浮かれポンチ、ハンミュを観る

主に観たハンミュ(韓国ミュージカル)のレビュー置き場。

매디슨카운티의다리 / マディソン郡の橋も一度は渡れ

 

 

★★★★★

 

・2018年8月11日(土)14時

・シャーロッテシアター

フランチェスカ:チャ・ジヨン

 ロバート:パク・ウンテ

 

f:id:oucalaisponti:20180927182816j:image

 

 

初演に続き再演でもロバートを演じたウンテ氏。「マディソン郡」は映画のイメージがどうしても強いので、「若すぎじゃない!?しかもオク様となんて、美魔女に恋するただのカメラ小僧になっちゃうんじゃない!?」とあまりピンと来ず、初演は見送っていたのですが。一年経ったら見慣れてきたのか、ウンテ氏の色気が増したのか、私が今さらその色気に気づいたのか、よく分かりませんがとりあえず見たくなって、見にいって正解でした。

そしてさりげなくハダけるウンテ氏の胸元。

チャジヨンさんは、ダンバーズ夫人やマタハリのような「したたかな女」のイメージが強いし、顔立ちもはっきりしているのでフランチェスカはどうなるのかと思っていたが、杞憂でした。ジヨンチェスカ(?)は、かつては可憐な娘であったことを覗かせ、今は家族思いの優しいお母さんであり、道ならぬ恋に落ちてしまう無防備な女性でした。

後半の、ロバートと家庭の間で揺れ動く姿は、強風に晒された儚げな花のようです。でも、決して恋に流されてばかりいるのではなく、結局は家庭を選ぶのですが…選んだら選んだで、パッとしない亭主(そりゃウンテ氏と比べたら、ねぇ)、兄妹の些細なケンカ、先の見える平凡な日常。町でロバートに出くわした時、どれだけ駆けてゆきたいと思ったことだろう。でもフランチェスカの選択は、間違っていなかったと私は思います。ドラマはいつまでもドラマではありえないし、よそ者・限られた時間・禁断の関係という三拍子が揃って盛り上がった恋情だと思うから。

 

そんな盛り上がりの中で突然終わった恋愛だからこそ、その後の2人の人生に美しい記憶としてこの数日間のことが残るのだと思います。

とはいえ、その後も世界を放浪して変化に富んだ生活を続けていたロバートをして、何十年経っても変わらずフランチェスカが自分の中にいる、と言わせるのはすごいこと。根無し草のロバートなら、各地での刹那的な出会いや感情にも、普段は折り合いを付けていたはずだから。

そしてさりげなくハダけるウンテ氏の胸元

 

f:id:oucalaisponti:20180927182858j:image

 

そんなこんなで派手なミュージカルではないけど、曲がとても美しい作品でした。ジヨンさんとウンテ氏が歌うと、特に。当然2人の曲が多めですが、ずっとそれだけを聞いていたい。正直言ってしまうと、牛のコンテストに行った兄弟たちや、フランチェスカの友人夫婦が合間あいまでギャーギャー言ってるのは、恋する当人でなくとも控えていただきたい。笑

そしてさりげなくハダけるウンテ氏の胸元。

 

f:id:oucalaisponti:20180927182926j:image

 

舞台はアットホームなセットがメイン。アットホームというか、ホームですね。料理するシーンでは舞台上の鍋から本当にガーリックのいい匂いが!メインビジュアルにも使われているオレンジがかったピンク色の照明がたびたび舞台を染め、木をメインに使ったホームの優しい雰囲気の中に麗しのジヨンさんとウンテ氏がいて、ビジュアルも美しい。全てが調和してしっとりとした、オトナミュージカルでございます。敢えて例えるならば、そう!

素朴でありながらバッと燃え上がり、香りよい余韻を残すクレープ・シュゼットのようでございますメダム・ゼ・メッシュー。

そしてさりげなくハダけるウンテ氏の胸元。いや、劇中一瞬だけ、鍛え上げられたトルソーが露出し、ひまわり畑の花たちを恥らわせます。その光景はデザートの味を引き締めるカラメルソースと言ったところか。

 

このままだとウンテ氏にカラメルソースかけたいとか考え出しそうなので、ここらでやめておきます。まだ、考えてないんだからね!

 

以上!

 

 

 

oucalaisponti.hatenablog.com