浮かれポンチ、ハンミュを観る

主に観たハンミュ(韓国ミュージカル)のレビュー置き場。

록키호러쇼 / ロッキー・ホラー・ショーのロッキー上々

 

 

★★★★★

・2018年8月12日(日)19時

・弘大大学路アートセンター大劇場

・フランクリン・ファーター博士:マイケル・リー

 ジャネット:カン・ミヨン

 ブラッド:イム・ジュンヒョク

 マジェンタ:リサ

 リフラフ:コ・フンジョン

 コロンビア:ソン・ユテク

 スコット博士/エディー:チ・ヘグン

 ナレーター:ホ・ジョンク

 ロッキー:イ・スンホン

 

f:id:oucalaisponti:20181017155739j:image

 

なんとコロンビアが男性俳優!というのが一番の衝撃でした。なるほど、こういうボーダーレスというか、ジェンダーレスというか、そういうキャスティングもありうるのね。フランケンファーターも元より異性装だし、もはやジェンダーがあまり気にならないこの作品。コロンビアの俳優さんはキンキーブーツでエンジェルとかもやっていたのね。どうりで違和感なかったわけだ。もはや「オカマ」感は全くなく、両性具有のような、でもどっちでもないような、特別な存在感でした。

f:id:oucalaisponti:20181017155941j:image

 

マイケル先生は、それはそれはお綺麗なマダム・ファーターでした。緑の手術着にパールのネックレスしてゴム手袋してる格好が私はお気に入り。顔がマダムなのに上腕が「テニスボールでも入ってんの?」と思うような立派な筋肉なのもよい。こういうグロテスクなコントラストがロキホラの醍醐味だと思います(褒めてます)。終演後には出待ちでたくさんのマイコーファンが集まっていました!日本人も多かったです。

f:id:oucalaisponti:20181017155918j:image

 

リフラフ役のコフンジョン氏は、念願だったのでようやく出会えて嬉しい。でもリフラフだと持ち前の美声と情緒がいまいちよく分からないので、次はちゃんとした人間の役でちゃんと見たい。笑

f:id:oucalaisponti:20181017155845j:image
f:id:oucalaisponti:20181017155841j:image
f:id:oucalaisponti:20181017155850j:image

 

昨年は歌が壊滅的に下手くそだったロッキー役ですが、今回は普通に上手い人でよかった~。ロッキーが口を開くのが軽くトラウマだったのですが、それが解消されました。

f:id:oucalaisponti:20181017155815j:image

 

おまけ:出待ちの時のブラッド俳優。なんかアイドル的きれいさ

f:id:oucalaisponti:20181017160016j:image

 

以上!

 

매디슨카운티의다리 / マディソン郡の橋も一度は渡れ

 

 

★★★★★

 

・2018年8月11日(土)14時

・シャーロッテシアター

フランチェスカ:チャ・ジヨン

 ロバート:パク・ウンテ

 

f:id:oucalaisponti:20180927182816j:image

 

 

初演に続き再演でもロバートを演じたウンテ氏。「マディソン郡」は映画のイメージがどうしても強いので、「若すぎじゃない!?しかもオク様となんて、美魔女に恋するただのカメラ小僧になっちゃうんじゃない!?」とあまりピンと来ず、初演は見送っていたのですが。一年経ったら見慣れてきたのか、ウンテ氏の色気が増したのか、私が今さらその色気に気づいたのか、よく分かりませんがとりあえず見たくなって見にいって正解でした。

そしてさりげなくハダけるウンテ氏の胸元。

チャジヨンさんは、ダンバーズ夫人やマタハリのような「したたかな女」のイメージが強いし、顔立ちもはっきりしているのでフランチェスカはどうなるのかと思っていたが、杞憂でした。ジヨンチェスカ(?)は、かつては可憐な娘であったことを覗かせ、今は家族思いの優しいお母さんであり、道ならぬ恋に落ちてしまう無防備な女性でした。

