浮かれポンチ、ハンミュを観る

主に観たハンミュ(韓国ミュージカル)のレビュー置き場。

WELCOME TO TAKARAZUKA, ピガール狂騒曲で洋の東西の粋を味わふ

 

 

★★★★★

 

・2020年11月21日(土)15:30

東京宝塚劇場

月組

 

またまたご縁があり、一年ぶりの月組公演。

今回は2階席だったので色んな舞台装置やフォーメーションがよく見えて、それはそれで面白かったです。B席でしたがあんなにちゃんと見えて3,500円なら、全然お得感あります。

 

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🗻WELCOME TO TAKARAZUKA

 

和物と聞いていたので、「能みたいなのを小一時間見せられたらどうしよう、耐えられるかしら」と心配していたのですが、実際見ると全然そんなことなく、エンターテインメント性が高くて最高に面白かったです(能が悪いと言っているわけではなく、高尚すぎて私にはまだちょっと難しい)。

 

オープニングはいつも通りTAKARAZUKAワールド全開で、素人にはついていくのが若干大変なノリなのですが、その後のナンバーはどれもとても芸術性が高くて良かった。

 

オープニング直後の月城かなとさんのソロ舞(ボキャ貧)は凛々しくて、鳳凰を模したような衣装の神々しさが素敵でした。ところで私は彼女みたいな顔が好きなんですよね(聞いてない

 

次の鳥居が印象的なナンバーは、深々と雪が降る中、ヴィヴァルディの四季の『冬』がドラマチックに流れていて、そのコントラストが秀逸でした。

赤い人と白い人(雑w)は動きは多くないのに、その佇まいからは何か深いストーリーを生きてきた二人、というのが表現されていたように思います。

和服ってやっぱり美しいなぁとしみじみ思いました。あとこれはどうでもいいけど円盤が回る上で逆行して走るの、楽しそう。w

 

その次の黒ずくめの大人数でのナンバーもとても良かった!!!序盤の、高い位置に立つトップをみんなで囲むスタイルはバレエのボレロみたいで、

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photo:Laurent Philippe / Opéra national de Paris

 

中盤以降の群舞のフォーメーションは、白鳥の湖の群舞を彷彿とさせるところが多々ありました。

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Mariinsky Ballet-Alexander Demianchuk/Reuters

 

ここで使われていた曲も何かクラシックの名曲だったような。クラシック方面の教養が足りなくて分かりませんが…。

 

それ以外でもチャイコフスキーの花のワルツが使われていたりと、和物の中でクラシックが多用されているのがいいサプライズでした。洋の東西の芸術をうまく折衷させた、素晴らしい舞台だったと思います。

 

 

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🥖ピガール狂騒曲

・ジャック(ヴィクトール):珠城りょう
 ガブリエル:美園さくら
 シャルル:月城かなと
 ウィリー:鳳月杏
 レオ:暁千星

 

序盤でジャックが実は女だという事実が明らかにされ、これでヒロインとくっついたら、つ、つ、遂に宝塚も同性愛モノ解禁かっ!?!?とわくわくしたのですが、まぁそうはなりませんよね。笑

しかし最終的には男性が二人くっついた、みたいな画になっていたので、逆の意味でダイバーシティが完成していました。ダイバーシティ万歳。

 

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WTTの作りこまれ方と重厚さと芸術性の高さをぜひもう一度味わいたいのに比べたら、私の中ではピガールは、正直一度観ればよいライトな位置づけでしたが、それでも知ってるシャンソンが多かったし、ダンスも充実しているしで楽しく観ました。ラインダンスが2回?3回?も観られるのはお得感満載!

最後はトップさん以下3名、立派な羽根で出てこられたので、素人としては「宝塚見たぞー!」という満足感で一年の観劇ライフが引き締まりました。

 

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来年もさっそくまた宝塚を見る予定があるので、楽しみにしたいと思います。

本業の韓国ミュージカル生観劇はいつになるやら…(T_T)

 

以上!

 

 

 

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