浮かれポンチ、ハンミュを観る

主に観たハンミュ(韓国ミュージカル)のレビュー置き場。

지킬엔하이드 / ジキル&ハイド&グァンホを見る時が来た

 

 

★★★★★

 

・2019年1月26日(土)19時

・シャーロッテシアター

・ジキル/ハイド:홍광호(ホン・グァンホ)

 ルーシー:윤공주(ユン・コンジュ)

 エマ:이정화(イ・ジョンファ)

 

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グァンホのジキハイ、苦労して席を取ってやっと2階の一番後ろの席でした。が、グァンホの存在感がすごくて、遠くから見てる感じがしなかった。こんなことは初めてです。でもやはりいい席で見たかったー(T_T)

 

それは仕方ないとして、グァンホが言うまでもなく素晴らしかったですーーーー!!!同じ時代に生まれてよかったと感謝したほど。

決してイケメンではないのだけどアツく人間味溢れるお医者ジキルの時と、醜悪で恐れを感じさせるハイドの演じ分けが見事でした。思えば今までグァンホは(もちろん歌と演技のうまさをひっくるめて)「何をやってもグァンホ」みたいに見えてしまうことが多かったけれども、今回はずっとジキルorハイドとして見ていたな、と振り返って思いました。

 

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代表曲「時が来た」に入る瞬間、観客の集中力がぐんと上がったのが分かりました。舞台上に作られた実験室は、フラスコが床から天井までびっしり並んでいて、奥から光が差し込んでいて。カラフルなフラスコがキラキラしていて、その中でグァンホが「時が来た」をすごい声量で歌い、客席中が美声で満たされるのには圧倒されすぎて、若干涙ちびりました。歴史的な「時」に立ち会っている気分でした。そしてあまりの声量なので、フラスコ全部割れるんじゃないかと心配になりました。

 

そこからハイドになったら、獰猛な大型犬が吠えるような声で「変声機!?」と思ってしまうようでした。グァンホの美声捜索願いを心の中で出したわけですが、それでもちゃんと普段どおりの声量と安定感で歌えていて感服。オクエリザでも思いましたが、やはりいいミュージカル俳優というのは、色んな役に合わせて声でも演じられる俳優なのですねぇ。

 

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ジキハイといえば「時が来た」ですが、私は悪がみなぎる“Alive”の方が好き。特に最終的にハイドを道連れにしてジキルが果てることを思うと、ハイドが「生きてるって感じがするぜ~」と歌っているのが気の毒に思えつつ、ジキルはハイドほどにはこの「生きてる感じ!」を実感したことがないであろうことが皮肉にも思えつつ。

 

 

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ところで予習段階で初めてジキハイを通しで見た時、結末のあっけなさに結構びっくりしたのです。ジキルとエマの結婚式でハイドが表出しそうになり、ジキル氏ピンチ、周囲もざわつくのですが、ハイドに支配されそうになったジキルが最後の力を振り絞ってアターソンの剣で自らを刺し、ハイドともどもエマの腕の中で息絶えるというもの。

文章にするとなかなかドラマチックですが、それまで名場面・名曲続きなのに比べると、ここはなんだかドタバタして終わり、という印象が拭えません。辞世の歌があるわけでもなく、泣けるわけでもなく。ジキハイはルーシー殺害直後の “Confrontation”(左右に頭ブンブンしてジキルとハイドを行き来するソング)を最後の見せ場と思っておくのが吉でしょうか。今度チョン・ドンソク氏のジキハイを見にいくので、そこに照準を合わせておきたいと思います。

 

 

以上!