後半の、ロバートと家庭の間で揺れ動く姿は強風に晒された儚げな花のようです。でも、決して恋に流されてばかりいるのではなく、結局は家庭を選ぶのですが…選んだら選んだで、パッとしない亭主(そりゃウンテ氏と比べたら、ねぇ)、兄妹の些細なケンカ、先の見える平凡な日常。町でロバートに出くわした時、どれだけ駆けてゆきたいと思ったことだろう。でもフランチェスカの選択は、間違っていなかったと私は思います。ドラマはいつまでもドラマではありえないし、よそ者・限られた時間・禁断の関係という三拍子が揃って盛り上がった恋情だと思うから。

 

そんな盛り上がりの中で突然終わった恋愛だからこそ、その後の2人の人生に美しい記憶としてこの数日間のことが残るのだと思います。

とはいえ、その後も世界を放浪して変化に富んだ生活を続けていたロバートをして、何十年経っても変わらずフランチェスカが自分の中にいる、と言わせるのはすごいこと。根無し草のロバートなら、各地での刹那的な出会いや感情にも、普段は折り合いを付けていたはずだから。

そしてさりげなくハダけるウンテ氏の胸元

 

f:id:oucalaisponti:20180927182858j:image

 

そんなこんなで派手なミュージカルではないけど、曲がとても美しい作品でした。特にジヨンさんとウンテ氏が歌うと。当然2人の曲が多めですが、ずっとそれだけを聞いていたい。牛のコンテストに行った兄弟たちやフランチェスカの友人夫婦が合間あいまでギャーギャー言ってるのは、恋する当人でなくとも控えていただきたい。笑

そしてさりげなくハダけるウンテ氏の胸元。

 

f:id:oucalaisponti:20180927182926j:image

 

舞台はアットホームなセットがメイン。アットホームというか、ホームですね。料理するシーンでは舞台上の鍋から本当にガーリックのいい匂いが!メインビジュアルにも使われているオレンジがかったピンク色の照明がたびたび舞台を染め、木をメインに使ったホームの優しい雰囲気の中に麗しのジヨンさんとウンテ氏がいて、ビジュアルも美しい。全てが調和してしっとりとした、オトナミュージカルでございます。敢えて例えるならば、そう!

素朴でありながらバッと燃え上がり、香りよい余韻を残すクレープ・シュゼットのようでございますメダム・ゼ・メッシュー。

そしてさりげなくハダけるウンテ氏の胸元。いや、劇中一瞬だけ、鍛え上げられたトルソーが露出し、ひまわり畑の花たちを恥らわせます。その光景はデザートの味を引き締めるカラメルソースと言ったところか。

 

このままだとウンテ氏にカラメルソースかけたいとか考え出しそうなので、ここらでやめておきます。まだ、考えてないんだからね!

 

以上!

 

 

 

oucalaisponti.hatenablog.com

 

 

웃는남자 / 笑う男の高笑いは聞こえるのか

 

 

★★★★☆

 

・2018年8月11日(土)18:30

・芸術の殿堂 オペラホール

・グィンプレン:パク・ヒョシン

 ウルスス:ヤン・ジュンモ

 デア:イ・スビン

 ジョシアナ:シン・ヨンスク

 デイヴィッド:カン・テウル

 ペドロ:イ・サンジュン

 アン女王:イ・ソユ

 

 

f:id:oucalaisponti:20180905175921j:image

 

😁この夏期待の超大作

 

マタハリ」同様にセットといい、衣装といい、視覚的にすごく魅力的な出来上がりでした。シンボリックな舞台装置は、きっと「笑う男特別仕様緞帳(?)」。幕なのか、板なのかわかりませんが、開演前から不気味な笑顔で観客を迎えています。笑っている唇の部分は上と下にパカッと分かれ、さらに下部分は真ん中で左右に開くことで様々な場面を演出します。

 

f:id:oucalaisponti:20180905175953j:image

 

その他王宮のガーデンパーティーも、ウルススの劇団も(玉乗りをする熊までいる!)、王宮でのグィンプレンの部屋も(ベッド高すぎやろ)、とにかくセットがめちゃくちゃ豪華!さすがEMK。

