浮かれポンチ、ハンミュを観る

主に観たハンミュ(韓国ミュージカル)のレビュー置き場。

Lady Gaga: The MAYHEM Ballでマザー・モンスターにぬかづいた話

 

 

★★★★★★

 

・2026年1月29日(木)18:45

・東京ドーム

 

 

 

ハタチ前後のトゲトゲ、びくびくしてた頃に少し毒気をくれて強くしてくれたガガ様。それ以降もずっと世界的なアイコンとして君臨し続けていて、別世界の人なのに、私のために歌ってくれるなんてもう感激。こんな日が来るとは思わなかった。

 

 

【セットリスト】

・Act I: Of Velvet And Vice

1.Bloody Mary
2.Abracadabra
3.Judas
4.Aura
5.Scheiße
6.Garden of Eden
7.Poker Face

・Act II: And She Fell Into A Gothic Dream

8.Perfect Celebrity
9.Disease
10.Paparazzi
11.LoveGame
12.Alejandro
13.The Beast

・Act III: The Beautiful Nightmare That Knows Her Name 

14.Killah
15.Zombieboy
16.The Dead Dance
17.LoveDrug
18.Applause
19.Just Dance

・Act IV: Every Chessboard Has Two Queens

20.Shadow of a Man
21.Kill for Love
22.Summerboy
23.Born This Way
24.Million Reasons
25.Shallow
26.Die With a Smile
27.Come to Mama
28.Marry the Night
29.Vanish Into You

・Finale: Eternal Aria of The Monster Heart

30.Bad Romance

アンコール

31.How Bad Do U Want Me

 

2010年くらいまでの曲は学生時代よく聴いてたけど、それ以降の曲はちらほら知ってるくらいだったので、この度セトリに入る曲は一通り聴き込んでいきました。おかげで全曲楽しめたので、やっぱり予習大事。

 

新しく知った曲だとThe Beast と Lovedrugが好きだったな。でもライブで生で聴いたら「いいな」と思った曲は他にもあって、中でもVanish Into Youは何日か経ってじわじわ好きになっていって、以来ずっと聴いてる。

 

 

ステージを見るには少し角度がある席だったのですが、それでもセットの迫力は十分に伝わってきたし、花道を横から見ることができて、Paparazziの時の長~いベールのドレスのパフォーマンスとかはとても綺麗でした。このステージを作り上げるガガ様すごい。

 

しかも3時間、ほぼぶっ通しで全力で歌って踊ってるし、ファンサービスも丁寧だし、愛に溢れてるしでどんだけ身心のキャパの広い人なんだ。かっこいいしかわいらしいし。この日はMCで、ミネソタでのICEによる暴力行為を非難するコメントをしていたのですが、こういうことにも心を痛め、メッセージを発信する感受性の高さや責任感も、世界的なスターたる所以なのだろうなと思いました。

 

 

今はいろんな人やものへのオマージュを自分の作品に取り入れるガガ様だけど、彼女も間違いなくオマージュされる側になるし、今回のライブはそんな彼女を代表するライブになったんじゃないかな。そんな瞬間に立ち会えたことに全力でPAWS UP!!したいと思います。

 

以上!

 

 

oucalaisponti.hatenablog.com

 

 

한복 입은 남자 / 韓服を着た男はスター演目になった

 


★★★★★★

 

・2026年1月10日(土) 19:00

・忠武アートセンター

・ヨンシル/カンベ:고은성(コ・ウンソン)

 世宗/ジンソク:신성록(シン・ソンロク

 チョンファ大将/マ教授:최민철(チェ・ミンチョル)

 イ・アム/教皇:김대호(キム・デホ)

 チョンウィ姫/エレナ:이지수(イ・ジス)

 

 

 

🪐ストーリー

粗々で違うところもあると思うけどだけど字幕メガネのおかげでだいぶ分かったはず。順番は多少前後してるかもしれません。

 

<第一幕>

現代。世宗時代の科学者チャンヨンシルについてのドキュメンタリーを制作したいテレビプロデューサーのジンソクは、情報提供者に会うためにイタリアに来ている。そこで突然走ってきた女性エレナにノートを一冊託される。エレナは追われており、何の説明もなく走り去っていった。

 

帰国したジンソクは大学の同級生で古文書が読めるカンベを訪ねる。カンベは優秀な国文学の若手研究者だったが、研究から退いてキャンピングカーで暮らしていた。

 

