★★★☆☆
・2019年1月27日(日) 18時
・ドゥサンアートセンター
・Xブラック:이충주(イ・チュンジュ)
Xホワイト:차지연(チャ・ジヨン)
ファウスト:신재범(シン・ジェボム)
グレッチェン:이하나(イ・ハナ)
よく再演されてるし知ってる俳優がたくさん出てるので、気になって見てみた「ザ・デビル」。何よりYouTubeで見た”Possession”がかっこよかった。
がしかし一通り観ると、確かにすごくカッコいいんだけど、これは一体何を見せられたんだろう…?と頭の中「???」です。汗
「ストーリーのあるコンサートとと思ってみるとよい」と聞いていて、そうは言ってもミュージカルなんだしそれらしく出来てるでしょう!とタカをくくってましたが、本当に文脈のあるコンサートでした。w
俳優たちはみんな喉強い声太い系で、歌は聞き応え十分。動画で見たシャウトに惹かれて以来ずっと見たかったイチュンジュ氏や、安定のチャジヨン姐さんはもちろん、ファウストやグレッチェンもしっかり歌える系でした。
でも音響があまり良くなかった上、演奏の音量が大きすぎて、歌詞が聞こえないことがしばしば。細かいストーリーを知らない私には、歌詞が聞き取れないのは物語を追う上で致命的なんやで…みんなノリノリで歌ってるけど今何の場面なんだろう、って何度思ったことか^^; 細かい筋が分からないから、ブラックノリノリ→グレッチェンヒステリー→ファウスト怒る→ホワイト苦悩、の繰り返しにしか見えなかったよ…。
ほぼソングスルーな作品なので、曲を聞き慣れてたら楽しいと思う。曲はどれもかなりカッコいいです。でも使われる曲数のわりに公開されてる曲が少なすぎて、かつ照明演出もずっとビカビカ似たような感じであまり変わり映えしないので、数曲しか知らなかった私は少し置いていかれてしまった…。爆音あんど照明ビッカビカなのに途中寝ちゃって、イチュンジュ氏のシャウトで起きました。w
イチュンジュさんは、ほんとよかった~見られてよかった。低い声もいい声だし高音もうまいし、何よりセクシー。ユダとかやってほしいです。一幕はブラックの出番が多いので、ほぼ彼の印象しか残ってない。
この話、Xブラックは何となく何がしたいのか分かるんだけど、Xホワイトがいまいちよく分からんかった。菩薩のような存在なのかと思いきや、救うわけでもなく、すがられる存在でもなく、光で二人を照らすわけでもなく。何か深い意味があるはず…全体的にキリスト教の表象が多かったから、そのあたりを知ってると良いのかなぁ。二幕はホワイトの出番が増えるので、ブラックとホワイト、どちらのファンでも満喫できます。
結末はグレッチェンがブラックに連れていかれ、ファウストが自殺して、でも二人とも生き返って?最後ホワイトの神々しい感じで終わり、「???」でした。理解するのでなく、感じればいいのかしら…。
そして最後の赤い林檎の意味?林檎と言えば白雪姫か、エデン追放か…きっとキリスト教描写が多かったし、後者だろうな。でも本作品で悪魔に誘惑されて禁じ手を打ったのはイブ(グレッチェン)ではなく、アダム(ファウスト)。原作に林檎に関する描写があるのかなぁ。『ファウスト』くらい、教養のためには読んでおくべきなのかもしれない…。
↑カーテンコールで悪魔の実を観客に手渡すXブラック氏
細かい筋の含めて分からないところがたくさんあって、でもきっと魅力を私が拾いきれていないだけで、知りたいんだけど手段がありません!OSTでも出して一曲ごとの詳しい解説をつけてくださいお願いします。と思ってたら発売されるんですね。次の再演くらいまでには予習して、リベンジを果たしたいと思います。
以上!