浮かれポンチ、ハンミュを観る

主に観たハンミュ(韓国ミュージカル)のレビュー置き場。

마리앙투아네트 / マリー・アントワネットは人生もテンションも途中からアデュー

 

 

★★★★★

 

・2019年9月28日(土)19時

・Dキューブアートセンター

マリー・アントワネット:김소향(キム・ソヒャン)

 マルグリット:장은아(チャン・ウナ)

 フェルゼン:박강현(パク・ガンヒョン)

 オルレアン公:김준현(キム・ジュンヒョン)

 

f:id:oucalaisponti:20191107154158j:image

 

 

Myベストキャストで見られて至福!

ハンミュあるあるですが、本当に、本当に、誰を取っても完成度が高すぎて、尊すぎて、圧倒されすぎて、私は苦しい(何

 

 

さてさて。

予習として原作(原案?)となっているらしい遠藤周作の『王妃マリー・アントワネット』を読んでいこうと思い、買ったのですが、

 

わたくしめ、読むのが遅すぎ、

 

渡航前にはなかなか読み進めず、

 

渡航してからもあまり進まず、

 

劇場でも、幕が上がる直前まで読み進めていたのですが、

 

わたくしめ、読むのが遅すぎ、

 

幕が上がった時点では・・・

 

 

皇太子妃マリー・アントワネット王妃にすらなっておらず\(^0^)/

 

 

 

結局何の予習の意味もなく、何なら今もまだ読んでいます。読むの速くなりたい。でもとても読み易い小説です。

 

 

f:id:oucalaisponti:20191107154405j:image

 

 

オルレアン公は、史実上の人物ではあるみたいですが、『王妃 マリー・アントワネット』には登場しませんでした。でもミュージカル版にはなくてはならない存在で、うまい入れ込み方だったと思います。何よりそれによってセクシー大魔王キム・ジュンヒョン様の出番ができるわけですから。嗚呼見れてよかった。今回も悩殺されて全身からよだれが噴き出しました(汚い

 

序盤で利害が一致(?)して、共謀するに至るマルグリットとオルレアン公。ドレス屋さんからの仮面舞踏会のくだりで、オルレアン公が貴婦人に接するように貴族に扮したマルグリットをエスコートするのですが、これは予想してなかっただけに新鮮な画で。

 

ここで二人にアフェアがあったら面白い!いいね、オルレアン公とマルグリット!アリ!アリ!スピンオフきぼう!悩ましげな眉間のオレ様イケメン貴族と勝気な町女のジュテーム劇!

 

とか呑気なこと考えながら前半は見てたのですが、後半、何ですかこれ…

 

 

重すぎ\(^0^)/

 

 

キラキラな宣材に完全に騙されて、ここまで重苦しい作品と思ってませんでした。もちろんマリー・アントワネットの顛末は知っているので展開は予想できたのですが、実際見ると描写の一つひとつが重い、重い。軽い気持ちで見ていただけに、途中から石を持ったまま深い海に沈められていくように、ずんずん気分が下がっていきます。w 特にマリーと子どもたちのシーンは、子を持つ親でなくともずーんと暗い気持ちになりました。

 

それを演じきったキムソヒャンちゃん(馴々しい)の演技もお見事でした。

 

前半でドレスを選んだり、農民ごっこしてる時にはキュートで天真爛漫で、世間知らずな感じがとてもよく出てて、「お姫さま♥」な雰囲気がとても似合ってはいたのですが、「でもソヒャンたそはもっと色んな演技がデキるはずなのにー!」と見ておりましたら。

 

首飾りでハメられたと知った途端に!!

負けん気が強い、闘志むき出しマリーが爆誕!!

 

あの豹変ぶりは見事でした。単に荒ぶってブチ切れ散らすのではなく、高い高いプライドを傷つけられた貴婦人が、気品を保ちつつもブチ切れる(結局猛烈にブチ切れてはいる)といったところでしょうか。目の色変わってました。w

 

地声でどこまでも上がっていけるのがソヒャンたその魅力だと思うのですが、それがこのブチ切れマリーではとても活かされてました。

 

革命後の転落の中では泣き、叫び、やつれ、同じ女優とは思えないくらいげっそりなマリーでした。それでも子どもたちには優しく子守唄を歌い、裁判所では気高く振る舞い、悲惨な運命の中で最後まで母として、女王として生きたマリー・アントワネットの生き様を見事に演じておりました。

 

以前ソヒャンたそが来日した時のコンサートでは、彼女はマルグリットの曲 (Enough is Enough)を歌っていて、その健気でたおやかなところがマルグリットにぴったりだなぁなんて思っていたのですが、マリーもぴったりでした。両方の役が似合う女優ってなかなかいないんじゃまいか。

 

 

f:id:oucalaisponti:20191107154312j:image

 

 

マルグリット役のチャン・ウナさんは、うまいと知っていたのでずっと前から生で見たかった女優さん。パワフルな歌声とSっぽさ(?)がマルグリットに似合う!囚われのマリーと歌う女性デュエットが、二人ともパワフルすぎて鳳凰バジリスクの戦いのようでした。見たことないけど。

 

 

そしてもう彼なしでは昨今のハンミュシーンは語れない、まさに革命児(?)パク・ガンヒョン。何度もいいますが、うまい。うますぎる。神がかった抑揚のつけ方と、落ち着いていてしっかり届く声。もうこれからもどんどん歌ってほしい。これはマイ・ハンミュ推し9の勢力図を塗り替える存在になってきましたよ。

今回は前作「エクスカリバー」に続いて、ソヒャンたそと禁断の恋に落ちる役どころ。ランスロットのヒゲもじゃともおさらばして、すっかり麗しのフェルゼンでした。余談ですがフェルゼンって最期は、民衆に撲殺されて死んだらしいです。あんなに歌うまいのに残念(違

 

 

f:id:oucalaisponti:20191107154330j:image

 

 

前方通路側に座っていたので、市民たちが作って配るチラシを手渡されました。

こんな感じ。

 

f:id:oucalaisponti:20191107154438j:image


f:id:oucalaisponti:20191107154433j:image

 

 

英語かいっ。

 

 

 

以上!

 

 

oucalaisponti.hatenablog.com