備忘録を見たカンベは最初は偽物だと一蹴するが、備忘録内には景福宮の絵や「恋しい」という言葉があることから、朝鮮を発った人が書いたものではと推測する。かつて朝鮮からイタリアに渡ったアントニオ・コリアという朝鮮人がいたらしいから、その人物ではないかと。また、最後のページに韓服を着た男の絵が描かれているが、ジンソクの考えではこれは朝鮮時代の服に間違いなく、これは備忘録を書いた本人ではないかとも考えている。

改めて備忘録の中身を見たカンベは突然人が変わったように「これは私の星ではないか、私の飛車ではないか。奴婢も夢を見ることができた時代」と口にする。

ジンソクはカンベに翻訳を託して去っていく。

 

過去。幼いヨンシルが罰されている。不作(水不足?)を解除する装置を発明したが、そのせいで奴婢という卑しい立場で両班の子に恥をかかせたからだ。不作と身分の違いに苦しむ奴婢たちの現状が歌われる。

 

成長したヨンシルは飛行できる装置や望遠鏡を作って兄や友人たちに説明している。自分の発明で奴婢も夢を見て星に届くことができる世界を作りたいと。

 

世宗のもとに明の遣いイサンインが訪れ、朝鮮に対し物品や男女各千名などの貢物を納め、明の暦を使うことを求める。人を差し出せば田畑が荒れ、明と距離のある朝鮮が明の暦を使えば農作業をズレが生じる。同じ朝鮮人なのになぜ無慈悲なのか、と世宗はイサンインに問う。

イサンインは元々同じように明に差し出されていた朝鮮人で、自分を見捨てた弱い朝鮮を恨んでおり、出世の機会をくれた明の皇帝に忠誠を誓っている。

民の苦痛をどうにか取り除きたい世宗は朝鮮独自の暦を作るなどの科学の発展が必要と考え、明に知られないように身分を問わず優秀な人材を募るよう命令する。

兵判大監イ・アムは低い身分の者に力を与えるなんてとんでもないと考え、阻止を決意する。

 

ジンソクはカンベの紹介で、朝鮮時代の研究者マ教授にも連絡を取っており、教授はカンベとジンソクの元を訪れる。マ教授はその分野の権威的存在だったが、過去に不正の濡れ衣(?)を着せられ、カンベと共に学会を追放されていた。テレビマンから呼び出されたことで、また過去の騒動を掘り起こされるのではと警戒していたマ教授だったが、「朝鮮の科学がヨーロッパに影響を与えた」という説もまた強く疑い、踵を返そうとする。

しかし備忘録を見せられ、その主はチャンヨンシルかもしれないと聞かされて踏み止まる。王の側近の全てが記録されていた世宗時代に、確かに存在したのにある時を境にあらゆる痕跡が消えたチャンヨンシルという科学者。そして備忘録最後のページの韓服を着た男。ルーベンスの絵画に似たものがあるが、ルーベンスはチャンヨンシルより200年も後世の人。マ教授は、昔の画家は過去の偉大な絵を真似て習作したと説明し、ルーベンスも誰かの絵をまねた可能性が浮上する。また絵の韓服は朝鮮初期の装束だったことが説明される。3人の探求欲が俄然深まる。

 

 

過去。何かの発明によりヨンシルは奴婢の身分は脱しており、無人水時計の開発で両斑の地位を得て周りを楽させたいと考えている。発明を手伝うのは兄マンボクと、賢い一人の少年。

世宗が開催するコンテストでヨンシルは才能を認められ、遂に宮廷入りする。宮廷入りしてびっくり、一緒に発明品を作っていた少年は、少年に扮した世宗の娘の王女だった。ヨンシルの才能を確認するために世宗が遣わしていたのだ。

王女は父親と新しい文字を作るのだと話す。民が読みやすい文字を作ることで、ヨンシルが考えたことも広く伝えることができる。

ヨンシルは科学者として明に留学する機会を得る。自分の名前は知られて星になる、と前途を期待するヨンシルだったが、裏ではイ・アムが明でヨンシルを亡き者にしようと企む。発つ前にヨンシルはイ・アムの息子と揉め事を起こすが、元奴婢で明で出世したイサンインに助け舟を出される形で明に無事に渡る。

 

現代。キャンピングカーにエレナが訪ねてくる。エレナの苗字は「コレア」で、備忘録は自宅の地下室で見つけたという。チャンヨンシルが本当にイタリアにいたという可能性が強まる。

 

明に渡ったヨンシルはチョンファ大将に出会う。チョンファは航海士で、ヨンシルの天文学の才能を認めて懇意になり、世界の星の位置などがアラビア語の書物をもらって朝鮮に帰る。

朝鮮では世宗とチョンウィ姫に歓迎される。ヨンシルへの尊敬と憧れを歌う姫。

 

