★★★★★
・2016年9月13日(火) 20:00
・テハンロ アートワンシアター
・ボナ:백형훈(ぺク・ヒョンフン)
・ウビン:최재림(チェ・ジェリム)
ストーリー&曲をさらっと
見る前にいくら調べても、どの曲がストーリーのどこで出てくるのかの情報が出てこなかったので、備忘のためにストーリーと曲の絡みをメモ。
クラブドバイのライブ。メインボーカルのボナとサブのウビンで歌う"Trace U"。ボナは中毒の薬物が切れたせいで曲終盤に突然ドロップアウトしてしまい、ウビンが"어느 소년에 이야기"を歌って間を持たせる。
ライブ後、ウビンは楽屋にて「一曲くらいまともに歌えないのか」とボナを責めるが、ボナは取り合わず、飲もうとした薬をウビンに取り上げられる。ボナは戯けているうちにウビンと作曲する流れに("낙서")。楽屋の壁?に落書きばかりしてないで歌に集中しろ、と再び怒るウビンをボナは追い出し、眠りにつく。
夢でうなされるボナは"또라이1"を歌うウビンの声が聞こえ、一緒に歌い出す。そのまま場面はクラブドバイのライブに転換、ボナは「ドバイのトライ(キチガイ)ボーカル」として紹介され、"미친 밤"、"나를 부숴봐"を演奏。
演奏後楽屋に戻ってきて、ボナが想いを寄せる女性の話になる。ウビン「この落書きの女だろ?」"아름다운 그녀"で彼女のことを歌うボナ。ウビンもコーラスで入るが、ボナが歌い終わった後、ウビンだけが何やら不穏なメロディで「そんな女はいない」と歌う("아름다운 그녀 Rep.")。「それでその女はどうするんだ」と問われたボナは"매일 난 기다려"で朝4時に待ち合わせるんだと答える。
ウビンの警告にも関わらず、ライブを放棄するボナ。代わりにウビンがボーカルとして"태양에 눈이 멀어서"を歌う。
歌い終わって楽屋に戻るとボナがおり、やがて禁断症状で苦しみだすので、ウビンは取り上げていた薬をしぶしぶボナに渡す。薬をあおったボナは彼女が待ち合わせに来る幻覚を見、彼女に捧げるライブで"날 잡아줘"を歌う。
ボナが楽屋にいるとウビンが新聞を持って、女性がクラブのトイレで殺されているのが発見されたと告げる("여자가 죽다")。ボナは、彼女には結局会っておらず、殺したのも自分ではない、何も知らないと主張するが、"그 여잔 널 버렸어"でウビンは、彼女がボナの実の母親で、お前は捨てられたのだと明かす。
それを聞いたボナは自分が犯人だと思いかけるが、そうではなく、殺したのは自分だとウビンが語りだす。女性の正体を知って苦しむボナを見ていられなかったから、と。ボナはウビンを"또라이2"でキチガイ扱いし、それぞれ自分が殺したのだと譲らない。
分からないボナに対して、ウビンは彼女に成り切って"그녀의 고백"を歌い、ボナを捨てた時の詳しい経緯や申し訳ない気持ちを表現する。何も思い出せないボナは"기억이 안나요"で自分は彼女を愛していて、殺してはいないんだと歌う。
傷ついたボナは、引き留めるウビンを聞かずにウビンの許を去ろうとするが、ウビンは自分から離れることは出来ないと言う。それどころか、自分とボナは同一人物だと明かす("어느 소년 이야기 Rep.")。その証拠に"낙서 Rep."に乗せて、薬の山を見せる。その薬は、飲むとどちらかの人格が失われるため、ウビンが今までボナに飲ませずに奪っていたもの。(この辺でウビンがボナに向かって女性が実は3年前に何とかって言ってたのはよくわからなかった。3年前に死んだ?)曲中ボナはどんどん錯乱していき、二人でいることを受け入れる。最終曲ではボナをサブに従えたウビンが"Trace U Rep."を歌っている。
…さらっと、と思ったわりに随分長くなった。
今回新しく(私に)名前を覚えてもらったボナ俳優
ボナ役は、2月に見たネクストのヘンリー!ヘンリーっておとなしい(というか地味な)役だったからか、正直あまり印象に残ってなかったんだよね。
しかしながらペク・ヒョンフン氏、本作でのあのロックなハジけっぷりと言えば!!驚いたことにジェリム氏とも対等にロック張れてて、凄みが効いたシャウトから金切りシャウトまで、あんさんの喉は何で出来てるんですかと。
