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・2022年12月20日(火)18:30
・梁文秀:彩風咲奈
李玲玲:朝月希和
李春児:朝美絢
🐼原作を予習した顛末
急遽見にいけることになって、ちゃんと予習したい派の私は急いでフリマアプリで2巻セットを買ったんですよ。そして読むの遅いのに、頑張って2週間前までに第一巻を読み終えたんですよ。「よし!半分読んだ!これなら観劇までに第二巻も読了できて予習完了!」と思ってふと確認したら
…
全四巻だった。
確かに全二巻なら「上下巻」になるよな…どうして二冊で終わると思ったんだろう…というわけで読了は諦めて一生懸命読み進めたのですが、第二巻も1/4くらいしか読めなかった。
開始3分で追いつかれて(´・ω・`)ってなった。
実際には原作と前後して舞台は進んでたから、もう少し持ったけど。
でもでも、途中まででも原作読んでてすごく良かった!人物名に馴染みがあった方が、初見なら絶対分かりやすい。あと人間関係がある程度詳しく分かってると落ち着いて物語を追える。
原作読んでたら科挙のシーンだったかな?で「文秀は集中するために弁髪を頭に巻いた」みたいな描写があって、そんな宝塚は嫌だwwwと思って臨んだのですが、やってなくてよかったです(当たり前や
でも皆さんお髪がさりげなく編んであって、弁髪風でしたね。
あとは宦官の去勢のことは、やはり宝塚だからすみれコードにより限りなくオブラートに包んで、さらっと一度言うくらいにとどめておくのかと思ったら、「アレをちょん切っちゃう」みたいなこと結構何回も言ってて笑った。
本読んで春児がどんだけ頑張ったか知ってるから、王宮で文秀と再開した時は少し涙がちょちょぎれた〜。京劇の衣装、すごく豪華で綺麗だった!近くで見てみたいからいつかどこかに飾ってほしい(雑な依頼
新政になって以降は原作未履修の部分だったので、ひたすら展開にしがみつく。
タンストン(T . T)
文秀も窮地に立たされるけれど、とにもかくにも生きる!!という意思を強く持ってくれてよかった。生き抜くという選択をしてくれてよかったよ〜(T . T)
🐼各人各様の輝き
中国の歴史物という性質上、皆さんほとんどヒールがない靴だから、彩風さんの高身長と抜群なスタイルが際立ってました。場面が転換して、初めて見る並びでも「あれが文秀だな」とパッと見で分かるのは舞台人として強い。
というか文秀、それまでは補服(というらしい、あのお腹に四角い刺繍がついてる官服)のお役人だったからあまり大きな体の動きがなかったのに、船上でスーツになった途端に所作がTHE色男になってて面白かった。帽子の扱いとか、玲玲の抱き寄せ方とかが、完全にヤリ手のイケメンがやるやつ。宝塚の男役感出せるの、本編だとあそこだけだったもんな〜。
でも官服だったからこそ周りと差がつく彩風さんの高身長とスタイルの良さ。新たな魅力を発見できた気がします。高身長フェチなもんで。三白眼もセクシーでよきですね。
デュエダンの時の彩風さんも、朝月さんに抱きつく時が毎回ちょっとだけ荒々しくて強引なところがマジな感じが出て、色気ムンムンセクシーでした(言い方
和希そらさん歌うまだとはずっと思ってたけど、今回改めて聞いたら芝居の時の声もいい。玲玲に言った「ありがとう」の声の良さに惚れた。そこだけ録音して落ち込んだ時に聞きたい。
フィナーレで朝美さんが着てた景徳鎮柄の燕尾服が脳裏から離れない。景徳鎮柄って世の中にあるんだ…。
伊藤博文がシャンシャン持ったフォルムがかわいすぎた笑
パレードは大羽根がなかったけど、パレード専用に作られたトップお三方の衣装がすごく綺麗でした。キラッキラ。特に印象的だったのは彩風さんのマント捌き。大きくて重たそうなマントを、移動の度に片手でバッサバッサと肩の高さまで翻らせて捌いていて、それが羽根みたいで美しかった。
原作読んでると、どの場面も事の壮大さがよくわかって、感動がなおさら大きくなるような気がするし、また壮大な物語をよくここまで細やかにまとめあげたなぁと思います。登場人物も多いし話も複雑なのに、展開が分かりやすくて話が追いやすかったです。
登場人物も全くイメージ通りの舞台で、原作ファンのお墨付きがつくのも納得。その後原作を読み進めても脳内に現れる文秀は彩風咲奈だし、春児は朝美絢の姿をしている。その他のキャラも同様。みんなハマってたし、衣装も綺麗だし、ストーリーも面白いしで二、三度は観たかった。
宝塚見ると大体「ちょっと設定強すぎてついていけないww」みたいなポイント絶対出てきて、それももはや楽しんでるけど、これは(景徳鎮柄以外は)全部スッと入ってきて、それでいて見応え十分の大作で大変よろしかった。恐らく2022年に見た公演の中でもトップ3に入るくらい好きでした!オンデマンド配信が出たらぜひまた見たい。それまでに原作読み終えなくては。
以上!