生前、下請会社に無理を強いたこと理由に切断されそうになるが、「彼も他の人たち同様、必死に生きてきた」というチン弁護士の熱弁(熱唱)により許され、無事に7つの地獄をクリア。転生できることになる。

ストーリーが進むにつれ、チン弁護士は個人弁護士事務所を立ち上げており、キム・ジャホンの弁護が初仕事ではあるが、弁護士養成学校(校長:地蔵菩薩)では何世紀に一度のレベルの天才と評されていたことが分かる。そのレベルであれば大手弁護士事務所に入って善人の弁護だけすればよく、ありとあらゆる特権が付与される立場になれたが、チン・ギハンはあえてその道を選ばなかった。それは善人の弁護をするばかりでは、困っている人を救えないから。通常ならありえない選択をしたチン弁護士の奮闘ぶりに、地蔵菩薩閻魔大王が注目している。

 

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@この世のストーリー

電車から逃げたポンチョの怨霊を、死神三人衆が追う。北方警備の使者が攻撃されたことで、怨霊の大体の居場所が分かってそちらへ向うが、ドクチュンが怨霊に拉致されてしまう。

怨霊に向き合ったドクチュンは、怨霊が殺された上に死体を隠蔽されたことを知り、助けにきたクァンリムが渋るのを説得して死体を探し出してあげる。そこで怨霊は、自分が死んだ経緯を語る。

その日自分は軍隊で後輩と二人で警備業務に当たっており、翌日休暇をもらうはずだったが、突然後輩の銃が暴発し、弾が胸に当たってしまった。上官が呼ばれた時点では意識がなかったため、死んだと判断した上官は保身のために部下に命じて穴を掘り、自分を埋めて事件を隠蔽しようとした。埋められている最中に意識が戻ったが、上官は気づいておきながらなおも土をかぶせ続け、自分は穴の中で一日苦しんだ後、息絶えた。そして自分は休暇に出たまま復隊しない脱走兵として処理されてしまった。

ドクチュンたちはこの話に愕然とするが、上官たちは死後裁かれるため今すべきことはないとして、おとなしくなった怨霊をあの世に連れていこうとする。通り道には、怨霊が勤務していた基地があった。その前にはなんと、息子の失踪を不審に感じた年老いた母が、「息子が脱走するはずはなく、真相を解明してほしい」と訴えるプラカードを持って涙ながらに立っていた。毎日のように来ていたのか、老母は息子の怨霊が見ている目の前で基地の軍人たちに邪険に扱われ、追い払われてしまう。自分を探す母が蔑まれる姿を見た怨霊は怨念が爆発し、巨大な悪の力を持つビッグ怨霊(?)になってしまった!そしてクァンリムたちの制止を振り切って逃げてしまう。

 

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このままだと怨霊に上官が復讐されてしまう。逃げた怨霊を探知するドクチュンは、一つでなく二つの魂を感じると報告する。怨霊は既に上官をヤッてしまったのか?だがもう一つの霊は暴発した銃の持ち主、後輩だった。彼も怨霊が亡き者にしてしまったのかと思われたが、実際には逆に、呵責の念から自殺を図った後輩を怨霊は止めようとしたという。後輩のことは許せるが、上官だけはどうしても許せないと怨霊が言っていたと聞き、復讐を防ぐべくクァンリムは宝刀・四寅剣を呼び出す。四寅剣で斬られた怨霊は人間の姿に戻り、今度こそおとなしくあの世に行きますと告げる。

だが男気溢れるクァンリム、あまりにも気の毒な怨霊くんを目の当たりにし、隠蔽上官に烙印を一発カマして死後の地獄行きを約束してくる。さらにはお母さんにも別れを告げたいだろうと、オモニの夢に出して別れの挨拶をさせてあげる。

そうしてやっとあの世の入口までやってきた元・怨霊くん。周りの死者たちが次々に弁護士と合流する中、自分の弁護士だけ見当たらない。極悪人には弁護士がつかないと聞かされていたので、自分もそうなのか…と落胆していると、「お待たせしましたー!」と息を切らして、弁護士のチン・ギハンが現れる。