 

 

 

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스토리오브마이라이프 / ストーリー・オブ・マイ・ライフのセットの傾斜すごい(ことについては全く書かない)

 

 

★★★★★

 

・2019年1月26日(土)15時

・ペガムアートホール

・トーマス:송원근(ソン・ウォングン)

 アルヴィン:정원영(チョン・ウォニョン)

 

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毎年、冬になると見たいと思いつつ、機会を逃していたストーリー・オブ・マイ・ライフ。やっと念願叶って、見ることができました!どのキャストも魅力的だったけど、ソンウォングン氏をちゃんと見てみたいというタイタニック以来の希望があり、このペアにしました。アルヴィン役のチョンウォニョン氏がいい俳優ということはあちこちで見て知っているので、どんなペアになるのだろう?と楽しみでした。欲を言えばチョン・ドンファ氏も見たかったのだけど、また次の機会に。

 

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これ、作品の作りを見てもキャストを見ても、ポジティブ版スリル・ミーですね。二人の俳優の個性と化学反応で、キャラと解釈が変わってくるような。俳優もほとんどがスリミ経験者という。もうそのままスーツに着替えて、スリルミーに突入していただけますか。

 

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ソムは、アルヴィンとの過去を思い出そうとするトムに対して、アルヴィンの幽霊?が「この話はどう?あの時の話は?」と二人のエピソードを提案していくスタイルで話が進みます。時系列とは言え、アルはよく一つも飛ばさずに繰り出してくるなと思いました。

 

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エピソードの中には少年時代の可愛らしいものあり、中高生になってもマイペースなアルヴィンをもどかしく思うトムの話あり、アルヴィンから段々離れていくトムの苦い思い出あり…。見るの初めてだからまだ「こんなペアだった」とは形容できませんが、トムは冒頭から声が震えていて、終盤もずっと後悔の念に苛まれていました。あとウォングン氏の子どもの時の演技がギャップで可愛いです。鼻たれ小僧感出てます。笑

 

レミントン先生の葬儀に忍び込むシーンでは、塀をくぐるべく?地面に伏せったアルヴィンが、突然のウネウネジャンプを連発!!「ワーム(いも虫?)」というらしいのですが、ブレイクダンスの技で、床で腕立て伏せをしながら身体を波打たせるような、アレです。アレを3回、4回と連発して塀をくぐってゆきました。さすがブレイクダンサーのウォニョン氏!横で見ていたトムは、いやウォングン氏は、「俺もこれやるの?」と一瞬完全に素に戻って苦笑してしまい、それがまた観客の笑いを誘っていました。

しかし地面に手をついたその瞬間!トムも立派な「ワーム」でぐわんぐわんうねって塀をくぐるではありませんか!!トーマスよ、お前もか!!!長身をくねらせて行う突然のワームに、観客は拍手喝采なのでした。

 

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ソムは台詞があまり難解でなくて、拙い韓国語でもなんとか分かってしまうので、初見の私は理解しようと聞き取りに集中するあまり、逆に物語に入りきれなかった感がありました。そのせいか予習の段階では「これは見たら絶対号泣しちゃう!」と思っていたのに、意外と平気でした。きっと何回か見て、話がすっと入ってくるようになったらじーんと来るのだと思います。

 

でも今回でどんな作品か分かったので、満足してしまったところも若干あり。笑 

わりと暗い作品の方が好きなので、冬に爽やかな涙を流したくなったら、また見るかもしれません。

 

 

以上!

 

 

엘리자벳 / エリザベートは神々しすぎる皇后よ

 

 

★★★★★

  

・2019年1月27日(日) 14時

・ブルースクエア

エリザベート:옥주현(オク・ジュヒョン)

 トート:박형식(パク・ヒョンシク)

 ルケーニ:강홍석(カン・ホンソク)

 フランツ・ヨーゼフ:손준호(カン・ジュノ)

 ルドルフ:윤소호(ユン・ソホ)

 

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✨ミュージカル界の女王が演じる女王

 

オクジュヒョン様のエリザベート、ずっと見てみたかった!ので、やっと叶って本望。オク様が見られればよかったので、トートはぶっちゃけ誰でも良かったのですが、お相手がパクヒョンシクでさらに良かったです。ジュンスならきっとチケット取れなかっただろうしな…。レオ氏は食わず嫌いですみません。歌の途中で目つぶって自分の世界に入り込むクセが直ったら、見てみます。それか誰か招待してくれたら喜んで見ます。

