浮かれポンチ、ハンミュを観る

主に観たハンミュ(韓国ミュージカル)のレビュー置き場。

인 더 하이츠 / イン・ザ・ハイツ8.20 で、あの胸の高鳴りをもう一度!

 

 

 

★★★★★
・2016年8月20日(土)17:30
Bunkamuraオーチャードホール
・ウスナビ:Key (Shineee)
 ベニー:이상이(イ・サンイ)
 ニーナ:Luna(f(x))
 バネッサ:J-min




ハンミュにハマるきっかけとなったこの作品に、こんなに早く再開できるなんて!!! 私もしかして、気づかないうちにすごい善行積んだ?

いやーこのニュースに接してこの方、見るまで毎日カウントダウン状態だったわ。だってこの作品絶対的に楽しいもん!



💰ベニー不在の中でも(語弊)


今回の来日公演は、ほぼ全キャストが2015年ソウル上演時と同じにも関わらず、ベニーが出ていない。残念だけども、ベニーはベアに出演中だから仕方ない。
でも代わりのベニー役(分かりにくい)はイサンイ氏で、私が彼を知ったきっかけは、2015年ベアでベニーと共演していたから(当時ベニーはジェイソン、イサンイはピーター)なので、何かしらの縁を感じずにはいられなかった今回のベニーキャスティング。

イサンイの話が出たついでにいきなり個別評価すると、サンイベニー、全然悪くなかった!顔が優しい系だから包容力あるし、声も良くてもちろん歌うまだし、腕筋も胸筋もちゃんとあるし(オペラグラスにて確認済)、ちゃんと「ベニー」だった。
それと私の知ってるサンイ氏ってベアのピーター(苦悩系ゲイ)とスリルミーの私(頭脳系ゲイ)だけだったので、女の子が好きで「男らしい」イサンイ氏は意外にも初で新鮮。

まぁ筋肉に関しては、サンイ氏は隠れマッスルだと私は見抜いてたけどな!これならサンライズのタンクトップシーンも心配ないだろうと!あのシーンは筋肉ないとサマにならんもんな!
他のベニー役はどうなってるのか知らないけども、ハンミュ俳優で肌出すんだったら筋肉はつけときなさいってもんよね(誰



💰今回の大本命歌姫は


と盛大に話が逸れましたが、今回一番の期待は、何と言ってもJ-min!!
ヘドウィグのイツァーク役で出会って以来、その力強いロックボイスゆえに大注目女優に浮上した彼女(当社比)。しかしながらAll Shook Upを見逃し、その前にインザハイツでバネッサ演じてたことを知ったときも「わー絶対すごい合うじゃん見たかったわーーー」と悶えたのだけど(インザハイツ初体験時のバネッサはオ・ソヨン)、この度念願叶って祝☆J-minバネッサ。

登場シーンの”Nooo~! No, no, noo! No no no, no no no, noo~ no no no, nonononononono…” から強い声を活かしまくりで期待通り。"96000"終盤のアンサンブルに被せて「うぉーほーほーとなるこやぁああぁあぁあぁあぁぁ」(わかるよね)も一人で声張ってるのに余裕で聞こえるし。「太い輪ゴムのような声」と言ってどれくらいの人が分かってくれるか謎ですが、相変わらずのバシーンと?バツーンと?ガツーンと?くる歌声で、ロック系、ソウル系、あれもこれも色々歌ってほしくなる歌い手。

そしてここに来て、同じくゴムバンドボイス(なんか変な用語できた)のチェジェリム氏と共演してくれないかしら…という危険な妄想が脳裏に浮かび、なんか考えただけで興奮してきた今。実現したら万難を排して渡韓するけど(日本でやってくれても可)、実際二人同時に歌ったら声の圧で鼓膜破れるんじゃないかな。でもその時はその時だわ。私の鼓膜はあなたたちのものよっ。

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💰その他キャラ評


今回はアイドルの方々も多数キャスティングされているようで、私は誰がどのくらいすごいアイドルなのか良く分からんのだけど、まぁ良かったんじゃないかしら!

いや、誰とは言いませんが、モジャ!が有名な彼とか、ポーをやってた彼とか、マタハリに出てた彼とか。アイドルとしてはうまいし、日本のアイドルなんかと比べようものならそーれはそれはお上手なのですが、ハンミュの本職の俳優と比べるとどうしても… 「ミュージカル俳優並みにうまいから」ではなく「歌えるアイドルだから」キャスティングされたんだろうなと邪推してしまふ。
そういうことも鑑みるとキー氏とルナちゃんは遜色なかったかな。もっとも、ウスナビもニーナもミューキャラの中ではそんなに難しい役ではなさそうだけども…。今後敢えて選ぶことはなくても、少なくとも避けることはなさそう。というかインザハイツ出てたってだけで親近感湧くわ。

あとダニエラも普段は変な口調のおばちゃんだけど"Carnaval del barrio"はがんがん飛ばしてたな。歌でホールがいっぱいになった、って感じたのはあの時だけだったかもしれない。



💰その他コメンツ


・ところどころに日本語のセリフ交えて、字幕だけでなくちゃんと日本の観客のことを置いていかないように気にかけてるよ、っていうのが感じられて微笑ましかったし、嬉しかった。やはり歩み寄りには言語が(も)大事ですな!
いやはや、ソニーとバネッサが一番多かったけど、二人とも発音もイントネーションも上手で実は日本語できるんじゃないか?って思っちゃった。J-minはインスタも日本語で投稿してるし、本当にできるのかも。

・ソウルで見た時のアヤしい日本語字幕も全て是正されていて、まぁ外国でやるならネイティブチェックは当たり前なんだけど、安心した。

・日本の観客、静か!
私なんて劇中でも盛り上がった曲には自分も盛り上がって「フォーーー(大拍手)」って叫んじゃうから、それ我慢するの大変だったーむずむずした。と同時に俳優さんたち、ウケてないと勘違いしちゃうんじゃないか、心配になった。
特にオープ二ングとかで、「IN WASHINGTON HEIGHTS!! じゃん!!!」「…ぱちぱちぱちぱち(ひたすらお上品拍手)」ってなったら自信喪失しない⁉︎ "96000"とかもさ。ちょっとくらい叫んであげればよかったかな(チキった
カーテンコールの時は、最後だからか少しだけヒューと、キー氏が出てきた瞬間の「きゃあぁーーー‼︎」。声出そうと思えば出るんじゃん‼︎ていう。
ハンミュファン的にはJ-minやイサンイの方が声援を浴びてほしいんだけどなー。舞台はキーだけちゃうんやで!まぁそもそも見にきてる動機が違うのかぁ。そこは最後、緞帳が下がる時にキーファンの方々が拍手放棄して、キー氏だけに手を振ってたのにも表れてたと思ふ。

・アンコールやってほしかった〜泣
ハンミュの(特に中小作品の)いいところは、アンコールの充実度なのにぃ。ソウルの時は"96000"をやってくれて、みんなスタンディングでノリノリコンサート状態で、ハンミュの楽しさを存分に味わえたんだけど、今回は日本人に合わせて?お上品に終わりました。
客層が高めだったから仕方ないのかな(あ

いやほんと、ソウルでこの作品なら10代後半〜20代の女の子中心だと思うけど、今回平均年齢が優に倍だったね。笑 恐らくキー氏ファンがそれくらいの年齢層なんだと思うけど、この層が観客の大半を占めることを考えると、Bunkamuraという大きなハコを選んだのはあながち間違ってないのだなと感心。

と、日韓観客の比較という、興味深い考察までさせてくれたことに感謝しつつ、
 

以上!