 

 

👹以下「かかか」(感想は簡潔に書こう)

 

最初スチールを見たときに「なんじゃこりゃ!もみあげクルンにゲジ眉スーツ!劇画かっ?ナンセンス系?」と失礼なことを思ったのですが、実際は上記の通り、結構ちゃんとしたストーリー構成。見た目の滑稽さは、慣れます。

 

セットは、ステージを囲む大きな輪っかが印象的。登場人物たちが輪っかの上を歩いて行き来したり、中央部分が上下して色んなものに見立てられています。

照明もアニメ風。光線がよく出てました。

 

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二幕冒頭のクァンリムとチン・ギハンが「君を救ってみせる」みたいに歌う決意の曲がかっこよかった!頼れるあんちゃんたち!男気!やはりギョンスかっこいい!背が高い!舞台映え!男前!脱いで!

剣の曲もかっこいいし好き。思ったより高い音まで出るギョンス。

 

実はクァンリムダブルキャストのキム・ウヒョンと、チンギハン役のチョ・ヒョンギュンも一度はぜひ見たい俳優。そっちの組み合わせでも見たかったなー!

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そして今回、なななんと!舞台両側に英語字幕がついていました!!これは助かった。グッジョブ。予習していたとは言え、あの世のボキャビュラリーは難しいのでね。あえてこの作品に英語字幕をつけた意味とは?今後もぜひ広まっていってほしい、英語字幕。

 

 

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以上!

 

 

マタハリ上映会が満足度アップしていた件について

 

 

 

★★★★★

 

・2018年3月16日(金)18:40-

・シネマート新宿

マタハリ:チャ・ジヨン

 アルマン:チョン・テグン(VIXXレオ)

 ラドゥ:キム・ジュンヒョン

 

 

まず褒めたいこととしては、去年の初演版の上映会より、画質と音のクォリティが良かった!「金取るならちゃんとせい」という、私の文句もとい願いが届いたのでしょうか。

おかげさまでストレスなく見れました。

 

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マタハリ

 

そして今から全地球が既に知っていることを言いますが、

 

やっぱり

 

チャジヨンさんすげーーうまい!!!

 

去年、再演マタハリを見た時もチャジヨン姐さんで見ましたが、その時はどうやら新しい演出についていくので頭がいっぱいだったよう。

今まではなんとなくオクマタ派でしたが、改めて見たらジヨンマタも大あり。オクさまの叙情的な歌もいいし、ジヨン姐様のしたたかさもまた良し、ね。

そして産休明けとは思えないスタイルの良さ!私もハラが出せるマザーになりたい!(何

 

 

 

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◆アルマン

 

相変わらず顔が小さいレオ氏。初演マタハリではミュージカル俳優としての初々しさ丸出し(褒めてない)でしたが、今回は舞台慣れしたのか堂々としてて、ミュージカル俳優らしくなった印象。歌はジヨン姐御やジュニョン様と比べるとまだまだだけど、そこは独特の声質で埋もれることなく、カバー◎

 

 

ミッション中に撃墜されてしまい、敵から逃れなくてはいけないアルマン:

木の影に隠れてる

歌いながら高まる感情

「神様、1日でもいいので僕に時間をください><!!」

しかし突っ立ってるその場所は森の中の開けたところ

敵に見つかって拘束される

 

ド ジ っ こ か \(^0^)/

 

 

 

◆ラドゥ

 

結局まだ生では見れていない、ジュニョンラドゥ様。でも今回も大きな画面で見ることが出来て、フェロモンぷんぷんすぎて目から鼻血が飛び出しました。

 

まずラドゥの腕まくりたまらん。私はまくられた袖の部分になりたい。

 

そして私も腰ぐいされたい。その為には細くならないと。そろそろ私もウェストと本気で向き合おうと思います。今のところ腹と向き合おうとすると、下っ腹がぼよーんと出ます(聞いてない

 

 

証言しかできないのに法廷に飛んで火にいる夏のインセクト・アルマンと、証拠と辻褄がっちり併せ持っている鉄壁ラドゥの構図が、こないだ見たルドルフとタッフェにくりそつ。しかしラドゥ役の方がジュニョン様のセクシーさ全開でよきよき。

 

 

 

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 ◆その他

 

再演版見るの二回目だからか、字幕があったからか、今回はわりと違和感なくストーリーを飲み込めた。でもやっぱり「もみ合いになってるうちに発砲してアルマン死亡」ってあまりにありがちすぎ!