 

ちなみにアイドルがひしめく本公演、チケット転売対策なのか、今回チケット受け取りの時に初めてパスポート提示を求められました。

 

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パクヒョンシク氏、期待してた以上に良かった!一応彼について予習しようと思って「花郎」を見たのだけど、顔は特に好みじゃないことが分かっただけで、トートについては何の予習にもなりませんでしたね(当たり前 でもこの舞台見た後で「花朗」の続き見たら、なぜかかっこよく見えるようになっていたので、私にはとてもグッドインパクトな生ヒョンシクだったようです。

 

ほんとヒョンシク氏、声も歌も演技も良かったです。ずっと「エリジャベーッ」って言ってるのがツボだったけど、チョンドンソクみたいな、しっかりした声が綺麗に出る正統派タイプだと思いました。若いし童顔だけどちゃんと色気もあって、エリザのベッドがくるっと回ってそこにトートが寝そべってるの見た時は、私のベッドにもいてくれませんか?でもキスは遠慮しておきますまだ死にたくないので、という気持ちでした。あとアイドル出身だけあってダンスもうまいんだなとラストダンスの時に思った。スラッとしてて舞台映えするし、もっとミュージカル出ればいいのに。

 

 

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本命のオク様は、もうかわいいし、美しいし、声綺麗だし、歌も演技もうますぎるし、本当にお姫さまみたいで、王女さまみたいで、神々しくて、ありがたみの海でした。

あのアイコニックな白いドレスと星の髪飾りで登場した時は、結婚式で娘のウェディングドレス姿を見た母親の気持ちでした(何 良かったねーーーー。゚(゚´Д`゚)゚。って。きっとあれがエリザの人生の頂点。今までノーマークでしたが、精神病院の後に歌う “Nothing, Absolutely Nothing”のインパクトにもオクエリザを見て気がつきました。

 

短い時間で少女から壮年の女性の、激動の一生を見ることができるのがこの作品の特徴かもしれません。もちろん女優の技量が大きく関わってくるところだけど、オク様はどの年齢のエリザもその年の女性にしか見えませんでした。最後のトートのキスで死ぬ場面では一瞬にしてだいぶ若返っているように見えるけど、あれはどこまで遡っているのでしょ?”I Belong to Me”あたり?

何はともあれ、オク様エリザのあまりのありがたさに、話の筋と関係ないところでリアルに何度か袖を濡らしました。もう一度くらい見たかった。これだからハンミュは止められません。

 

ルケーニのキャスト陣も豪華よねぇ。カンホンソク氏は昔キンキーブーツで見た気が。3人の中では一番コミカルだし、こういうトリックスターな役はすごく似合います。そして今回もパク・ガンヒョンくんとは行き違ってしまった。

 

フランツ・ヨーゼフはミンヨンギさんのイメージが強かったけど(見たことないけど)、今回のソンジュノさんもとてもよかったです。歌い方に癖がなくて、こちらの方が好きかも。ユンソホ氏は相変わらず苦手なので、ルドルフがチェ・ウヒョクだったら今回のキャスティングは文句なしだったのですが。まだ見ぬチェウヒョク氏、いつかどこかで会いましょう。

 

 

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✨衣装の意匠を見たい舞台

 

劇場では三人のエリザベートたちがスチールで着用していたドレスも披露されておりました。

 

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こういうのって、てっきり舞台で使う衣装(しかもみんな同じデザイン)着て撮影するのかと思ってた。それとも今回は特別に?エリザってどのキャラも相当すごい衣装群よね。個人的に好きなのは星の髪飾りの時の衣装ももちろんだけど、ハンガリーでの即位式の時の濃い赤と緑が使われたやつ。あと精神病院のシーンでの、ワインレッドのセットアップ。

 