かと思えば、ロマンチックな優しい声でバラードしたり、それはそれはグッドサプライズ逸材でした。
さらに良いことには、腕筋はモリモリ、目は私好みの切れ長(メイクでさらに強調)で、ビジュアルもとても良かったこと。衣装のTシャツの袖がアシンメトリーだったから、モリモリが片方しか見えなかったのは、勿体なかったのう。あれは並大抵の腕筋ではなかったぜ。トルソーも見せてほしかry
特に印象に残ったシーンを挙げるとすれば、静かに涙を流しながら"기억이 안나요"を歌ってる姿が美しかった。
ジェリムロックが見てみたいだけだったが
本作はジェリム氏のロック見たさにチケットを取って、未知なことが多いまま見に行ったのだけど、両俳優はもちろん、それ以外にもいいところがたくさんあって、とても気に入る作品でした。
ジェリム氏は相変わらずの喉の強さというか声の太さというか、メインの時のインパクトはもちろん、サブでもはっきりと聞こえる力強さを発揮。今回、首の筋と血管を浮き出させてシャウトしてたのを見ると、東京のコンサートで歌ってたジーザスの曲は相当お上品に思えるくらい、さすがのジェリム氏も音の高さの限界に挑んでるんじゃないかという場面が多かった。
ジェリム氏はキャラ的にもウビンに合ってたと思う。東洋的な顔立ちがメイクでさらにミステリアスになってたし、縦ラインを強調した衣装だったから、高身長と首の長さが際立って、なんかフォルムが蛇っぽかったから。笑 いや、褒めてる褒めてる!歌える高身長大好きよ!
Trace U は作品の冒頭と最後でボナとウビンがそれぞれ歌うけど、比べちゃうとやっぱりジェリムウビンver.の方が力強くて聞きごたえあったな。
ストーリーはというと、ヘドウィグみたいなライブ形式モノと聞いてたから、一回のライブで全部語るのか?と思ってたら、普通にライブやったり楽屋だったりボナの幻想の中だったり、時系列があったのね。
曲は予想してた数倍は激しくて、喉の強さに感心するというより、酷使しすぎて潰れるんじゃないかと心配になるほど。
実際キツいのか、スケジュール見ても同じ日に二回公演するケースが一度もなかった。というかキャスト見るにつけ、この人たち8人ともあれが出来るのか…ハンミュ界やっぱりレベル高いな…と感心してしまふ。
劇中で一番激しい"날 부숴봐"では、爆発せんばかりに盛り上がった後、二人してぜぇぜぇしながら「全くタフだぜ」ってわりと素で呟いてるのが面白かった。笑
ハジける曲も良かったけど、それ以外の落ち着いた曲や謎めいた曲、どれも良かった!予習段階では全部似たような曲に思えてしまってたけど、蓋を開けてみたらどの曲も個性があって好きだった。プレスコール動画でなかった曲の中では、"매일 난 기다려"の爽やかさと、"그녀의 고백"の曲調が特に好きだった。今回見た中では、本作が最優秀楽曲賞だな。
舞台セットも、とてもかっこ良かった。後ろにプロジェクション用の板が何枚かあって、基本的にはボナの落書きが映してあるんだけど、何曲かで、板の部分部分にボーカル(時にボナ、時にウビン)の顔が生で映し出されるの。その映像も古めかしく粗めに加工されたセピアの映像で、アンニュイな感じが増して「かっけー!」てなった。
最近はプロジェクションをうまく使ったものが多いなぁ。
全身全霊参加型アンコール
アンコール一曲目は、劇中歌をアレンジしたメドレー。これがまたノリノリで客に歌わせるところが何個もあるのだが、観客の女の子たちはそればかりでなく合いの手みたいのもたくさん入れてて、アイドルコンサートの玄人ファンみたいだった!皆かなりリピートしてるみたい。やっぱりこういう二人劇はリピーターがつきやすいのかな。チケットも大劇場と比べたらプチプラだもんね。色んな割引も発生するし。
というか本作、他の作品と比べて客層が若い!「若い女性」というよりもはや「ギャル」。だからカーテンコールの騒ぎ方と黄色い声援も並大抵じゃない。
それでもすごい楽しくて、私もソウルに住んでたらもう1,2回行くところだったわー。ギャルに交じって。笑
そ・し・て
アンコール一曲目の興奮冷めやらぬ中、引っ込んだボナの代わりに出てきたのは…
ベニーーーーーー!!!!!!