セットの中では、私は議会のシーンで、議席が半円状に連なってるのが好きでした。議員さんたちはちょっと傾いて座らないといけませぬ。

ガーデンパーティやこの議会のシーンは、「不思議の国のアリス」のハートの女王のシーンを連想させます。だってアン女王がもはやハートの女王のよう。ビジュアルも、高圧的なところもそっくりで、それでいてコミカルなところもあるので、見てて楽しいサイドキャラです。持ち歌の最後のロングトーンもすーごく長くて、貴族たち(あんど観客)が、女王の機嫌を損ねないように3回も4回も拍手を繰り返す時間があるほどでした。

 

f:id:oucalaisponti:20180906143933j:image

 

視覚的魅力といえば、もう一つはバイオリン奏者。「バイオリンなのに『視覚』?」と思われるかもしれませんがそう、視覚。バイオリン奏者が一人、劇を通して要所要所で演奏しているのです。劇団員だったり宮廷演奏家だったり、舞台の一部なので、もちろん衣装もその都度着替えて。最初の方は弾いてるふりをしている役者かと思いましたが、あまりにもよく出てくるので、オペラグラスで手元を凝視したらちゃんと弾いていました。笑

 

 

 

 

😁豪華超大作ではあるものの

 

さて、「笑う男」の物語。「ヴィクトル・ユーゴーの自称・最高傑作」と言われているわりには日本語の翻訳は入手しづらく(「ユーゴー全集」みたいのに納められている程度?)、原作で予習できなかったので、あらすじをかき集めたり色んなブログの情報をつなぎ合わせたりして、ちょっと心配な中で見ました。メインのシーンでなくていいから、プレスコールもしておくれ。

 

それでつたない韓国語でよく分からないセリフ多数だったのだが、あれは結局デイヴィッドが幼いグィンプレンをコンプラチコスに引き渡したってことなのかな?それをジョシアナが知って、デイヴィッドを捨てる決定打になったの?

 

でも大筋の流れが分かっていれば、多分問題ないと思います。というか原作がどうなのか知らないけど、ストーリー性が弱い!よって感情が終盤まで、あまり動かされない!

一幕の終わりが「ぼくが実は貴族の出自?ありえない~~~~!」で終わるのですが、こちとら前日にちょん切られた親友の首を使って生命を創造する場面で一幕が終わるの目撃してるので、一幕がまさかそんなところで終わるとは思わず、前半終わるタイミングとしてちょーっと弱くない?というのが象徴的だったと思います。

 

やっとストーリーに引き込まれるようになるのって、上述した議会でのグィンプレンの歌あたりからでした私は。でもそれって二幕も3分の2が過ぎた頃…。「富者の楽園は貧者の地獄の上に成り立っている」と日ごろから考えていたグィンプレンが、議会で貧者に助けの手を差し延べることを切実に歌うものの、貴族たちから嘲笑され、自分の居場所はやはりこの世界ではなくデアやウルススのもとなのだ!と気づくあたり。

そこからは一気に悲劇が展開。劇団に戻ったグィンプレンだが、デアはグィンプレンが死んだ悲しみのあまり瀕死状態。グィンが駆け寄るも時既に遅し、その腕の中でデアは息を引き取り、悲しみと厭世にとらわれたグィンはデアを抱いて自分も入水します。その姿を見ているしかないウルスス…。ぶっちゃけこのシーンはデアとグィンに対してではなく、育て上げた二人が一度にいなくなってしまうウルススの後姿に泣かされます。

泣いて、しんみりして、気づいたら終わり。あれ?なんか終わり方感動的だけど、いまいち納得いかない…。だって劇の8割くらいは、のらりくらりと見られるようなもので、何が起きたかあまり覚えてないくらいだもの…。ひどい言い方をすると、最後のは小手先の感動演出に思えます。材料や盛り付けはものすごく豪勢だけど、食べてみると旨味が全然ない料理のような。鳴り物入りの開幕だったことを思うと、期待したほどの満足感が得られませんでした。