そこに明の使者イサンインが訪れ、蜜令を伝える。ヨンシルとその発明のせいで朝鮮が独自に発展することを恐れた明はヨンシルの発明品を破壊し、ヨンシルを4日以内に始末することを命じる。拒否すればハングル制作を手伝っていふチョンウィ姫の命が危ないと脅す。世宗は苦肉の策としてヨンシルに3日以内に新しい駕籠を作らせ、ヨンシルに関する記録は全て消し去るよう命じる。

 

数日後、ヨンシルが作った駕籠が「壊れ」、大王が倒れてしまった罪で棒叩きにされて捕えられている。そこに世宗が現れ、ヨンシルを船で朝鮮外に逃す手筈が整っていることを伝え、ノートを一冊手渡す。そこには制作中のハングルの使い方が記されており、そのノートに海外で見聞きし、学んだことを全て書き込んで帰ってこいと命じる。また新しくしつらえた韓服を着せてヨンシルを送り出す。朝鮮がヨンシルを必要としている時に、ヨンシルを守れずに失ってしまう無念を嘆く世宗。

 

船着場には兄マンボクが送り出しにきていたが、追手に捕まり殺されてしまう。朝鮮を追われ、兄を失った絶望の中でヨンシルは航海に出る。

 

 

<第二幕>

過去。ヨンシル、チョンファたちはやっとイタリアに到着する。5年間、あちこちに立ち寄りながら航海してきて、10隻あった船は2隻にまで減ってしまっていた。その間ヨンシルは朝鮮の暦の作成に尽力していた。

イタリアのパオラや科学者トスカネリとも懇意になり、ヨンシルの朝鮮の暦の計算方法をローマの暦に応用できないかなどを相談する。ローマの暦は誤差が年々大きくなっており、復活祭などの日程がどんどんずれていくことが悩みだった。

 

現代。ジンソクは取材でイタリアまで来ていたが、会う約束をしていたエレナが現れない。カンベもマ教授も音信不通になっていた。ジンソクの背後でエレナは謎の男たちにさらわれてしまう。

ジンソクは備忘録の解読から、朝鮮とヨーロッパに同時期に同じような発明や記録が見られることに気がつき、そのような共通点が見られる背景にチャンヨンシルがいるのではないかと、真実を突き止めようとしていた。

 

過去。ローマではヨンシルたちが新たに計算した暦を教皇庁に報告に出向くが、そこで教皇たちに対して地動説を説明してしまう。キリスト教では神が作った地こそ宇宙の中心であり、それは平である。ヨンシルたちの言説は許されないことであり、教会はヨンシルたちを処刑することにする。

だが捕まる直前に、教皇庁と対立するトスカネリの故郷フィレンツェに匿ってもらうことになる。またも命を狙われる身となって気を落とすヨンシルの前に、世宗の幻が現れてヨンシルは励まされる。

フィレンツェでヨンシルたちは幼きレオナルドダヴィンチに出会う。攻めてくる教皇庁に対して、ヨンシルが発明した火薬つき弓発射装置を使いフィレンツェの兵を犠牲にすることなく教皇庁を追い追い返すことができ、ヨンシルたちはフィレンツェの君主から国へ帰る航海の支援を得ることができた。

だが出発の時になって、ダヴィンチ少年にもっといろいろ教えてほしいと懇願され、また自分が生きていると明に知れれば周りの人々の命が危ないと考えたヨンシルは、ひとりフィレンツェに残ることにする。旅立つチョンファに一冊の備忘録を託すヨンシル。こんなこともあろうかと、これまでの発見や発明を記す際、ヨンシルは二冊のノートに同じ内容を記していた。

フィレンツェに残ったヨンシルは幼いダヴィンチと発明と研究の日々を送る。ダヴィンチ少年はヨンシルが遠い故郷に帰れるようにと、飛車の研究を続ける。

 

現代。帰国したジンソクがカンベのキャンピングカーを訪ねると備忘録の翻訳だけ残してカンベは姿を消してしまっていた。そしてジンソクは外交問題に発展しかねないことを理由にドキュメンタリーの中止をテレビ局から伝えられ、テレビ局から訴えられる(?)。

マ教授にも根拠のない収賄やセクハラの噂が立てられる嫌がらせをされる。どうやらカンベがいなくなっていたのも、備忘録の内容の重大さを知って、蒸発してしまっていたようだ。ジンソクたちが調べている事の重大さが重くのしかかってくる。

 