ベニーーーーーー!!!!!!
うそでしょーーーーー!!!!!!
よりによってベニーーーーーー!!!!!!
あの会場で私がベニーのこと一番好きだった自信あるけど、他の子らもベニーが出てきた瞬間すんごいヒートアップ!ハコが揺れんばかりの歓声!私もメドレーは手拍子くらいで楽しんでたけど、ベニーが出てきた瞬間叫びながらこぶしを振り回してしまった笑
ベニーが歌ったのは"미친 밤"。予習動画でずっと見てたこの曲がベニーのバージョンだったから、生で聞けて良かった!でもうれしびっくりしすぎてずっと半信半疑。
もうこの日は朝から
①空港行くのにパスモ忘れる
②切符買ったのに紛失し、切符代払い直す
③特急乗ろうと思ったら乗車券買えてなかった
④機内にストール忘れる
という失敗続きで、うわーせっかくの旅行なのに幸先悪いわーと思ってたんだけど、このベニーの登場はがっつりお釣りが来るくらい!!!
それともこの先、また変なことが起こるのか?いやいやいや、インドのハード出張で風邪まで引いて、命からがら帰ってきたことのご褒美かな(^0^)
いやーしかし嬉しかったなぁー(しみじみ
今思い出してもこれをおかずにご飯食べれるなぁー。今回はベニーを見れるとは思ってなかったから余計嬉しかったなぁー。ハンミュの神様ありがとう。
(アンコール投票で"Crazy night"に「ワケあり推薦!」なんてポップが貼られてたのは、これをベニーに歌わせたかったからかー…「なんだこの出来レースは!」と思って他の曲に投票しちゃった。ベニーごめん。)
さらにさらに、どうやらジェリム氏に残されたウビンチャンスはあと一回だそうで、"태양에 눈이 멀어서"もアンコールで再演奏。
最終的には三人で"날 부숴봐"も歌い、ジェリム氏の機転により、二つのマイクに三人せーので仲良く最後のシャウト。よく考えたらこの三人、今年のネクストのゲイブ・ゲイブ・ヘンリー!ペク・ヒョンフンは何回かゲイブもやってたから、そうなるとトリプルゲイブ!アイマラーーーーイブッ!!!イロッケーーーーッ!!!
こんなところで揃っちゃうなんて。歌うま青年が並んで、なんだか微笑ましかったわ。
さてさて、こんな小劇場でベニーが出てきたとなれば、そりゃあ出待ちするよね。この日は終演後に抽選でサイン会もあったみたいなんだけど、当たってたら出待ちできなかったから結果的には外れて良かった。
そんなわけで外の道路で待ってたらベニー、出てきた出てきた。私史上、ベニーに最接近。今まで時間の都合で出待ちしたことなかったから、図らずもこんな形で初出待ちだなんて♡
出待ちファンは出てきたベニーを囲んで、囲み取材みたいにおしゃべり。主に玄人ファンみたいな子数人とおしゃべりして、私を含む他の人は見てるだけだったけど、(どうせ意思疎通できないし)見てるだけで充分だった♡
ベニー顔小さかったなー、目も小さかったけど笑 二重とかにしないでそのままでいてほしい!身長はネットでは186てなってたけど、実際に見るといいとこ182くらいじゃないかな。もう180超えてる時点で問題ナッシングだけどね!大きいは正義!
ベニーは意外と15分くらい、おしゃべりに付き合ってくれてて、写真を取る時間も、ガン見する時間も十分にあって大変よろしかった。なんたって私なぜか最前列だったし!
そして帰りは、爽やかに挨拶して普通に徒歩で夜のテハンロに消えて行きました。最後まで飾らないのがいい感じだったわ〜しばらくはミュージカル本編を完全に忘れるくらい夢心地だった (*´∀`*)いつか直接お話してみたいなー次の作品は何かなぁー
ベニー好きも気づいたらもう一年!これからも細々と(?)通い続けよっと。
以上!