 

f:id:oucalaisponti:20180905180028j:image

 

もう一つ、本作にはワイルドホーンらしい、耳に残るメロディと歌い上げる系の曲が少なかったのでは、と思った。3階で見ていたからかもしれませんが、俳優が歌唱力のあるスター揃いのわりに、ドカーンと歌声に圧倒されるような場面が少なかったです。

それではせっかくのヒョシン氏が、もったいない。おどけたりして可愛いシーンが多かったから、ヒョシンファンなら嬉しいのかもしれないけど、彼の歌声をいっぱいに浴びたかったミュージカルファンとしては、物足りないものがあったなぁ。

というか独特の声質もあり、彼にはファントムの方が断然似合ってると思ってしまった。なんとなくファントムの時と同じような、神秘に満ちた感動を味わえると思って期待して言ったのだが、(少なくとも中身は)普通の青年の役は、私にはあまりしっくりこなかった。もしかしたら私はエリックを演じるパクヒョシンが好きだったのかもしれない。ヒョシン氏目当てで見にいったけど、これならパクガンヒョンで見ればよかった。ヒョシン氏はファントムなら、絶対また見にいきます。トートはやらないみたいで残念。

ちなみに余談ですが、グィンプレンお着替えシーンでヒョシン氏の細マッチョが一瞬見えたのがよかったです。

 

なんかすごいマイナス評価になってしまった。笑 でもマタハリみたいに再演でガラッと変わる可能性もあるから、一新されたらまた見にいっちゃうかも。

 

出口にのんびり向っていたら、ジョシアナ役のシンヨンスクさんに遭遇しました~。「ファントム」のカルロッタの頃からすごいイメージ変わった。おきれいです。

 

f:id:oucalaisponti:20180905180059j:image
f:id:oucalaisponti:20180905180106j:image

 

 

 

以上!

 

 

 

프랑켄슈타인 / フランケンシュタインで偉大なるハンミュ創造の歴史が始まったなぁ

 

 

★★★★★

 

・2018年8月10日(金)20時

・ブルースクエア

・ビクター:전동석(チョン・ドンソク)

 アンリ:한지상(ハン・チサン)

 エレン:박혜나(パク・ヘナ)

 ジュリア:이지혜(イ・ジヘ)

 

 

f:id:oucalaisponti:20180822113930j:image

 

🐲どこを切っても至高の金太郎あめキャスト

 

こんな人気作なのに、2年前の上演ではなぜかピンと来ず、見逃していたのでした。が、見る前から既に滞在中2回は見たいと思うくらいでした。結局見れてないけど。

 

さて、全体的にスター揃いのフランケンキャストですが。今回のメイン4人も神キャスティング。特に女性陣は、他のキャストは未経験なので、よく知ってる&激うまなこの2人というのは大きな安心感がありました。

 

ビクターとアンリはキャスト選び、すご~く迷いました。が、他の演目のキャスティングとの兼ね合いもあって、ドンチサに決定。リュ様も見たかったし、カイ氏もまだ見たことがなくて見たいし、パクミンソンもプレコで見た肉体美に魅了されたのでぜひ拝見したかった。パクウンテ氏はすでにマディソン郡に合流していたのでフランケンは上がっていました。

 

f:id:oucalaisponti:20180822114043j:image

 

ということでドンビクター。端正な顔立ちで粛々と実験にいそしむ姿が、サイコパスっぽくてよいです。さらにプレコで号泣しているミンビクターを見ていたので、大して泣いていないドンビクターを見て「そんなに悲しんでなくね?」と不思議に思いました。ドンビクター、まさか本当にアンリで実験したいだけなんじゃ…。

その代わり『偉大なる生命創造の歴史が始まる』では、周囲の批判をよそに友人の首まで犠牲にした一大実験だから、意地でも成功させなくてはいけないという切実さやプライドが伝わってきました。ドンビクはこの曲中、妙にノリノリで、別にシャウトしなくていいところでもシャウトしてたw ドンソク氏、シャウトできるんだなぁ。1幕の最後も大シャウトで締めくくっておりました。