拉致からやっと解放されたエレナはヨンシルのキャンピングカーでジンソクと再会する。自分たちが追っていたチャン・ヨンシルはどうやら本当にイタリアに渡り、その地で発明や研究で多大な影響を及ぼしたらしい。それだけでなくヨンシルは当時フィレンツェにも行っているが、その時代のフィレンツェにはレオナルド・ダ・ヴィンチがいるではないか。

 

ダヴィンチの飛車の設計図、グーテンベルク活版印刷、ローマの暦の修正、全てヨンシルの痕跡が朝鮮から消えた後に起きており、ヨンシルの影響があったのではないか。そうだとしたら、それはこれまでの学術、歴史、国家間関係の根幹を揺るがす衝撃的な新事実である。エレナとマ教授は学会で「ヨンシルは朝鮮からイタリアに渡ったダヴィンチの師匠説」を発表することにするが、学会員たちはもちろん取り合ってくれない。

 

 

過去。アトリエに座る年老いたヨンシルと成長したダヴィンチ。ダヴィンチは韓服を着たヨンシルの姿をキャンバスに描いている。それを見てヨンシルは、自分の備忘録の最後のページに同じ絵を書いてほしいと頼む。そして自分の生きつく先にいる星は、君だったのだなとダヴィンチに言う。ヨンシルは天寿を全うし、フィレンツェで客死する。

 

現代。フィレンツェに発つために空港にいるジンソクのもとに、カンベから電話がかかってくる。ジンソクはもう一度フィレンツェに行って真実を追求することにするとカンベに告げる。そして若き日のヨンシルがどこからともなく現れ、ヨンシルとカンベは心を通わせ合う。

 

 

 

🪐韓国版ダヴィンチコード

 

原作小説を読んでいないので、どの程度原作の要素が反映されているのか分からないけど、ミュージカルとしては相当作り込まれたストーリーになってると思う(ムーランルージュの直後に見ると余計w)。

今回チャン・ヨンシルという人物を初めて知って、天才と言えど東洋のいち宮廷人がダヴィンチを教えたという、発想というか恐らく本当に散らばっているであろう歴史のピースをつないで、こんな壮大なストーリーを作ったのがすごい!これが本当のことだったら相当ロマンがあるなぁ〜。

『韓服を着た男』の原作、ぜひ和訳してほしいです。

 

ダヴィンチ・コードとかでもダヴィンチは題材になっているし、ダヴィンチはそれだけ天才で、未だ謎に包まれた人ということなのでしような。ルネッサンスは中世から近代への過渡期というか、科学的な記録も増えてきたけどギリギリ謎に包まれてることもかなりある、みたいな時代だと思うので、謎が謎を呼びやすいのかもしれない。

 

ヨンシルが実験する時に着てる韓服版白衣がかわいい。それを着たウンソン氏が背が高いソンロク氏と並ぶと余計に笑 おままごとのお人形さんみたい、やってることガチなんだけどw

 

今回他の演目とこ兼ね合いで「韓服」は全然キャストを選べず、選べたら他のキャストを選んでたかもしれなかったけど見てみたらこのコンビで良かったなと今は思っています。

コウンソンさんは実直な雰囲気がヨンシルにぴったりで、ソンロクさんはノーブルながら人情味溢れる雰囲気がまさに世宗でした。フランケンほどでないにしても、コンビを楽しむ演目には間違いなさそう。

 

チェミンチョルさんが珍しく悪役じゃないのが意外だった、と思ったら前回見たメンフィスもだったか。どんだけ悪役のイメージなんだw 悪くない時のミンチョルさんの頼りになるオッパ感半端ないな。

 

ラストのヨンシルとジンソクが通じ合ってラストを迎える曲、最後に客席の天井全体にぶわーってプラネタリウムみたいに星が広がって、綺麗だったなぁ…。それをカーテンコールと退場の時間まで残しておくのもオツでした。

 

 

カーテンコールではフランケンシュタイン 方式で主役2人が残ってわちゃわちゃ帰っていくパターンだったけど、ウンソン氏がソンロク氏に「俺の背に乗りなよ」ってクイッと手で合図して、ソンロク氏のことをおんぶして帰っていきましたw 前日のカテコデーの写真を見たら、その日はソンロクがウンソンをおんぶしてたようなので、そのお返しだったのかな。飛車ごっこ、楽しそうでほほえましかったです。

 

今回字幕メガネをレンタルして観劇しました。

初演・初見・時代劇用語あり・科学用語あり・事前情報が限定的・ミステリーという、ゆる韓国語学習者殺しという内容だったので、とっても助かりました!具体的な使用感は別記事でまとめていますが、これがなかったらこのミュージカルの良さが半分も分かってなかったと思う。ありがとう字幕メガネ。

字幕メガネなしでもう一度くらい見たいところだけど、それは再演までのお預けかな。ひとまずリピートはしたいという気持ちは確かです。

 

以上!