ところでラドゥはアルマンに対する過失致死罪か何かに問われないのかね?そこは忖度?

 

戦争に行ったまま帰ってこない夫たちの場面と、やっぱりアンナのところが泣ける。

マタのアンナへの当たり方が初演版より少しひどくなってない?「あんたは男に愛されたことがあるの?あなたに男女の何が分かるのよ!」みたいなことを突然吐き捨てるマタ。

おいおい、それは本当だとしてもちょっとひどいんじゃないかい?アンナだって、これまでずっと寸胴なメガネおばさんだったわけじゃないんだぜ?多分?

 

 

以上!

 

 

킹키부츠 / キンキーブーツのジェリムローラは色々でかい

 

 

★★★★★

 

・2018年2月18日(日)14時

・ブルースクエア

・ローラ:최재림(チェ・ジェリム)

 チャーリー:김호영(キム・ホヨン)

 ローレン:김지우(キム・ジウ)

 

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チェジェリムのローラキャスティングを最初に知った時にはおったまげー!でしたが、それに続いたのは妙な納得感。

確かにアリ。というか大アリ。

すごい合いそう。なぜ今まで気がつかなかったのか。見たい!

 

というわけで文字通り飛んでいきました。

 

唯一心配というか、気になっていたのはビジュアル。笑

ジェリム氏がメイクしたらどんなオカマになるのか?全く想像がつかなかったけど、さすがの舞台メイク。ふつーにかわいいジェリムローラ。

 

ジェリムローラ。ジェリムローラ。

 

ジェローラ?

 

ジェローラモ?

 

何言ってるかよく分かりませんね。

 

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とにかくドラァグクイーン・ジェローラモは圧倒的身長と歌唱力で終始舞台を席巻していました。

今回はチャーリーもそんなに背が高くなかったし、エンジェルたちも普通くらいだったので、常にジェローラモだけが頭一つ分出ている感じ。目立つ、目立つ。笑

でもでかいローラもドラァグ感が生々しく出てて、良いと思います。オカマ歴が(多分)浅い分、歴代ローラよりはちょっとヒールで動き回るのにぎこちなさが付き纏ってたけど、じき慣れるでしょう(誰

 

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あとはジェローラモ、声もでかい。余裕で一人だけでかい。笑 前にコンサートのMCで「小さい頃から自分だけやけに声が大きいなとは思っていた」みたいなことは言ってたけど、さもありなんw まぁ主役だし、うまいから全然いいんだけどね。お父さんソング@トイレ(Not My Father’s Sonだっけ)で寝なかったの初めて(おい

というかいつも通り最初眠かったけど、

 

(-。-)zzz…

 

ジェローラモうまっ!(@_@;)!!

 

と目が覚めました。終盤の白ドレスの曲も、もちろん聞かせてくるジェローラモ。「こんなに短い曲だっけ」と思ってしまった。

こりゃ今年6月のコンサートも行かなければ。

 

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そういえばこの日は旧暦の正月だったので、スペシャルイベントとしてくじ引きもやってました。チケットカウンターでチケットを引き換えると、人数分のスクラッチシートをくれます。

景品はなぜかキャンディケインやワイン、あとはキンキーブーツのポスターや靴磨きセットなど。

 

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ワインが当たったらどうしよーきゃー持って帰れない~!なんて思いましたが、心配しなくても私は残念賞のキャンディケインでした。しかしなぜキャンディケイン。

 

以上!