低音もきれいに出るし、声は良く通るし、背高いし、スタイルいいし、超ロングコートが超似合うし、顔かっこいいし、ジャックのオカマ風メイクもきれいだし、欠点ないんですか王子ですか。もしかして筋肉もありますか。脱いでくれませんか。

あ、でもドンソク氏、もしやと思うがダンス音痴?笑 酒場のシーン、ハンチサンは綺麗にこなしてるのに比べて、ドンソク氏は微妙にぎこちなかったようなw 酔ってる演技だったからか?でもそれくらいが、完璧王子のキュートな不得手でいいと思います。ルドルフでドンソク氏の魅力を発見し、今回フランケンシュタインで私の中での地位が確立しました。今度はもっとセクシーな役でも見たいです。色気を見せておくれ。

 

f:id:oucalaisponti:20180822114213j:image

 

ハンチサン氏は、ハンミュにハマり始めたかなり初期から知ってはいるものの、なかなかお目にかかる機会に恵まれず、今回初めて。情感豊かな、きれいな声の俳優さん。腹筋の形がおもしろい(どこ見てるんだ)。

チサンアンリは、あまり悲しそうではないドンビクとは対照的にというか、その分というか、死ぬのが嫌で怖くて仕方ないという感じがしました。ずっと泣いてるし、断頭台に上る階段では腰を抜かして座り込んじゃうし。最後の「サルゴシッポー」の直前でも、歌い出す前に両手で顔を覆って泣いてました。ビクターを助けるということと天秤にかけた結果、自分が罪を被ることを選んだのだろうけど、毅然と処刑を受け入れることはできず、本当は生きて一緒に研究を進めることに未練ありまくりだったと思います。あんなに未練を抱いて死んだのに、怪物にはアンリの記憶が全く残っていないのも、また切ない。

他のアンリを見ていないので、あまり比べられないのですが、「今朝から言葉が話せるんだよね」の言い方が、なんだか降って湧いてきたんだよねみたいな言い方で、おもしろかった。あと『僕は怪物』ではカトリーヌに教えてもらった「アンニョン」の手ふりふりを泣きながら何度も繰り返していて、哀れさが増してた。カトリーヌに裏切られるくだりが、一番可哀想な場面だと思う。

 

エレン/カトリーヌのイ・ジヘさん、ファントムのクリスティーヌみたいな綺麗な姫系のイメージが強かったので、カトリーヌのドロドロ・ボロボロルックスが新鮮でした。あんな汚い格好してるの初めて見た。w あと『生きるということ』では「こんな低い音も出せるんだ!」という発見もありました。高音を得意にして低音が出ない女優さんもいるので。

 

そしてそして、パクへナさん!!エレンもよかったけど、歌の魅力はエヴァの時に圧倒的に発現しています。『男の世界』では最初の数ワードでスパーンと歌唱力大魔神が出現しております。エヴァはいわばサブ役だけど、この瞬間舞台は彼女の独壇場。サブ曲をサブ曲に留め置かず、主要な見せ場の一つに仕立て上げていました。

というかパクへナさん、笑った顔も愛嬌あってかわいすぎ。ジャックとの掛け合いがノリノリで、終始2人で向かい合って「ウェーイ♪」と肩をふりふり揺すってましたかわいい。変人同士だけど仲いい夫婦っぽかった。

 

 

f:id:oucalaisponti:20180822114502j:image

 

 

🐲色んなワールドが垣間見える

 

原作小説はよく知らないのだけど、ミュージカルとしては、すごくできた作品よね。役名のあるキャスト全員が一人二役って。ビクターとジュリアの関係を、闘技場でもパラレルワールドっぽく反映すべく、ジャックとカトリーヌを絡ませてもいいんじゃないかな?カトリーヌに折檻するのが、ジャックとか。あっちのパラレルワールドでは愛し合う夫婦だけど、こっちではいたぶる関係。カトリーヌの悲壮感増しそうでいいんじゃないでしょうか?(どエス

