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浮かれポンチ、ハンミュを観る

主に観たハンミュ(韓国ミュージカル)のレビュー置き場。

그 날들 / あの日々に馳せる思いは人それぞれ

 

 

★★★★★

・2016年9月16日(金) 14:00

・忠武アートホール

・ジョンハク:민영기(ミン・ヨンギ)

 ムヨン:오종혁(オ・ジョンヒョク)

 彼女:신고은(シン・ゴウン)

 

 

💪ノスタルジックマッスルミュージカル

 

大々的な創作ミュージカルとしては最も成功していると思われる本作、クナルドゥル。ハンミュ研究しててもよく名前が出てきて、いつか見てみたい作品ではあったけど、こんなに早く叶うとは!

クナルドゥルは、70年代に活躍したらしいフォークシンガーのキム・グァンソクの曲を使ったジュークボックスミュージカル。


何曲か聞いてみて、なんと2曲、既に知ってる曲調がありました!片方はグァンホがホンサートで歌ってた"서른 즈음에"、もう一方はなぜか聞き覚えがあった"사랑했지만"。私みたいにハンミュを通してしか韓国の音楽に触れていなくても聞いたことがあるくらい、たくさんカバーされていて好まれる歌手なんだろうな。
他の曲を聴いてみても、明るい曲でもすごくノスタルジックで、「昭和」的(if I dare)。他の創作ミュージカルとは違う、しみじみとした雰囲気を、全編通して感じさせるのです。まぁストーリーがそもそも過去を振り返ってるから、必然的に懐古的になるし、その設定と曲が合っていて良かったと思う。


ちなみに作品に出てくる曲の中で一番好きなのは"먼지가 되어"。これは場面がとか、作品中の位置付けが、というよりは、単純に曲調がノスタルジックで。Youtubeで見つけた、今をときめくらしいファン・チヨルが歌ってるバージョンにもハマって、ヘビロテしてた。

 

実は本作研究を進める中、見たい理由がもう一つ浮上してきたのですが。そう、それは他でもない:筋肉。
ご存じの通り私は「歌える筋肉イケメン(高身長だとなお良し)」が大好きなので、「あの日々」がそれに該当する俳優大放出フェスティバルだと知った日には、いても立ってもいられないわけですね。

 

冒頭、ジョンハクとムヨンの出会いの訓練シーン。
むきむき腕筋を惜しげもなく露わにした隊員たちが、アクロバティックな訓練ダンスを繰り広げ、満を持して出てくるオ・ムヨン。
その鍛え抜かれた腕筋の、美しさと言ったら!
無駄な脂肪は一切なく、各パーツの浮き出具合、形、太さ、色(?!)、何を取っても完璧で、私が今まで見た中で最も均整が取れており、彫刻に近い美腕筋。
しかも彼の腕、トレーニングの仕方なのか、そういう筋肉のつき方なのか知らないけど、他の人にはあまり見られない筋や筋肉がたくさん見える不思議な腕。そんな「一味違う感」(謎)も印象的な腕筋に一役買っているのでしょう。
もーう、あの腕を拝めるのが一曲目だけなのが、惜しいくらい。全編タンクトップでやってほしかった。いやどうせならトルソry

 


ごほんごほん。

 


いや、こんだけ筋肉を褒めて、取って付けたようですが、オジョンヒョクさん。顔も整っててきれいだし、声も優しいし、歌もうまいしで、今後も注目したい俳優に。なんか昔、ダンスもやってた?バク転してる動画も見たことあるけど。スポーツマン!踊れるのは私としてはなおかっこいいポイントなので、踊るところも見てみたい。


ちなみに二幕になるとさらに筋肉度がアップした"나의 노래"という曲があり、そちらは上裸男性10人余りからなるムキムキアンサンブル部隊が舞台上を駆け巡ります。その光景は酒池肉林、まさに「トルソーの宝石箱や〜!」です(何

 

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💪ジョハムヨ>クニョムヨ

 

序盤で筋肉イケメン(ムヨン)が目に焼き付いてしまった私は、イケメン見たさが先走ったのか、作中の教室のシーンとか、キッチンでジョンハクと図書館員をくっつけようとする曲とかはもう少し軽くていいんじゃないかな…と思ってしまった。それよりは、ムヨンと彼女の仲をもう少し丁寧に描いてほしかったかな。


ジョンハクとムヨンの仲の良さはよく描かれてるから、その分ラストでうるっと来るんだよね。"사랑했지만"でムヨンが書く手紙って勝手に彼女宛だと勘違いしてたから(ちゃんと聞け)、「お涙頂戴な展開ねはいはい」と軽く見てたら、それが実はジョンハク宛で、しかもあの曲と歌詞って…!と、想定外の方向からのお涙攻撃にまんまと引っかかってぶわしましたおめでとう。

 

丁寧なジョハムヨ描写に対して、ムヨンとクニョ(彼女)の方は軽めな印象。こちらも、もう少しエピソードがあった方が別れのシーンの悲劇感が増して良かったんじゃまいか。例えば隠れて会おうとしてるとか、将来のこと二人で考えてるとか、ちょっと仲違いしちゃったけど仲直りしたとか。
私としてはもう一段階悲しくしてくれた方が、気持ちよくぶわっできたかなと思ったのであります。せっかく友情的にも恋愛的にも、涙を誘う話だから!でもここで否定できないのは、単なる私の語学力不足!そうだったらごめんねクニョムヨ!