トートの衣装も似たように見えて場面ごとに若干違ってますよね。あまり区別がつきませんが。でも最後のエリザベートを召しに来たシーンでは、白いタキシード着てた!結婚式みたいに。カーテンコールでは黒い衣装に着替えてたし、白タキシードはあの最後の1分くらいのために作ったのかなすごいな。しかもきっと三着作ってるんだよね。

 

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ルキーニがたまに普通に綺麗な衣装着てたのも意外でした。

ちっちゃい軍服着たチビルドルフも可愛すぎた。

 

人形劇のシーンは、動きが本当の操り人形みたいだった!動きが細かい操り人形。あれってカクカクするだけじゃダメで、絶対難しいと思うのよね。

 

 

以上!

 

 

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미스터쇼 / ミスターショーで冷えた心身をパンプアップ!

 

 

★★★★★ 


・1月25日(金) 20時

・新韓カードFANスクエア

・キャストは写真の通り

 

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最近良質な筋肉が不足していたので、筋肉のシャワーを浴びてきました。ちょうど公演期間が延長されており、最後の何日かに渡韓がかかってラッキーでした。

 


1.スーツでオープニング
2.タイマン張るギャングみたいの二人
3.白Tジーンズで尻筋アピールダンス
4.緊縛
5.バーテンダー
6.オレンジシャツでUSHERのSCREAM
7.刀持った武道家
8.学ランボーイズが女の子奪い合う
9.白い軍服でThey don’t really care about us
10.水溜まりでアイリッシュ

 

6番が加わった以外は、ナンバーは前回と同じですね。少しは入れ替わるものかと思ってた。まぁいいんだけど! 

 

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💓全パッションを声にして出すべし


男子禁制のこの公演、もう最初から最後まで観客のレディたちの歓声が絶えません。あそこまでキャーキャー言われるの、男性なら嬉しいだろうな。 


これはもはや、舞台上の筋肉だけでなく会場の雰囲気も楽しむショー。照明が暗くなるだけで「ひゅーー!」と興奮を隠せないレディたち。


MCの登場で幕が上がり、遂にミスターたちのお目見えの瞬間、「ひゅー!」は「キャー!」に変わります。 


あとはもう腰を一振りするだけ、腹筋をチラ見せするだけ、観客に超接近して胸筋アピールするだけで全員が全員、揃いも揃って「キャー!!キャーー!!!」と、ボタンを押したように叫びます。笑 


そして服が一枚、また一枚と脱ぎ捨てられて行く度に、どんどん上がっていくボルテージ。

面白いのが、服を着てる時と脱ぎ始めてからの歓声のレベルの違い。服を着ている状態から上裸になった瞬間、一気に音量が上がります! 


もうパンツを脱いだ日には(何回か脱ぎます。見えません。)、パンツ一丁になった時には上げに上がった熱量がついに爆発、「キャアァァアアアァァ!!!」ともはや断末魔のような悲鳴が客席中から上がります!!!声だけ聞いていたら完全に事件現場。 

 

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曲と曲の間に登場するMCと観客のコミュニケーションもまたよし。MCはどう頑張ってもオネエ言葉喋っているようにしか聞こえない。

 
一曲終わり、

MC: さぁ皆さん!今最後に何が出てきましたか? 


観客:パンティーー! 


MC:そう!色とりどりでかわいいパンティ履いてたわね!パンティって最高でしょ!さぁみんないくわよ! 

 


パンティ、マンセー! 

 


観客:マンセー

 


MC&観客:パンティ、マンセー!パンティ、マンセー!!! 

 


MC:次のナンバーもパンティに注目よ!さぁ、歓声でダンサーを迎えて!

 
観客:キャーーーー!!!!