 

에비타 / エビータは韓国でもラテン系

 

 

 

★★★★★

 

・2026年1月10日(土)15:00

・BBCHホール

・エビータ:김소향(キム・ソヒャン)

 チェ:한지상(ハン・チサン)

 ペロン:김바울(キム・バウル)

 

 

ハンチサン氏のチェが見たい!絶対合う!!と思い、千秋楽間際に決め打ちで滑り込み。エビータ役はキムソヒャンさん。こちらも絶対合うと分かっていたので、今回の観劇ツアーで一番楽しみだった。

 

 

そしてやっぱりチサンさんのチェ、よかった〜。もはやそこにいるのはチェなのかチサンなのか分からなかった(は でもそれくらい自然体で舞台を軽快に駆け巡って、エヴァやペロンたちに絡んで、踊って、時には見守って。持ち前のカリスマ性とラテンのリズムが体中から溢れておりました。口髭と小麦色の肌がまた色気を引き立てて、胸元が肌け気味の白いシャツがよく似合っています。

 

 

この日はチサン氏他数名の千秋楽で、カテコ後に挨拶がありました!チサンさん、挨拶に絡めて2フレーズくらい歌ってくれてうれしみ。そして「ここでハンチサンに戻ります」とばかりにポケットからメイク落としを取り出し、口髭を拭き取る儀式をしてました。このためにわざわざメイク落としシートを小さなジップロックに入れて準備してきたらしいw

揉めてた件はまだまだ色々続いてるのかな、これからも善く生きて頑張ります、みたいなことをちょっと涙ぐみながら言ってました。

 

キムソヒャンさんはもはやラテンの方なので(?)エビータもぴったりでした。若い時はいつもの元気玉スマイルだけど、エビータの女性らしさや強かさ、気高さも見られて、国民を虜にした大統領夫人そのものでした。

そして何より歌!!A New ArgentinaやRainbow Highなどの超高音も地声楽々、ほぼシャウト。毎度のことながら声量すごすぎて笑ってしまいました。

 

 

ペロン役のキムバウルさんは、前にジーザスでカヤパをやってたのを覚えてた。背が高くてちょっと堅物そうな、でもエビータの魅力によろめいてしまうペロンでした。声が低めでとても落ち着きがあるし、立ち姿もどこか高貴な感じがするので、エリザベートのフランツ=ヨーゼフとかやるといいと思います(推薦)。

 

 

エビータは演目自体は正直そんなに刺さるわけでもないのですが、ロイド=ウェバーの曲やキャラクターはやっぱり魅力的で、今回みたいに良いキャスティングだと俄然見たくなる作品。チサン氏、また近く見たいな〜。

 

 

以上!

 

물랑루즈! / ムーラン・ルージュ!について未来の自分に申し送り事項あり

 

 

★★★★★

 

・2026年1月9日(金) 19:30

・ブルースクエア

・クリスチャン:홍광호(ホン・グァンホ)

 サティーン:김지우(キム・ジウ)

 ジドラー:이상준(イ・サンジュン)

 

 

クリスチャンもサティーンも、登場しただけで拍手起きてたんだけど、宝塚か?笑

 

ムーランルージュ、もう前回見て「うん、分かった」と感じたのでもう見るつもりはなかったんだけど、出来心でグァンホ回のチケットを見たら空きがあって、出来心でポチってしまった。だって久々にグァン砲を浴びたかったんだもん。

 

 

でも韓国初演を別キャストで見た時に、「ムーランルージュはポップソングメインだから、グァンホに歌わせるのはグァンホの無駄遣い」と書いていましたが、やっぱりちょっと物足りなかったかも。

 

二幕はまだ良いんだけど、特に一幕。クリスチャンが歌うシーンはちょこちょこあるけど、ガッツリなシーンはなくて、グァン砲で蜂の巣希望の私としてはもうちょっと聞きたいのになとクリスチャンが歌う度に思ってました。

でもクリスチャンがサティーンを口説くシーンなんかは、「愛があればなんとでもなる」みたいなちゃちなフレーズでも、グァンホが歌うとイケボすぎてその気になるので、それを味わえただけでもよかったかもしれん。

もはやRoxanneになる頃にはグァンホももどかしくなっていたのか(と勝手に想像)、ここぞとばかりに出した声がジキハイのハイドの声だったので、もうそのままハイド氏で続けていただいてもよかった。

まぁグァンホなら何歌ってもいいし、他のキャストも全員素晴らしかったし、ゴージャスでエンターテイニングなショーなので公演自体に文句はないんだけど、高いチケット代払うなら違うグァンホ・エクスピリエンスが良かった。

 

 

***申し送り事項 ここから***

未来の自分、見てるか!豪勢なショーが見たいならいいけど、「ミュージカル」を見たいならムーランルージュはやめとけ!キャストに誰がいてもだ!