 

 

 

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더 라스트 기스 / ザ・ラスト・キスから「ルドルフ」が取れたワケを誰か教えてくれ

 

 

★★★★★

 

・2018年2月17日(金)18時

・LGアートセンター

・ルドルフ:정동석(チョン・ドンソク)

 マリー:루나(f(x)ルナ)

 ターフェ:김준현(キム・ジュンヒョン)

 ラリッシュ:신영숙(シン・ヨンスク)

 ステファニー:전수미(チョン・スミ)

 

 

この日は旧正月の連休中だったからか、1階も8割くらいしか埋まってなかったし、客層もいつものミュージカルファンというよりは「お正月だから家族で来ました」みたいな人が多くて、いまいち盛り上がりに欠けていたのでした。少し気の毒。

 

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❄キラキラヘタレ王子ルドルフ

 

本作、実はカイ氏で見たいと思っていた。生ではまだ見たことがなくて、でも朗々と歌う感じが好きで、ワイルドホーンの曲にはぴったりじゃないかと思ってたのよね。でもスケジュールが合わなかったので、チョン・ドンソク氏に。

ドンソク氏は評判いいのは知ってたけど、動画見てみたら結構ふつー!歌い方ふつー!うまいけどふつー!と思ってしまい、正直そこまで期待していませんでしたごめんなさい。

 

が!

 

良かったと思います。私は好きだった。聞いてて気持ちのいい声の出方、高身長、端正な顔立ち。低音ボイスの綺麗な王子様。マリーといる時とか、演説してる時は本当にキラキラしていて、私もこんなかっこよくて綺麗で歌うまな王子様に出会いたいー!とそわそわしてしまいました。

が、そんなキラキラ王子の反面、結構なヘタレでもあるルドルフ。すぐお酒に逃げるし、娼館に通うし、自己肯定感も低め。複雑な環境で人格形成がうまくいかなかったのか、もともとそういう気があるのか、またもやその両方なのか、いつも情緒不安定で、すぐ落ち込むしすぐ突っ走る。躁鬱なのかな。

 

 

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と思いはしたものの、ドンドルフには キラキラ王子⇔ヘタレ王子 の落差をもっと鮮明にしてほしかった!キラキラ王子は申し分ないんだけど、ヘタレ王子を通り越してクズ王子になるくらい、もっと堕ちてほしかった。

ヘタレな程度だと、策略失敗して自殺、っていうのが飛躍して見えて、あまり納得感がないというか、「国外追放になったならマリーと二人で暮らせるし、逆にラッキーじゃん」と思ってしまう。そしてそう思った途端、一気に二人の心中を冷めた目で見てしまう。笑

やっぱり心中はさ、のっぴきならない状況じゃないと思いつかないし、見てる方も感情移入できないと思うわけよね。クズなメンタリティに観客を引き込んで、「あーもうこいつならクズヘタレすぎて死ぬしかないわな。でも死ぬの怖くてマリーのこと道連れにするのかなぁ」と思わせるくらい、堕ちてほしかった。マリーも、そんなダメ男に対する恋?愛?という熱に浮かされて心中するくらいにね。相手の男がダメなほど燃える場合って多分あるでしょ。私はないけどね(知らん

ということでルドルフよ、クズであれ。

 

これは演じ方とか関係ないけど、ルドルフって計画してる陰謀の重大さのわりに、ツメが甘いよねーーー。勢いと反発だけというか、やろうとしてること分かってんの?と思っちゃう。普通もっと周到にやるだろって思うのは、韓国ドラマの見すぎかしら。これはこれでいいヘタレエピソードなんだけれども。

 

 

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❄今後もウォッチしたい俳優陣

 

ルナっち、声が綺麗で歌もうまかったよ~。インザハイツよりも歌の難易度もぐんと上がってるのに、美しく歌い上げていたし、抑揚のつけ方もうまい。声量もちゃんとあって、二幕のターフェとのバトルソングWenn das Schicksal Dich ereilt (The Writing’s On The Wall)でも、本気のキム・ジュンヒョンターフェと互角に張り合えていた!