 

フランケンのそれ以外の魅力としては、やはり素晴らしい筋肉が拝めるということを記しておきたいと思います。怪物はもちろんですが、アンサンブルの美筋レベル高しです。ハイレベル美筋揃いです。ご存じの通りビクターの実験室(『唯一つの未来』)や闘技場など、見どころもたくさんあります。その鍛えられ方もピカイチで、理科の授業に一人お呼びして、「ここが大円筋、ここが僧帽筋」と、見てお勉強に使えるくらいくっきりでした。そういう授業だったら、私も理系になっていたかもしれない。

 

今回の子役の男の子、歌うまかったな。子役にはいつもあまり期待してないけど、棒読みでも棒歌いでもなく、ちゃんと芝居してました。

 

最後の北極シーンではステージが坂のようになっていますが、絶望したドンビクが腹這いで坂を上から下に滑っている姿はペンギンさながらであった。さすがに本人もこれではピングーになると思ったのか、長い手脚をちょっとバタバタさせていたが。

 

 

以上!

Rent / レントを観に花金Out Tonight

 

 

★★★★★

 

・2018年8月3日(金)19時

・シアターオーブ

・マーク:Logan Marks

 ロジャー:Logan Farine

 ミミ:Deri’Andra Tucker

 エンジェル:Javon King

 コリンズ:DevinRe Adams

 ジョアン:Lencia Kebede

 モーリーン:Lyndie Moe

 ベニー:Marcus John

 

もはやクラシック作品でありながら、まだ見たことがなかったレント。でも音源はアップルミュージックにあるし、動画もたくさん落ちてるしで、予習しやすかったです。

唯一、キャラが多いのが大変だけど、実際に見てみるとキャラがそれぞれ立ってるので、全然混乱しません。

 

ぶっちゃけ予習段階ではそんなに惹かれる作品ではなく、そこまで期待してたわけではなかった(失礼)のですが、実際に見たら世界中で愛されている理由が分かりました。イイ話。

 

あと今回はエビータの時と違って、セットもちゃんとしてました。

 

f:id:oucalaisponti:20180808175028j:image

 

 ・エンジェル

かわいいし、すごく声がきれいだった!どうして死んじゃったんだー薬ちゃんと飲まなかったのか?エンジェルにもっと歌ってほしかった。最後に颯爽と出てくるのも、生き返ったみたいでちょっと嬉しい。

 

・コリンズとベニー

アフリカ系+ドレッドヘアというビジュアルがもろかぶり問題発生w 身長まで同じだったら、途中で入れ替わっても分からなかったな。コリンズの低音がよかった。やはりアフリカ系は歌うま!

 

・ミミ

スタイル良すぎ。1幕のピタッとした衣装がサマになりすぎ。ボディのメリハリがCGみたいだった。特にお尻には終始目が釘付け。あんなお尻に私もなりたい…。ミミ女優は歌よりもスタイル偏差値の方が高かったな。歌はもちろんうまいけど、Out Tonightはパンチが期待したほどではなかった。

 

ジョアンとモーリーン

ジョアンがしょっぱなから光浦靖子にしか見えない。モーリーンのぶっ飛んだ演技、あの振り切れ方はうまくないと出来ない。歌もすごく上手かったのに、あまり持ち歌がなくて残念。特にマークしていなかったこの二人のTake Me or Leave Meが予想外に良くて、今回のベストパフォーマンス三本指に入りました。

 

 

この演目とメンバーでツアーやったらすごい楽しそうだよなー。仲良くなりそう。

 

ところで冬の場面が多いこの作品、外に出たら一瞬で蒸発しそうな猛暑の夏にやる心は如何に。ぜひ冬に見て、心もほっこり温まって帰りたい作品です。

 

以上!

