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・2022年12月17日(土)18:30
・クァンリムアートセンターBBCHホール
ユダ:서은광(ソ・ウングァン)
マリア:김보경(キム・ボギョン)
シモン:윤태호(ユン・テホ)
JCSは好きな作品なのに、生ではラミン兄貴のコンサートを見たことがあるだけだったので、やっとミュージカルを見られて良かった!!韓国での再演を長いこと待ってたけど、日本から行けるようになったタイミングでやっててくれたのがとてもありがたい。ジーザスの深いご慈悲ですわ。
しかしチケットオープンをすっかり忘れていたせいでマイケル先生×ハンチサン×という第一希望キャスティングを逃してしまい、あまりマークしていなかったキャストだったけど、さすがにレベル高くて結果オーライすぎた。
イムテギョンさん、今まで見る機会がなかったのだけど、穏やかそうな雰囲気を纏っていてとても高貴な歌い方をするイエスかと思えば、途端にシャウトしたりと、幅の広さがうかがえてよいロッカージーザスでした。
ユダ役のソウングァン氏は、すごい声量があって声も伸びやかでよかった!The Heaven in Their Mindsの時からグッと関心を引かれました。声量もすごいけど、恐らく肺活量もハンパないすごい人ですわ。あちこちでシャウトしまくり上げてて、それも全然無理してる感じじゃなくて軽々と。
今回JCSを見る前は、アイドルの方ということで失礼ながらあまり期待していなかったのですが、本職のミュージカル俳優に引けを取らないどころか、この公演で一番声が出てたくらいじゃないかな。
Jesus Christ Superstar(曲の方)も圧巻のパフォーマンスで、マイクを持たせたらライブさながらの場を作り出せるのはさすがアイドルと行ったところでしょうか。あの瞬間は舞台上も観客も、そこのあらゆる「場」を掌握していたと思う。
偶然見たキャスティングだったけど、このような歌うまスターをまた新しく知ることができたのは今回の大きな収穫でした!ユダということでそこまで細やかな演技が見られたわけではなかったけど、次回機会があれば違う演目でまた見てみたいな。
マリアはすごくお久しぶりのキム・ボギョンさん。持ち前のアニメに出てくるお姉さんの声で、癒したっぷりマリアでした。マリアって今までチャンウナさんみたいな強い系の声の人が演じるものとばかり思っていたけど、一人くらいこういう柔らかい感じの登場人物がいてもいいのかもしれない。
シモンの俳優さんもよかった。金髪とブルーという奇抜なヘアで、エネルギッシュなイメージ。歌もエネルギッシュで、笑顔も爽やかで、背も高くて、見ごたえのある俳優だなと思いました。最初のほうに一度しかちゃんと歌う場面がなかったのが残念。
ピラトの俳優さんがイケオジだった。
あとヘロデの曲の演出を考えるのって楽しそうだなぁ。今回のヘロデはぽっちゃりさんだったのですが、全身ぴっちりしたゴールドの衣装を着て、さらさらのボブヘアにゴールドのヘアバンドをつけていました。そして同じくぴったりとしたゴールドのへそ出しスカートを着た男女のダンサーを従えていました(男性もスカート)。というかヘロデのパートを見るといつも、この演目が作られた当初キリスト教会から苦情が出た理由がわかる気がしますw
好きなミュージカルベスト10には入るのではないかというJCS。やはり名作だったし、ロイドウェバー天才だなと思ったし、出てる俳優さんたちは名演だったし、他のキャストも含めてもう何度か見たかった!
特に韓国で劇場での歓声も解禁されているようで、アンコールが立って叫んでノってのコンサートみたいでめちゃくちゃ楽しかったなぁ。ソウングァン氏がJesus Christ Superstarでずっと「ソリチローーーー!」と煽ってたので歓声がすごかった。こんな世界に戻ってこられたんだと、ここでも感慨深くなりました。
以上!