(次のナンバーへ)

 

 

 

💓曲ごとに感想コメント


1.オープニング

スーツでキメた8人が揃って出てきて、舞台を駆け巡りながら時に立ち止まり筋肉アピールするのですが、客席側でそれを見てるとなんだか高級な娼館に来て品定めしてるような何とも言えない気持ちになります…。でも幸いすぐに踊り始めるのでショーっぽくなる。

でも「品定め」というのはあながち間違いではないんだけどね。これは最初に自分の推しミスターを見つけ出す良い機会なのです!ご丁寧に二人ずつくらいで順番に脱いでくれるので、お気に入りトルソーをゆっくり吟味できるし、顔も同時に確認できるのでその後も見失いません。
顔といえば、最初に8人がスーツで出てきて並んだ時はあんまりぴんとくる人がいないなと思ったものだけれど、脱いだ途端にそんな事はどうでもよくなるくらい美しいトルソーが勢ぞろい!それ以降は大して顔は見ず、胸筋のあたりだけ見ていましたw 美しい胸筋は、持ち主の顔を脳内補正する作用を持っているようです。(失礼 
そして聞かれてもいませんが、私の推しトルs…ミスターはビーストことチョン・ユノ정윤호氏でした!あのアイドルと同じ名前。

全員ムキムキとは言え、細めの人もいればしっかりめの人もいるのですが、ビーストは圧倒的に筋肉太め。胸筋も三角筋もモリッモリだし、腹筋も一番割れていらっしゃる!周りのミスターたちが細く見えるくらい、一人だけモリッモリすぎて、多分トルソーだけで識別できます私。顔も悪くなかったのでさらによき。筋肉だけでなく体が柔らかくて、ダンスうまかったのもよき。彼だけを観賞する会があっても行くと思います。でもとりあえずお姫様抱っこ一つお願いします。 


4.緊縛

このナンバーは正直、あ~んまり乗らないのよね。指向的に、縛られてる男に興味はないので…歓声もこのナンバーだけは今ひとつだったと思う。

 

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5.バーテンダー

バーテンダーの格好した三人が、舞台に上げられた観客三人の目の前でストリップしながらたまに触らせてくれるうらやまナンバー。

娘と来ていたおばさんが上げられたけど、状況が理解できず?目の前で脱ぐミスターを見ていられず?ずーっと後ろに仰け反って半目になってましたw MCが「オンニ!目を開けるのよ!!」と呼びかける始末。面白すぎて私の後ろの女子ずっと爆笑してた。笑

 
6.アッシャーのスクリーム

この曲好きなので嬉しい。これって確かに悩殺し合おうみたいな曲だからこのショーに合ってるかも。

 

9.軍服でマイケル

やはりマイケルって不朽のコンテンツだし、軍服も永遠の萌え衣装だし、それを脱ぐのはポゥッと思います(何

 


兎にも角にも筋肉好きには嬉しすぎる作品。日本にも来ないかな~。でも日本のお客さんは静かだから、この盛り上がりはミスターたちに提供できないかもねん。

 

千秋楽間近ということでフォトタイムは全員勢ぞろい。

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以上!

 

 

 

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CHICAGOをパリで観たら多国籍要素強め

 

 

★★★★★

 

・2019年1月15日(火) 20時

・モガドール劇場(パリ)

ロキシー:Carien Keizer

 ヴェルマ:Sofia Essaïdi

 ビリー:Jean-Luc Guizonne

 

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時差ボケ対策でリポビタンD飲んで臨みました。でも全然眠くなる場面なかった!

劇場は100年に及ぶ歴史を持つモガドール劇場。調べたら近年はもっぱらミュージカルを上演しているようです。ギャラリー・ラファイエットのすぐ裏手と、立地も抜群によい。

 

本舞台、全編フランス語。律儀に全部訳してあって、何ならAll that jazzもFaut qu’ça jazz になってました。

 

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フランス語と言いつつ、役者全員がフランス語が母語というわけでもない。ヴェルマとロキシーは二人ともフランス語が母語ではなく、訛りがありました。全然聞き取れるレベルだけど。まぁ舞台はアメリカで色んな人種の人がいるから、少しくらい訛ってるのは愛嬌もあって良いのではないかい。