ルナマリーは小柄だけどどこか大人っぽくて、お転婆娘というよりは溌剌としたお姉さんって感じだったけど、これからはポストキム・ボギョン的なポジション(褒めすぎ?)で、色んな役を務めていくんじゃないかと思いました。ところでキム・ボギョンさんはお元気かしら。赤ちゃん元気に生まれたかしら。

キュートな愛らしさで言ったら、キム・ソヒャンのマリーがとても良さそう。彼女も見たかったな。笑った顔が可愛くて好き。

 

ステファニー妃の持ち歌 Du bleist bei mir! がかなり好きなのですが、あれは懇願するのではなく、もっと高圧的に歌ってほしかった。いくらルドルフの愛を得られなくて悲観的になっていても、ルドルフに対しては誇り高く、高飛車に、有無を言わさず「あなたは私のもの」と押さえつけて、ルドルフをさらに追い込む存在であってほしい。

それでこそ、その後に教会で悲嘆に暮れるシーンとのコントラストが出ると思いまふ。このシーンのマリーとステファニーのやりとりとそれに続くデュエット、とても良かったので。チョンスミさん、Du bleist bei mir!みたいな音の高い曲より低い曲の方が得意なのかも知れぬ。というか数いる女優の中で、顔が覚えやすくていい。笑

 

シン・ヨンスクさんと皆大好きキム・ジュンヒョン様は、相変わらずの安定感。相変わらずすぎて逆に言うことなくて申し訳ないんだが、もう韓国ミュージカルはこの二人がいないと締まらない。モーツァルト!の時もこの二人が脇をがっちり固めてたおかげで、見ごたえあるものになってたもんな。

というか、ラリッシュとターフェって昔何かあったのでしょ?何があったの?ラリッシュが「あの男と寝たのは間違いだったわ」って言ったように聞こえたのは、さすがに聞き間違いだよね。笑 そんなことマリーにさらっと言わないもんね。

でもでもでも、ラリッシュとターフェのサイドストーリーでミュージカル作ってほしい!もちろんこの二人キャスティングで!実は過去に大恋愛をしていたとか、ラリッシュを守るためにターフェは策略家にならざるを得なかったとか、そういうやつ。

 

今後ジュンヒョン様にはノートルダムドパリのフロロとかもやってほしいわ。私がエスメラルダで、フェビュスを捨ててフロロと地獄に堕ちるのっ。

 

 

 以上!

 

 

Priscilla / プリシラの行き先はアリススプリングスではなく・・・?

 

 

★★★★★

 

・2018年2月10日(土)20時

カジノ・ド・パリ

・ティック(ミッチ):Laurent Ban(ロラン・バン)

 バーナデット:David Alexis(ダヴィッド・アレクシス)

 アダム(フェリシア):Jimmy Bourcereau(ジミー・ブルスロー)

 

 

 

ロラン・バンって来韓アマデウスサリエリやってた人じゃん!数少ない仏ミュで同じ俳優に出会えるなんてー。もしかしてフランスのミュージカル俳優層って結構薄い?

 

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🚌劇場・ド・パリ

 

そこはともかく、今回の会場はパリの老舗の劇場、カジノ・ド・パリ。外壁もエントランスホールもレトロで素敵です。エントランスホールはフューシャのビロード張りにシャンデリア。客席は赤いビロード。

ミュージカルというよりは、レビューでも見にきたいような雰囲気。

 

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客席には、案内係の劇場スタッフが一組ずつ案内してくれます。そのため開演間際になると客席入り口付近は長蛇の列。開演に間に合わせるため、スタッフは一組案内するごとに小走りで入り口の列まで戻ってました。しかし案の定間に合わず、開演は15分遅れる始末。安定のフランスw

 

ところでこの案内係の方々、労働の対価は客のチップのみだそうで、案内してくれたらチップを渡す必要があります。だからきびきびと動けていたのでしょうか。チップもらうなら人をたくさん捌いた方がいいからねw 