 

 

Evita / エビータは聖女か?悪女か?多分、聖なる悪女

 

 

★★★★☆

 

・2018年7月8日(日)17時30分

東急シアターオーブ

・エビータ:エマ・キングストーン

 チェ:ラミン・カリムルー

 ペロン大佐:ロバート・フィンレイソン

 

なんと会場を間違えてBunkamuraに行ってしまいました。行ったら改装中でびっくり。タクシー飛ばしてヒカリエへ。だってチケットにBunkamuraって書いてあるもんだから(主催のところ)、ぱっと見でそっちだと思っちゃうわ。

 

今回の予習のために初めてちゃんとエビータの音源を聞いてみました。Don’t Cry for Me Argentina とAnother suitcase in Another Hallくらいは聞いたことあったけど、他の曲は全く。全体を通して好きだったのは妖艶なI’d Be Surprisingly Good for YouとしたたかなRainbow High。どちらもエビータのオンナとしての魅力にフィーチャーした良曲だと思います。”Christian Dior me”っていう歌詞が好き。

エビータはJCSの直後くらいに作られていて、ロイドウェバー作品の中でも初期の作品。だからかは分かりませんが構成とか曲がJCSとかヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコートに似てるところが多いなと思いました。Rainbow Tourの曲調やナレーター(チェ)が情景を歌う構図とか、「ヨセフ」に出てくるコートの曲にそっくりではないですか?

 

エビータはミュージカルの女性パートの中でも歌がトップレベルに大変な役みたいね。サントラを聞いていた時はそこまでは思わなかったけど、生で聞くとどういうことかよく分かります。地声で高音を歌い続ける曲がたくさんあるのです。強靭な喉の持ち主でないと到底持たなさそうです。

こんな動画があるくらいです。

Who Sang The "A New Argentina" High Notes The Best? (E5-G5)

 

Rainbow Highもサビの度に声張りまくりなので、すごい迫力でした。声量に圧倒されて、鳥肌立ちました。

 

それに比べて歌という意味では、あまり見せ場のないチェですがラミン様、1ミリもぶれない歌と演技と存在感はさすがでした。

 

来日版公演というのはセットにお金と手間がかかるだろうということはよく理解できるのですが、今回はセットが結構しょぼくて、そこは正直残念でした。「そのドア枠なに?」みたいことが頻発。セットが簡素で、想像で補うタイプの作品も嫌いではありませんが、シアターオーブなんだし!ロイドウェーバーなんだし!チケット13,000円もするんだし!もう少し豪勢なもの作れなかったのかしら。キャスティングにお金かけすぎたの?

 

あと要所要所で後ろのスクリーンに、実際のエヴァフアン・ペロンの映像が写し出されてました。ちょっとドキュメンタリーみたいでおもしろかったですが、舞台としてはこれもちょっと手抜きでないかい?

 

衣装はそのまま持ってこれたのか?シャビーという印象はありませんでした。ちゃんとしてた。

 

f:id:oucalaisponti:20180712172547j:image

 

 

ハンミュを見慣れていると、日本はカーテンコールが長いなと感じます。だらだらだら、いつまでやってるんだ!と最後舞台にも観客にもちょっと辟易する。そんなに時間かけるなら韓国でよくあるように、代表的なフレーズをそれぞれ歌ってパパッとシメてほしいものですな。

 

とりあえず、ミュージカルになって、こんな極東の国でまで演じられるエビータ。本人はアルゼンチンでどれほどの人気があるのか、現地に行って感じてみたくなりました。春を鬻いだり、汚職したり横領したりと、必ずしも綺麗なことばかりではない人物だったようですが、結果として国民に愛され「聖女」と呼ばれた。ちょっと悪い方が魅力的に映るのか、悪さをも浄化してしまうような魅力の持ち主だったのか。ミュージカルでは、彼女を良いとも悪いとも決めないキャラ設定なのだと思います。人間そう簡単に、善悪どちらかになれるモンじゃない。33歳という若さで亡くなってしまいましたが、その描き方も悲劇的ではない。

後世にミュージカルになるほどだから、彼女の推進力や求心力は、短い期間でも相当強く発揮されたのでしょう。才子短命という言葉がぴったり。あのすごい自信もちょっとでいいからお裾分けいただきたい。彼女がもっと長く生きていたらアルゼンチンはどうなっていたかと思うと、見てみたかったような、末恐ろしいような、そんな気がしますが、もし長生きしていたら、ミュージカルにはなっていなかったかもしれない。

 

 

以上!

