浮かれポンチ、ハンミュを観る

主に観たハンミュ(韓国ミュージカル)のレビュー置き場。

베어 더 뮤지컬 / ベア・ザ・ミュージカルでベニーが美筋をBARE!

 

 

 

★★★★★

・2016年7月30日(土)15時
・Doosan art center
・ジェイソン:서경수(ソ・ギョンス)
   ピーター:박강현(パク・カンヒョン)
   アイビー:최서연(チェ・ソヨン
   マット:주민진(チュ・ミンジン)



今までに見たソギョンスの役ではネクストのゲイブが一番好きで、当たり役だと思ってたけど、今回も相当良かった!さすがギョンス。
ネクストよりはベアの方が色んなギョンスが見れるし、歌う量も多いという意味では、こっちの作品の方がギョンスを堪能できる(なんか語感が良くない)かも。

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✝うりピーターの◯◯ボイス

ピーターが今回のハンミュツアー一番の発掘。私の脳内最優秀男優賞&新人賞を受賞しましたおめでとう。これで昨年デビューしたっていうんだから驚き!今までどこで何してたの?

そうね、誰にも頼まれてないけど、名付けるならそれは…清流ボイス?
当該俳優にも漏れずにこの度、「うりピー(うりピーター)」という、かわいいのかダサいのかよくわからないネーミングがされたわけですが、そうでなかったら絶対に「小川」って命名されてたと思う。だって澄んだ小川が流れるもののけの森から、ソウルにひょっこり出てきたんじゃないかと思うくらい、聞いてるだけで耳も魂も清められそうな声なの。

そういえば見た目も色白で小柄だから、なんかこだまっぽくも思えてきた。じゃあこだまボイス?妖精ボイス?フェアリーボイス?エンジェルボイス?
エコーがかかっていなくても、まるでかかっているかのような、まさに天上の声。多分天使ってこういう声なんだ…。宗教曲歌ってみてほしい。うりピーによるアヴェ・マリア特集とか組まれないかな。こんな天使声で息子が電話かけてくるんだから、ゲイでも何でもいいじゃないのよお母さん。そもそも天使は性別がないって話だし(違

 

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✝念願のトルソーを目撃

 

この舞台の醍醐味とも言うべく、ギョンスの生トルソー。

遂に、遂にこの時が来たのであった!

 

ご丁寧に舞台手前の方でベッドインしたあと、ベッドごと引っこみ、一個奥の幕の間からまた出てきた。なぜw 裏でベッド乗り換えたりしてるのかな、それとも乗ったままうぃーんって下がるのかな。

なんてことはどうでもよく、磨きのかかったトルソーは照明を一身に浴びてとても美しく、肌もきめ細かく、筋肉パーツレベルで出るところは出て、引っ込むところは引っ込んでいて、そのまま舞台にあがってさわさわしたかっry

でもその時一緒に脱いでたアイビー役の子が、なんと信じられないほどウエストの細い子で、そっちにも同じくらい目がいってしまったというか、奪われてしまった…あれ多分ウエストと太もも同じくらいの周囲だった。内臓どこに収まってるの!ほんと、厚さが私のハラの半分くらいだったよーあんな子の後じゃギョンスにry

と、とにかく、ギョンスのトルソーは「イェスリダ!」と叫びたくなる美しさで、大いに眼福であった。これからもヨルシミハセヨ。

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✝色んなマットがあるんだな(語弊)

意外な点。マットが思ったようなイヤなやつじゃなかった。もっと陰湿なのかと思ってたけど、うりマットはおとなしくて、ただただ一途で、アイビー想いで。ジェイピーのことバラしたのもジェイソンが妬ましいからというよりは、アイビーへの想いが先行しちゃってつい勢いで、って感じ。それだけにその後ずっと落ち込んでるのが本当にかわいそうに思える。
あとマットの俳優さん、雰囲気がすごいソロンゴ感あった。

マットつながりで演出の話も押し込むと、マットにジェイピーがキスを目撃される場所がパーティ会場の外だけど、
直前の場面まで舞台が会場内
→ジェイピーら退場
→両側の壁が裏返って外壁に
→壁の向こうが会場内になり、照明や音楽が漏れてくる風に変化
→ジェイピー登場(=外に出てきた)
っていうセットの使い方が秀逸であった。

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✝ハンミュで泣けるといふこと

こういう落ち込む系の作品では、気持ちよく泣きたいはずなんだけども。最近少しずつ韓国語も聞き取れるようになってきて、べそかきながらも内心少し喜んでいる…複雑な気持ちだ…
嬉しいと悲しいが混在してるだけで複雑なのに、しかも見て泣いてるのがゲイものっていう、どこに共感してるのか自分でもパッとわからない状況。
いや恐らくはゲイうんぬんよりも、悩んで苦しくて、愛情も空回りして、誰も助けてくれなくて死を選ぶに至ったジェイソンと、取り巻きの辛さにグッときたんだと思うけど(普通そうか
卒業式の時に妹がジェイソンの分の卒業証書も受け取ってたのが一番切なかったな。

この話、途中からひたすらテンション単調減少だから、やってる俳優さんたちも相当辛いだろうな。日によっては二回もやるわけでしょ。参っちゃいそう。うりぴーとか肌が白い方だから、途中からひたすら目の周り赤く腫らしてたしね。そのままカーテンコールまで神妙な雰囲気が続き、帰り道までしんみりしちゃうような、容赦なく深刻な作品でした。
まぁみんな結構切り替えて出待ちしてたけど。我々もジャックザリッパー見に急いだし。欲張って出待ちしようとして、遅刻したんだけど。

 


以上!