★★★★★
・2019年1月26日(土)15時
・ペガムアートホール
・トーマス:송원근(ソン・ウォングン)
アルヴィン:정원영(チョン・ウォニョン)
毎年、冬になると見たいと思いつつ、機会を逃していたストーリー・オブ・マイ・ライフ。やっと念願叶って、見ることができました!どのキャストも魅力的だったけど、ソンウォングン氏をちゃんと見てみたいというタイタニック以来の希望があり、このペアにしました。アルヴィン役のチョンウォニョン氏がいい俳優ということはあちこちで見て知っているので、どんなペアになるのだろう?と楽しみでした。欲を言えばチョン・ドンファ氏も見たかったのだけど、また次の機会に。
これ、作品の作りを見てもキャストを見ても、ポジティブ版スリル・ミーですね。二人の俳優の個性と化学反応で、キャラと解釈が変わってくるような。俳優もほとんどがスリミ経験者という。もうそのままスーツに着替えて、スリルミーに突入していただけますか。
ソムは、アルヴィンとの過去を思い出そうとするトムに対して、アルヴィンの幽霊?が「この話はどう?あの時の話は?」と二人のエピソードを提案していくスタイルで話が進みます。時系列とは言え、アルはよく一つも飛ばさずに繰り出してくるなと思いました。
エピソードの中には少年時代の可愛らしいものあり、中高生になってもマイペースなアルヴィンをもどかしく思うトムの話あり、アルヴィンから段々離れていくトムの苦い思い出あり…。見るの初めてだからまだ「こんなペアだった」とは形容できませんが、トムは冒頭から声が震えていて、終盤もずっと後悔の念に苛まれていました。あとウォングン氏の子どもの時の演技がギャップで可愛いです。鼻たれ小僧感出てます。笑
レミントン先生の葬儀に忍び込むシーンでは、塀をくぐるべく?地面に伏せったアルヴィンが、突然のウネウネジャンプを連発!!「ワーム(いも虫?)」というらしいのですが、ブレイクダンスの技で、床で腕立て伏せをしながら身体を波打たせるような、アレです。アレを3回、4回と連発して塀をくぐってゆきました。さすがブレイクダンサーのウォニョン氏!横で見ていたトムは、いやウォングン氏は、「俺もこれやるの?」と一瞬完全に素に戻って苦笑してしまい、それがまた観客の笑いを誘っていました。
しかし地面に手をついたその瞬間!トムも立派な「ワーム」でぐわんぐわんうねって塀をくぐるではありませんか!!トーマスよ、お前もか!!!長身をくねらせて行う突然のワームに、観客は拍手喝采なのでした。
ソムは台詞があまり難解でなくて、拙い韓国語でもなんとか分かってしまうので、初見の私は理解しようと聞き取りに集中するあまり、逆に物語に入りきれなかった感がありました。そのせいか予習の段階では「これは見たら絶対号泣しちゃう!」と思っていたのに、意外と平気でした。きっと何回か見て、話がすっと入ってくるようになったらじーんと来るのだと思います。
でも今回でどんな作品か分かったので、満足してしまったところも若干あり。笑
わりと暗い作品の方が好きなので、冬に爽やかな涙を流したくなったら、また見るかもしれません。
以上!