***申し送り事項 ここまで***

 

 

パクミンソンさんの公爵は普通に高身長イケメンだったんだがw だいぶエラそうなのはアレだけど、こんな高身長・高収入・高身分の人ならサティーンもこの人でいいんじゃない?(よくない

一幕でサティーンの部屋で彼女に迫るところ、高身長に真っ黒いタキシードが映えていてかっこよかったけど、ジャケット脱いだら下がシースルーだったのは笑ったwお前もそっち側だったのかと思うw あと二幕の「胸元が肌けた黒皮のロングコートに首輪」姿を見て、「これフランケンシュタインの怪物が着てるやつの綺麗な状態の時じゃん」と思った。公爵から奪って着てたのかな…笑

 

 

キムジウさんはだいぶお久しぶりだったみたい。最後が2018年のキンキーブーツか。ローレンからサティーンで振り幅大きすぎだけど、可憐で綺麗なのでこっちの方が似合ってる!美脚だった〜。

 

最近ヒールを履いて踊るジャズダンスを始めたので、特に女性のダンスがとても興味深かったです。あんなに体が動くようになりたいな〜。特にニニ役の方はメリハリのあるボディラインすごく綺麗で憧れ。ダイエットしよう。

 

 

以上!

 

보니 앤 클라이드 / ボニー&クライドの若くて破滅的な魅力

 

 

★★★★★

 

・2026年1月9日(金) 15:00

・弘益大大学路アートセンター大劇場

・ボニー:조형균(チョ・ヒョンギュン)

 クライド:홍금비(ホン・グンビ)

 バック:김찬호(キム・チャノ)

 ブランチ:윤지인(ユン・ジイン)

 テッド:권성찬(クォン・ソンチャン)

 神父:이제우(イ・ジェウ)

 

 

チケットがお札になっててかわいかった!韓国ミュージカルのこういうところ好き。

 

 

チョ・ヒョンギュン氏、生で見たことあった気がしたけど色んな動画で観てただけで、実は初めてだったっぽい。でも、実際見ても動画で見た通りいい声で歌もうまかったし、スタイルも良く、顔もギャングっぽくて(?)クライド役にぴったりでした。両手に銃を持って打ちまくる曲の時は目が完全にキマッちゃっててよかったです。

 

 

ボニー役のホン・クンビさんも初めて。線が細くて、色白で、金髪がよく似合っていて、まつげパッチリで可愛かった。チーク濃いめのメイクも可愛かった。お人形さんみたいな可憐な外見にもかかわらず歌声はちょっと低めでしっかりしていて、ヒョンジュン氏の声とよく合っていたように思う。銃を撃つ姿も一丁前でかっこよかったです。

 

ヒョンギュン・クライドとクンビ・ボニー、とてもお似合いのコンビだったように思う。Partners in crimeという言葉がぴったりのバディ感だった。ボニクラは大不況という時代の中で、二人揃って変な熱に浮かされたように後戻りできないほどに罪を重ねていくところとか、そんな中でも仲良くわちゃわちゃしてるところとか、対等な関係で尊重し合ってるところとか、色んなところがお似合いで本当にいそうなギャングカップルだった。

 

 

バックとブランチもいいコンビだったな。明るくひょうきんで弟思いのキムチャノ氏のバック。だからこそ最後はかわいそうだった。

 

ブランチ役のユン・ジインさん、一目見て2017年にタイタニックでケイトやってた人だ!!と思ったらやっぱりそうだった!あの時声がずば抜けて綺麗で歌がすごくうまかったから、またどこかで見たいなとずっと思ってたのでした。うれしいー。今でもやっぱりすーごく綺麗な落ち着きのある声で、信心と慈悲の心が深いブランチにはぴったりでした。

 

 

この時代なのかもしれないけど、スーツとスカートで銀行強盗するのがオツ(?)ですね。ボニクラミュージカルで二人が目出し帽してたらちょっと嫌だもんねw

 

気になって調べたら史実のボニーとクライドも逃走しながらも家族や知り合いによく会いにいってたみたいだけど、それはちょっと無謀すぎやしないかい?そこから足がつくのは想像に難くないけど…その頃の警察捜査ならそれくらい振り切れたものなのか、それともよほど家族に会いたいのか?いずれにしろ「家族に会いたい」と帰省する途中に撃たれて終わる展開は韓国人には刺さりそうだなと思いました。

 

 

これも調べていて驚いたのだけど、実際のボニクラは亡くなった時23歳と25歳!若くして無謀なことを…でもきっとそれくらい若かったからこそ、その破滅的な生き方がこれだけ後世にも影響を与えているのでしょう。今回の皆さんも(実年齢は別として)すごく若々しくて、パワフルでエネルギッシュで、見れてよかったです。

 

 

以上!

