浮かれポンチ、ハンミュを観る

主に観たハンミュ(韓国ミュージカル)のレビュー置き場。

メイビー・ハッピーエンドを覚えているうちに

 

 

★★★★☆

・2017年5月23日(火)19時

サンシャイン劇場

・オリバー:ソンジェ

    クレア:キム・ボギョン

    ジェームズ:ラジュン

 

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「インタビュー」以来、久々のハンミュ!しかも病みミュから一転してのスウィーツ系。

インザハイツ、レベッカ、ジャックザリッパーと、意外にも色んなところでお目にかかるキム・ボギョン・クレアを決め打ちで見にいきました(^0^)

客席は多分ほとんどオリバー役のソンジェ氏のファンで、彼の一挙手一投足にドッと沸く会場はまるで寄席のようでした(ほめてる

 

ボギョンちゃんは相変わらずの透明ロリボイスで、「みんなのうた」並みの安定感を終始発揮!

ジェームズ役のラジュン氏もすごいうまくて、もっと歌ってほしかった~。やはりあのくらいの安定感は普通にほしいところ。

歌や演技がうまいだけじゃなくて、発声とか発音とか、身のこなしから見えてくる余裕が二人にはあって、芸の厚みってやっぱりすごいんだな~、とこの二人を見てて思った。

 

ジェームズといえばソウルで見たときとは少しキャラクターが異なっていた。

ソウルの時は「スリルミーの彼」そっくりのダークブラウンのスーツに赤いネクタイでスマート系。

Thank You Oliverの回想中のジェームズも、今回は杖をついて、いかにもヘルプが必要そうなおじいさんだったのに対して、ソウル版では「外資系に勤めててちょっと忙しいから、家のことはヘルパーボットにやってもらってるんだよね~」感。

なるほど~そこにも演出の遊びがあるわけですね。

ジェームズがピアノを弾くシーンは、ソウル版の方が「ジェームズが出てきて弾いている」ことが分かりやすくてよかった。今回は舞台奥の暗がりで弾いてたから、「よく見たらジェームズの俳優やないかーい!マルチはピアノも弾くんか!」くらいにしか思われなかったのではないかと懸念。

 

 

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日本仕様の点もいくつか。

オリバーが女の子の名前を二つ言っちゃうところ、韓国名で言われてもあまりピンと来なかったんだけど、今回は「ユキとハナ」(だったかな)になってて、ちゃんと面白さが伝わってきましたb

あとは二人で済州島に向かう車のシーン、ちゃんと右ハンドルになってた!w

 

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記憶を消す前の「これは覚えていてもいいわ」って曲。

私の語学力不足で、初めて見た時は「この鉢植えだけは覚えててもいい?うるうる(´;ω;`)ぶわっ」っていう曲だと思ってた。そしてオリバーの部屋を再び訪れた時に、鉢植えを見てにこっとほほえむ、っていう。

そしたら「鉢植えは直射日光はだめってことは覚えててもいいわよ」って曲だったのね!

何が言いたいかというと、私の解釈の方が断然泣ける(何

 

最近(やっと)「君の名は。」を見たこともあって、「記憶」というものについて少し深く思いを巡らしてみないとな、と思った舞台でした。

忘れられたら楽になるけど忘れるのは惜しい記憶、忘れたくないのにどんどん失われていく記憶。生きてると色々あるからネ\(^0^)/

 

 

以上!

 

 

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