 

でもそんなんで大丈夫かフランスミュージカル界?いやもう自国人材だけじゃダメなんだろうな…国境を超えた優良人材の往来が盛んなのはいいことだけど。でも思えばノートルダム・ド・パリも初演の頃からフランス人の方が少数派だったわ。w

 

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というか主演女優二人が、舞台上で圧倒的にスタイルがよい。シカゴってアンサンブルのダンサーがめちゃくちゃスタイルいいイメージだけど、今回は別にそんなことはなく、どちらかというとふとましい方も…の中に、背が高くスレンダー筋肉質な二人が立つと、もはや人種が違うようでした。ダンサーよりもダンサーらしい体形。これぞTHE!ミュージカル女優って感じ。顔芸も面白くて、見応えのあるお二人でした。

 

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(私が見たのは右の3人。ヴェルマ、かなり巨大なイメージだったけど取り巻きが小さかったのか…)

 

ビリー役の俳優さんも黒人系の高身長でダンディな素敵な人だったのですが、なんか声出てないな~と思っていたら、幕間で「ジャンリュック・ギゾンヌは体調不良のため○○が代役を務めます」とさらっとアナウンスがあり、アンサンブルにいた小柄な白人の俳優さんが代役してました。容姿変わりすぎて、文脈ないとどの人だか分からんw

 

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シカゴはむか~~し一度だけブロードウェイで見たことがあって、その時は2-3曲くらいしか知らず、ストーリーも大して知らず、英語もよく分からずだったので途中眠くなったりしたのですが、それ以降映画も見ていたし曲も知ってるし言葉も分かるしで、今回は存分に楽しめました。とてもスタイリッシュな作品なので、本場のもまた見てみたいな。

 

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以上!

 

 

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록키호러쇼 / ロッキー・ホラー・ショーのロッキー上々

 

 

★★★★★

・2018年8月12日(日)19時

・弘大大学路アートセンター大劇場

・フランクリン・ファーター博士:マイケル・リー

 ジャネット:カン・ミヨン

 ブラッド:イム・ジュンヒョク

 マジェンタ:リサ

 リフラフ:コ・フンジョン

 コロンビア:ソン・ユテク

 スコット博士/エディー:チ・ヘグン

 ナレーター:ホ・ジョンク

 ロッキー:イ・スンホン

 

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なんとコロンビアが男性俳優!というのが一番の衝撃でした。なるほど、こういうボーダーレスというか、ジェンダーレスというか、そういうキャスティングもありうるのね。フランケンファーターも元より異性装だし、もはやジェンダーがあまり気にならないこの作品。コロンビアの俳優さんはキンキーブーツでエンジェルとかもやっていたのね。どうりで違和感なかったわけだ。もはや「オカマ」感は全くなく、両性具有のような、でもどっちでもないような、特別な存在感でした。

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マイケル先生は、それはそれはお綺麗なマダム・ファーターでした。緑の手術着にパールのネックレスしてゴム手袋してる格好が私はお気に入り。顔がマダムなのに上腕が「テニスボールでも入ってんの?」と思うような立派な筋肉なのもよい。こういうグロテスクなコントラストがロキホラの醍醐味だと思います(褒めてます)。終演後には出待ちでたくさんのマイコーファンが集まっていました!日本人も多かったです。

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リフラフ役のコフンジョン氏は、念願だったのでようやく出会えて嬉しい。でもリフラフだと持ち前の美声と情緒がいまいちよく分からないので、次はちゃんとした人間の役でちゃんと見たい。笑

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昨年は歌が壊滅的に下手くそだったロッキー役ですが、今回は普通に上手い人でよかった~。ロッキーが口を開くのが軽くトラウマだったのですが、それが解消されました。

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おまけ:出待ちの時のブラッド俳優。なんかアイドル的きれいさ

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以上!