 

字幕メガネで「韓服を着た男」を見てみた

 

字幕メガネを借りてみたのでその記録。

 

●日にち:2026年1月10日(土)

公演:韓服を着た男

●場所:忠武アートセンター1階

言語:日本語

●予約:なし。当日1時間前くらいに劇場で借りた

 

 

●必要なもの:パスポートなどの身分証、レンタル代(15,000wでした)

●渡されるもの:メガネ、スマホ端末、充電用バッテリー、ケース

→身分証が人質に取られます。私は少し早めに行ったのでレンタルのブースが空いていて、係の人がセッティングなどを一緒にやってくれて安心でした。そうでなくても簡単だったし、スマホも日本語で操作できるので大丈夫そう。

 

 

●使用法、使用感

・セッティングはスマホとメガネとの接続(おそらくBluetooth)、公演や言語の選択など。公演は他にもキンキーブーツやキムジョンウク探しなど、5,6種類はあった。

・セッティングしたら、あとは公演が始まる時にかけてれば自動的に開始する。

・公演前後のメガネやスマホのオンオフは不要、というか怖くていじらなかったけどずっとついてた。

・幕間にメガネを付属のバッテリーで要充電。

・字幕の文字は緑色。目に優しいし見やすかった。

・メガネが公演の音声を認識して、予め登録された字幕を表示している。少し遅れて表示される。その都度翻訳しているのではなさそう。

・字幕はちゃんとした日本語だった。編集ミスなのか、1,2か所韓国語原稿が残ってたりした。

・字幕の位置(上中下)、大きさ、明るさは一緒に渡されるスマホ端末で調整可能。

・私が見やすかったのは、位置は一番下で文字は大きめ。下と言っても顔の角度的に舞台の真ん中より少し上に見える位置。文字は大きい方が目線の移動が少なくていい。明るさは、始まると暗くなるので真ん中より少し暗めでよい。

・渡された時のレンズが少し汚れているので、メガネ拭き持参がおすすめ

 

 

●メリット

・難しい内容や昔の時代の言葉でも分かる!

・セリフの前に人物名が出るので遠い席でも誰が喋ってるのか分かりやすい

 →これが結構嬉しい発見だった。複数人いる場面や、似た見た目の人がいる時はすごく助かる

・歌詞が聞き取りにくいアンサンブルの歌詞が分かる

・複数人同時に違う歌詞を歌ってる時も全員の歌詞が分かる

 

●デメリット

・少し遅れて表示される

 →セリフが終わるまでには表示されるのでそんなに気にならない。後はある程度まとまって出るので先読みもしておける

・アドリブは非対応

 →韓国語の勉強を頑張ろう

・字幕の明かりがレンズに少し反射するので、レンズを意識してしまい臨場感が少し下がる

 →字幕が表示されてない時は普通のメガネと同じように綺麗に見える。ここぞという時はメガネを外して見た

・メガネ着用がデフォルトの人は使えない

 →自分もメガネの時あるので注意

・オペラグラスも使いにくいかも。

 

 

今回見た「韓服を着た男」は初演で初見、あらすじの詳細もあまり出ていなかったので、私はコスパや使用感を考えても、字幕メガネを使ってよかったです!このメガネがなかったら絶対に劇中の科学用語や宮廷用語が分からなかったと思う。

理想的にはこのメガネで一度見た後に、無しでもう一度見ることなのですがw とにかく大変助かりましたありがとう。

 

以上!

 

Notre-Dame de Paris がTokyoに来る日を待ちながら

 

★★★★★★

 

・2025年9月19日(金)19:30

・世宗文化会館

・カジモド: Angelo del Vecchio

 エスメラルダ: Romina Palmeri ( & Elhaida Dani?)