덕터 지바고 / ドクトル・ジバゴに集結した名優たちにザナス!ザナス!

 

 

★★★★☆

 

・2018年4月8日(日)19時

・シャーロッテシアター

・ジバゴ:박은태(パク・ウンテ)

 ラーラ:전미도(チョン・ミド)

 パーシャ:강필석(カン・ピルソク)

 コマロフスキー:최민철(チェ・ミンチョル)

 トーニャ:이정화(イ・ジョンファ)

 

f:id:oucalaisponti:20180615162728j:plain

 

 

🔨文句なしの布陣

 

ミドさんとウンテ氏は美男美女ですごくお似合いと思ってたけど、ミドさんとピル様もめちゃくちゃお似合い!かわいいカップル♡もはやミドさんは誰と並んでもお似合いになるんじゃないかと思う愛らしさ。私もあんなかわいい眉毛になりたい。

 

コマロフスキーに迫られた時の息遣いと悶え方がエロい。

というかチェミンチョルさんのコマロフスキーが小澤征悦にしか見えなかった件w

 

 f:id:oucalaisponti:20180615162759j:plain

 

 

ウンテ氏はファントムでしか見たことなかったから、顔が見える舞台は初めて。それでもずっと昔から見てきたんじゃないかと思わせる安定感を持っています。

 

というか高身長イケメンで舞台映え抜群、歌うま、カリスマ性、演技力など必要なものを全てを兼ね備えていて、この男こそミュージカルをするために生まれてきたのだと思わされるわ。

 

 

f:id:oucalaisponti:20180615163057j:plain

 

 

そして妖精さまことカン・ピルソク様

 

<前半>

ジャンプ!

くるくる!

ぴよ~ん!

全力疾走!

 

ピルソク氏があんなに速く動いてるの初めて見たんだけど笑

 

 

<後半>

顔面蒼白で、目の周りだけ褐色。プードル!

先ほどまでの明るい妖精さまはどこへ。でも歌のキレは健在、どころかさらにスパスパと空間を切り裂いていきます。

 

 

 

子どもたちは、可愛いんだけど歌と演技が…笑

成長してウバゴ(?)が出てきた時の安心感ハンパないw

 

 

f:id:oucalaisponti:20180615163002j:plain

 

 

 

🔨ハッキリしろ!シバゴ!

 

ジバゴってブロードウェイではコケた方らしいんだけど、なんだか理由が分かった気がする。

 

まず、ジバゴの「軸」と話の「力点」が判然としない。激動の時代の中、ジバゴ自身もグラグラなのです!医者として生きたいのか、詩人でありたいのか?家族が大事なのか、愛人が大事なのか?

 

ジバゴ一家に酷いことをしてきたコマロフスキーにも、何をするわけでもなく、かといって赦しているわけでもなく、

革命に賛成するわけでもなく、反対するわけでもなく、かといって中立を主張するわけでもなく。

 

戦わない主義かと思いきや、突然思い立ったように「男の名は自分で立てる!」って歌い出すし!そう思うのは立派だけど、それ今突然思いついたよねぇ!って指差し確認したくなります。実際の生活ではそういうことってよくあると思うけど、ミュー主人公としてそれは如何なものか。

 

 

トーニャとラーラに対してだって、

 

ジバゴ「僕の居場所はここだ。家族が一番大事(トーニャをぎゅっ)

 

わずか1分半後、図書館にてラーラと再会

 

「ラーラ!!!(がしっ」

 

なーーーんという変わり身の速さwww

 

 

こういう変わり身というか、軸がぶれぶれというか、そういうところがこの作品がいまいち人心を掌握しきれていないところなのかなと思います。共感や同情が得にくいと言うの?今回は俳優陣が本当に粒揃いだっただけに、もったいない!

 

以上!