チップを渡すことを知らない人やスルーしようとする人には、「我々の報酬はチップだけなんです(にこっ」と爽やかに説明して、チップもらってました。私はポケットに入っていた小銭を出したらまさかの20セント硬貨で、申し訳ないかなと思ったのですが、お兄さんは小銭は少しも見ずに私の目を見てお礼を言ってくれたので、ホッとしたというか礼儀正しい人だなぁと思いました。他の人がいくら渡していたのかは知りません~。

 

あとこの劇場、中央ブロックの一番端の席は折り畳みシートで、その代わり普通の椅子より10ユーロ安いという嬉しい(?)料金体系になっています。はっきり言って座りにくいですが、普通の座席も見たところそんなに快適なわけでもなさそうなので私は別によかったです。ユーロもパリの物価も高い中、10ユーロってバカにならない!

 

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🚌昔若かった人たちも中身はまだまだパリピ

 

仏版プリシラ、果たしてあのヒット曲たちはフランス語に訳されてしまうのか…?と心配してたけど、なんと曲は全てそのまま、英語で歌われていた!しかも歌ってるのフランス人なのに、英語の発音はちゃんとしてた!フランス語訛りじゃなかった!これはあっぱれですぞ。最初口パクかと思ったもん。笑

でもオペラ曲は、さすがに口パクだった。あの部分、他のプロダクションではどうなってるんだろうか。

 

プリシラってかなり前に映画を見たことがあったけど、往年のヒット曲が使われているあたり、ミュージカルになじみのない人でもとっつきやすい作品よね。特に70-80年代に若かった方々?そういうわけなのか、会場はアラフィフ以上の男女で溢れていました。中には車椅子でお越しの白髪のおじいさんまで。

でも若くても聞いたことある曲が必ず何曲かはあるはずだし、私は今回予習して、往年のヒット曲を学んでいい教養の勉強になったなと思いました。これで世代間格差を埋めよう!

 

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どの曲も超有名曲なので、その分ストーリーから浮き出ちゃって「突然歌い出す」感じが否めない本作ですが、派手な衣装がたくさんあって目に楽しいし、各曲にそれぞれの世界観があるしで、「ストーリー付きで衣装がド派手なコンサート」だと思えば十二分に楽しめる作品でした。砂漠にドラァグの衣装っていうアンマッチな感じがいい。

というか実際にコンサートと勘違いしてるのかな?ってくらい、周りでは歌を口ずさんでいる人が多かったです。さすが基本パリピフランス人!

 

そんな衝撃ビジュアル&ディスコ音楽が爆音で流れる中、度々気を失っていたのは私だけだったでしょう。だって時差ボケつらすぎたんだもん。飲んでいったリポビタンDは全く効果なし。次は渡仏2日目の夜には予定入れないようにしよう。

 

 

パリピと言えば、幕間も終わる頃、客とスタッフ全員でYMCAを踊るという謎イベントが突如発生ww

 

突然音楽が流れ出したと思ったら、劇場スタッフが羽根のストールを巻いて「フーーー!」と叫びながら客席に乱入し、座っていた観客を立たせ、手拍子しながら客席中をスキップして移動ww

 

そしてサビになると一人が舞台上に上がり、スタッフも観客も全員で「ワーイエムシエ!」

 

パリピフランス人たちはもちろんノリノリ!

 

そしてこの間、役者は一人も出てきていません。w 映画内で使われてる曲なのは知ってるけど、今回の舞台では歌われてなかったし、完全に流して踊りたいだけだったろww

 

とまぁ、プリシラは客の入りもよく、盛り上がっていたけど正直、フランスにおけるミュージカルの位置付けがまだ捉えきれていませぬ。これもミュージカルの中では一般受けする方だから客が入ってただけかもしれないし、プリシラの地方公演はキャンセルされたものもあるみたい。パリピフランス人にはがっつりストーリー重視の作品より、ストーリー付きコンサートの方が受け入れられるのかしら。でもノートルダム・ド・パリは結構ストーリー重めだしなぁ。

今後もちょくちょく仏ミュを見る機会があればいいなと思います。

 

 

以上!