★★★★★
・2019年11月30日(土)16時
・ジョージ・エードラー:珠城りょう
エマ・カーター:美園さくら
リチャード・ラッティンガー:月城かなと
ヴォルフガング・エードラー:鳳月杏
ロミー・エードラー:海乃美月
パブロ・ガルシア:暁千星
エルフィー・シュラット:光月るう
フェリックス・モーザー:風間柚乃
ライナー・ベルガー:輝月ゆうま
氷川きよしコンサートに続き、新たな世界デビュー。縁あって行って参りました。
なぜ突然オーストリアの国民的ミュージカルを日本で?と不思議に思っていたら、今年は日墺友好150周年でその記念に、ということのようでした。
何なら最初『アイ・アム・フロム・オーストラリア』だと思っており、ポスターの珠城りょうさんが革ジャンなのはオーストラリアのカウボーイだからで、美園さくらさんの衣装のゼブラ柄はサバンナのシマウマ的な何かを表しているのかと思っていましたすみません(土下座)。シマウマ多分、オーストラリアにもおらんわな。
兎にも角にも18年ぶり、すなわちほぼ初めての宝塚。再デビューいたしました。
予習できるミュージカルでよかったです。あらすじを詳しく知りたかったので、唯一詳細にあらすじが掲載されていたWikipediaドイツ語版をGoogle翻訳したりして勉強していきました。便利な世の中。
宣伝において「エリザベート」や「モーツァルト!」が引き合いに出されていたので、どんな壮大なストーリーかと思ってましたが、正直筋はどうってことありません。笑 キャラが立っているので分かりやすく、明るくライトに楽しめる作品です。一度見る分にはいいけど、あまり深みはないので一度で十分という感じ。多分この先世界のどこで再演されても、私は見なくていいかな。笑
記憶に任せて感想箇条書き
・ジョージのわんぱく青年ぶりが好印象。
・キリッと系の綺麗な顔が好きなので、個人的にはリチャード派。
・エルフィーがふせえりにしか見えなかった。これ日本で映画化したら絶対にふせえりがキャスティングされると思う。w
・パブロの指向性の設定、宝塚的にもアリなんだ!とびっくり。正確にはカミングアウトの仕方も「ボクはゲイなんだ」ではなく「フェリックスが好きなんだ」という、ワンクッション入れた言い回しになっていましたが。
・各キャラの持ち歌の時に、背景にその俳優の写真がスライドショーで流れるのが何とも言えないダサさ。笑
・ヘリがすげぇ。本当に空を飛んでいるようなセットである。この場面だけは前方の席よりも、後方や2階席の方が楽しめそう。
・パレードのオーストリア国旗モチーフ満載感が、もはやオーストリアの国家行事かと思う。
私はど素人なので、最後のショーと、大階段×羽根のカーテンコール?パレード?を見ると、「宝塚見たな!」って感じがしますね。
そして私、このパレード見ながら不思議な感覚に襲われたのです。
なぜ
オーストリアから遠く離れた
この極東の島国で
巨大な羽根を背負った
日本人が
しみじみと
"I am from Austria ..."と歌っているのを
これまた日本人の観客が見ているのだ
と。目の前に確かに存在しているのに、それを構成する要素がちぐはぐすぎて、脳が混乱する感じ。しかもオーストリア人なら「イッヒ・ビン・アウス・ウーステライヒ」ダロウ!原曲もどうしてそこだけ英語ダヨ!色々シュールすぎるヨ!(混乱してカタコト
しかし私はど素人なので、この不思議体験も含めてTHIS IS TAKARAZUKAなのだろうと思うことにします。愛すべきシュールレアリズム、それがきっと宝塚。ここまでワールドを作り上げたら大したものです(何様
ということでほぼ初宝塚でしたが、大いに楽しめました。この直後に星組「ロック・オペラ・モーツァルト」にも行ったのですが、また見にいく機会に恵まれれば、宝塚ワールドを味わいにいきたいと思います。
以上!