 グランゴワール: Gian Marco Schiaretti

 フロロ: Daniel Lavoie

 クロパン: Mike Lee

 フェビュス: Flo Carli

 フルール・ド・リス: Emma Lepine

 

 

前日マチネを見て、やっぱりノートルダム最高!おかわり!となって見たソワレ。

前日に取ったので二階席だったけど、前日よりもさらに満足感のあるキャストで、おかわりしてよかったです。2回しか見てないけどキャストは大体網羅したはずで、考えられる中ではベストキャストかもしれない。

 

カジモドは前日と同じアンジェロ・デル・ヴェッキオでうれしみ。低くて美しくていい声をしていて、時々カジモドらしくハスキーになりつつ、低音はめちゃくちゃイケボで本当に聞き惚れた。もうあなたはあれだ、上で鐘なんてついてないで下を降りてミサで歌いなさい。

カジモドって若い頃、というかもはや幼い頃に見ていた時はその良さがいまいち分からなかったんだけど、最近はカジモドの尊さをひしひしと感じます。無償にエスメラルダを愛するひたむきさよ…まぁあの良さは十代では分からんよな。エスメラルダがフェビュスに行っちゃうのも仕方ない。愛してくれる人は大事にしよう。

 

エスメラルダ、開演前のキャストボードはエライダさんだったのでそのつもりで見ていたのですが、終演後に見たらロミナさんに変わっていて、その日のカテコ映像をSNSで色々見ても、確かにロミナさん。

最初のキャストボードが間違っていたのか、何かあって途中で入れ替わったのか…。少なくとも後半はロミナエスメラルダを見ていたことで間違いなさそうです。2階席からだったから顔までよく見えなかったんだけど、どちらも変わらず綺麗で歌がうまいエスメラルダだったので問題なし。

 

フロ・カルリ氏は昨日のグランゴワールよりもフェビュスのしっくり度合いの方が高い。イケてるしっかりしたフランス青年って感じで、声質も高すぎず低すぎず若々しさがあってちょうどよかった。グランゴワールも悪くなかったんだけど、ちょっと声が高すぎて落ち着きが足りない気がして、この人はフェビュスの方が似合っている。

 

その点この日のグランゴワール役のジャンマルコ氏は、かっこいいけど落ち着きがある感じでよかった。普段の写真はめちゃくちゃイケてるちょいワルオヤジだなww

 

フロロはなんと、初演のダニエル・ラヴォワ!!初演キャスト大好き人間としては胸アツ。今回なぜかキャスト表が公開されない方針だったようで、ラヴォワフロロを決めうちできなかったのですが、2回目の正直になって嬉しかったです。

ラヴォワ氏は御年76歳ということだけど、歌声にはまだ25年前のパワーがみなぎっているどころか、Etre prêtre et aimer une femmeの最後のUne femme…をがっつり音を上げるアレンジをしており、年齢を思わせない歌声だった。聞き慣れている初演時の声質で、耳がホームに帰ってきた気持ちでした。

しかしながら身のこなしはさすがに若干よぼよぼしてるところもあって、エスメラルダの魅力によろめいているのか、高齢のためによろめいているのかが分からなかったw

それでも76歳で、遠く離れた地に遠征して舞台で連日歌うのはすごい。次ラヴォワフロロを見ることがあるかは正直もう分からないので、今回見ることができてよかったです。

 

うむ。よいキャスティングだった。今日のキャストで映像作ってくれないかな〜。もうすぐ初演から30年くらい経つわけだし、30周年記念でどうでしょう。

 

 

ノートルダムの演奏って基本は生オケじゃなくていつもレコーディングな気がするんだけど、久しぶりに演奏がレコーディングのミュージカルを見て、やっぱり生オケって良いものなのだなと認識。

演奏の質までは正直そんなに違いがわからないのですが、俳優の歌に臨機応変に合わせて演奏できるという点では歌う方もやりやすいし、歌い方の幅が広がるなと思いました。

今回、歌が演奏に遅れて急いで追いつく、みたいなことが何回かあったり、歌い手がすごくノッていて最後少し伸ばして歌ったりしたいだろうに窮屈そうだなと思う時があって、生オケならこういう時もスムーズなのだろうなと。

 

 

二階席から見たら、前日一階席で見た時には気づかなかったところもあって面白かった。スポットライトがステンドグラスの形をしてることが結構あるところとか、檻のシーンでは十字架の形が床に映し出されているところがあったりとか。Vivreも高いセットに乗って上を向いて歌う曲なので、二階席中央にいるとそれが真正面から見えて面白い。

 

 

結果として2回見ることにしてとても良かったです。この演目これまで何回見たろう、韓国版も入れてこれで6回目かな。日本に来ないのが本当に不思議。韓国ではすっかり定着していて、カーテンコールで観客が一緒にLe  temps des cathédrales 歌えるの、すごくない?うらやまし〜。もちろん一緒に歌いました。

ソウルくらいならまたすぐ飛んでいけるので、日本でなくてもぜひ今後も来韓へジュセヨ!シルブプレ!

 

以上!