 

매디슨카운티의다리 / マディソン郡の橋も一度は渡れ

 

 

★★★★★

 

・2018年8月11日(土)14時

・シャーロッテシアター

フランチェスカ:チャ・ジヨン

 ロバート:パク・ウンテ

 

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初演に続き再演でもロバートを演じたウンテ氏。「マディソン郡」は映画のイメージがどうしても強いので、「若すぎじゃない!?しかもオク様となんて、美魔女に恋するただのカメラ小僧になっちゃうんじゃない!?」とあまりピンと来ず、初演は見送っていたのですが。一年経ったら見慣れてきたのか、ウンテ氏の色気が増したのか、私が今さらその色気に気づいたのか、よく分かりませんがとりあえず見たくなって、見にいって正解でした。

そしてさりげなくハダけるウンテ氏の胸元。

チャジヨンさんは、ダンバーズ夫人やマタハリのような「したたかな女」のイメージが強いし、顔立ちもはっきりしているのでフランチェスカはどうなるのかと思っていたが、杞憂でした。ジヨンチェスカ(?)は、かつては可憐な娘であったことを覗かせ、今は家族思いの優しいお母さんであり、道ならぬ恋に落ちてしまう無防備な女性でした。

後半の、ロバートと家庭の間で揺れ動く姿は、強風に晒された儚げな花のようです。でも、決して恋に流されてばかりいるのではなく、結局は家庭を選ぶのですが…選んだら選んだで、パッとしない亭主(そりゃウンテ氏と比べたら、ねぇ)、兄妹の些細なケンカ、先の見える平凡な日常。町でロバートに出くわした時、どれだけ駆けてゆきたいと思ったことだろう。でもフランチェスカの選択は、間違っていなかったと私は思います。ドラマはいつまでもドラマではありえないし、よそ者・限られた時間・禁断の関係という三拍子が揃って盛り上がった恋情だと思うから。

 

そんな盛り上がりの中で突然終わった恋愛だからこそ、その後の2人の人生に美しい記憶としてこの数日間のことが残るのだと思います。

とはいえ、その後も世界を放浪して変化に富んだ生活を続けていたロバートをして、何十年経っても変わらずフランチェスカが自分の中にいる、と言わせるのはすごいこと。根無し草のロバートなら、各地での刹那的な出会いや感情にも、普段は折り合いを付けていたはずだから。

そしてさりげなくハダけるウンテ氏の胸元

 

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そんなこんなで派手なミュージカルではないけど、曲がとても美しい作品でした。ジヨンさんとウンテ氏が歌うと、特に。当然2人の曲が多めですが、ずっとそれだけを聞いていたい。正直言ってしまうと、牛のコンテストに行った兄弟たちや、フランチェスカの友人夫婦が合間あいまでギャーギャー言ってるのは、恋する当人でなくとも控えていただきたい。笑

そしてさりげなくハダけるウンテ氏の胸元。

 

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舞台はアットホームなセットがメイン。アットホームというか、ホームですね。料理するシーンでは舞台上の鍋から本当にガーリックのいい匂いが!メインビジュアルにも使われているオレンジがかったピンク色の照明がたびたび舞台を染め、木をメインに使ったホームの優しい雰囲気の中に麗しのジヨンさんとウンテ氏がいて、ビジュアルも美しい。全てが調和してしっとりとした、オトナミュージカルでございます。敢えて例えるならば、そう!

素朴でありながらバッと燃え上がり、香りよい余韻を残すクレープ・シュゼットのようでございますメダム・ゼ・メッシュー。

そしてさりげなくハダけるウンテ氏の胸元。いや、劇中一瞬だけ、鍛え上げられたトルソーが露出し、ひまわり畑の花たちを恥らわせます。その光景はデザートの味を引き締めるカラメルソースと言ったところか。

 

このままだとウンテ氏にカラメルソースかけたいとか考え出しそうなので、ここらでやめておきます。まだ、考えてないんだからね!

 

以上!

 

 

 

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