 

あーんもう手紙とそれに続くムヨン幻想のシーン、思い出すだけで泣けてくる。ムヨン、へらへらしたお調子者なのに、本当にジョンハクのことが大好きで優しかったんだなぁ。ジョンハクも、ムヨンの失踪後たくさん酷い目に合ったけど、真実が分かって、ムヨンがあんなに友人思いだったのも分かって、報われただろうなぁ。
そのままラストの"흐린 가을 하늘에 편지를 써"で終わるのも、どこまでもノスタルジックを突き進めてて良かった。存命キャラが全員出てきて歌ってるあたり、いかにもラストシーン!で、普通はあまりスマートな終わり方じゃないなと思うけど、これはこれで、しみじみしていい感じ。

 

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💪ジョハムヨペアを引き立てる他のキャラたち

 

そしてレベッカやモジャ!ですれ違っていたミン・ヨンギさんも、今回初めて拝見。写真だけ見ると顔がちょっとだけとぼけた感じ(ちょ、ちょっとだけね!)だけど、実際に見ると歌も演技も、さすがベテランの安定感。

若いムヨンにもちゃんと合わせてたし、警護部長は闇がある感じが出てた。腕筋ではやはり若人に勝てない感はありましたが、そこはご愛嬌。若い頃と今とを自在に行き来できる演技力の方が大事!

 

わーんヨンギ氏のマキシム・ド・ウィンターも見たかったよ〜(T_T) というか今振り返ると、今年2月のマキシムのキャスティング、神でしょ。リュさま、オムさまマキシムも見たかった(T_T)
チャンウィマキシムも上手くてジェントルで素敵だったけど、当時私はハンミュ俳優がよく分かってない不届き者で、写真だけ見比べて「うりマキシムが一番カッコいい!他の人じゃなくて良かったね〜」なんて暴言をミュー仲間と吐いていましたごめんなさい。あの頃の私なら殴っても構いません。

 

と、盛大に話が逸れましたが、そんなベテランジョンハクとムキムキムヨンペアに比べて、現代の警護員二人(デシク・サング)のイケてなさやばいな。笑 「まったく最近の若いモンは…」と言われかねない世代間格差。
間抜けキャラも必要なのかもしれないけど、大統領警護室って精鋭揃いじゃなかったんかいw
それかジョハムヨが問題児だったから、全く違うタイプの人員を集めるようになったのか…?とにかくあの二人も(顔だけでも)イケメン枠にすれば良かったのに。

 

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💪昔、若かった人たちも

 

本作で驚いたことといえば、見に行った日の客層の広さ。ハンミュでは通常20代〜30代の女性が大半を占めてるけど(モノによっては10代も多い)、この日は夫婦、家族連れがかなり多かった。
その家族連れも、若い夫婦と子ども、ではなく、子ども世代が大人で、親世代がおじさんおばさんという、ミュージカル会場では見たことのない層の人がうじゃうじゃ!幕間のロビーなんかはもう、「ここは市民会館なんじゃないか」と錯覚する光景。特に、普段は絶対に見かけない「おじさん」という存在が多数出現している光景がもはや異様で、自分の方が場違いなのではないかと一瞬心配になるくらいであった。

 

この日はチュソクの連休中で、家族でミュージカルでも見に行こう!となった時に、本作はキム・グァンソクの曲を使ってるからおじさんおばさん世代にも親しみやすい選択肢だったのではないか。
そして出てる俳優は人気ある人ばかりだし、むきむきいけめんパラダイスだから、従来の若い女性ファンも取り込める、と。


幅広く人々に見てもらえるとは、良きことですのう。おじさんたちに一人ずつ感想を出口調査したくなった。どうでしたか?面白かったですか?また見たいと思いますか?なになに、おじさんも若い時は?あんなにイケメンでむきむきだったんですか?歌もあれくらいうまかった?おじさんの方がモテモテだった?へーすごいですね〜
と、なるかは分かりませんが、常連のアガシたちとはまた違う感想が聞けそう。

 

何はともあれ、どうやら来年2月に来日するようなので、それを楽しみに冬を越そう(でも続報ないな…)。オジョンヒョク氏には是非とも来てほしい!それまでには私も恥じない程度にばきばきになってる!はず!

 

 

以上!