浮かれポンチ、ハンミュを観る

主に観たハンミュ(韓国ミュージカル)のレビュー置き場。

곤 투모로우 / ゴーン・トゥモローはタイトルに劣らずカッコいいミュージカルだった!

 

 

 

★★★★★

・2016年9月15日(木)16時

・クァンリムアートホール

・キム・オッキュン:강필석(カン・ピルソク)

  ホン・ジョンウ:김재범(キム・ジェボム)

  高宗:박영수(パク・ヨンス)

  イ・ワン総理:김법래(キム・ボムレ)

  和田:정하루(チョン・ハル)

 

 

 

 

📜激シブストイックミュージカル

 

今回のハンミュ旅行のライナップは、①Trace U ②ジャックザリッパー ③キンキーブーツ ④ゴーントゥモロー ⑤あの日々 という、男!男!たまにオカマ!男!男!まさに秋の歌うま男祭!It's raining men! と言わんばかりのライナップでした。

どこかに「今年の秋はブロマンスミュージカルが勢ぞろい!」みたいな記事が出ていたけど、まさにそれ。

 

それでもある程度人数がいるミュージカルだったら、主要キャラに一人や二人、女の子がいるじゃないですか。

 

なのに本作。

 

 

遂にメインキャラに

 

 

女がいない!

 

 

もちろんだけどオカマもいない!

 

 

女っけゼロ!

 

 

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スチール写真やボード類は全部白黒。シブい。シブすぎる…。

 

あ、白黒なのはボードだけではなく、演出全体もだった。モノクロを目指したのか、ほっとんど色がなかったなぁ。それこそ昔の白黒映像見てるみたいで。

衣装はカッチリしていながらも、少しアバンギャルドなデザインもちらほら。ダンスもコンテンポラリーっぽくて、スタイリッシュなビジュアルだった。

 

 

演出の話ついでにねじ込むと、最新のミュージカルらしくプロジェクションが多用されていて、舞台芸術の未来を垣間見た気がしました。つまりそれは、「大道具が必要なくなる?!」というものです。

 

ちょっとした障子や本棚のみならず、神社まで、少し前なら大道具使ってたような背景をプロジェクションで作ってて、物理的なセットの多くを代用できてしまっている!

 

プロジェクションの方が場所も取らなくて場面転換もきっと簡単だし、どんどんこんな風になっていくのかなーと思いました。

 

 

📜最終的に金玉均が暗殺される話だと思ったら

 

歴史モノの本作品、内容は政治思想と思惑とオトコの友情と苦悩に満ちていて、男女の恋愛などというやわなものは見る影もなし。

個人的には全然良かったんだけど、「今日は気分転換にミュージカルでも見るかな~」とか、「彼ピとの次のデートはミュージカルがいいな☆」みたいな状況には向かないかもしれませぬ。

それよりは、「この俳優の勇姿がぜひ見たいわ!」とか、「今日はクールなものがいいわね」とか、はたまた「韓国の歴史モノに触れたいの!」というときにはオススメでござります。

 

新作のため前情報がほぼなく、韓国語も覚束ない中、韓国人の友人と一緒に見に行ったのですが、私の理解+彼女の説明によれば、どうやらこんな話。

 

清やら?日本やら?が虎視眈々と朝鮮への支配を強めようとする戦乱の時代。

 

日本に倣って朝鮮の近代化を推し進めたい金玉均(キム・オッキュン)は、高宗と共にクーデターを試みるも失敗、日本へ亡命。

 

同じ頃洪鐘宇(ホン・ジョンウ)は、フランスに自費留学するための資金を日本で働いて貯めていた。金玉均の学識や思想に敬意を(多分)持っていた洪だったが、フランスから帰ると高宗に金の暗殺を命じられる。高宗はイ・ウァン総理に言い包められ、金玉均の思想や存在自体をも危険視するようになっていた。

 

その頃金は、日本政府にとって厄介者だったために小笠原送りにされていたが、帰京したところ洪を紹介される。かくして洪は中国の高官からという偽の招待状で金を釣り、二人は上海に旅立つ。ここまでが第一幕。

 

上海に向かう船上、明るく戯れる金に心が揺らぐ洪だったが、「俺を殺してお前は生き抜くんだ」と金に言われ、遂に暗殺を決行する。金の遺体は朝鮮中で晒され、日本では金の元ボディーガードの和田が、神社で線香を上げつつ、金の死後の出来事を折りに触れて金に報告している。

 

洪はというと、金の遺志を継ぎ、勢力を強める日本の要人や親日派を暗殺するなどして日本に抵抗するが、遂に日本は韓国を併合。高宗は日本勢力の強化や閔妃殺害を受けて金の暗殺を後悔し、苦しんだ末に洪に暗殺される(?)。洪も抵抗を理由に日本軍に?銃殺される。おわり。

 

 

 

 

 

えー

 

 

 

金玉均死ぬの早くない…?

 

 

 

 

 

あらすじ的に、金玉均の話だと思ったから、

 

金玉均が最終的に暗殺されるまでの話だと思ったから、

 

金玉均のことググって、日本と関係の深い人だけど反日じゃない、

 

これなら韓国人の友達も誘って見にいける!と思ったのに…

 

(さすがに安重根ミュ「英雄」とかは一緒に見に行けないからね。そもそもあれを見るのか、という問題もありますが。でもちょっと見てみたい。)

 

 

 

なのに金玉均さん、二幕始まって15分で呆気なくお亡くなりになり、後半ほとんど洪鐘宇の話だったよ!

 

その時点で頭の中「?」ってなってるのに、日本帝国軍出てくるし、閔妃殺されるしで、その後どんどん雲行きが怪しくなり、韓国人の友達が隣にいるのもいたたまれなくなってきたと思ってたら…洪さん、最後日本軍に銃殺されちゃったよ!!

 

もうあの瞬間、脳内

 

 

 

 

 

あっ…

 

 

 

 

 

てなったよね。一人で見てるならいいけど、こんなシーンで隣に韓国人の友達いたら、さすがにちょっと気まずいじゃん。

 

終演後に友達にストーリー確認した時、日本軍云々のくだりについては彼女の口調も少し控えめだったから、多分そんな私に気を遣ってくれてたんだと思う。いい友達を持ったわ。

 

歴史については、双方の主張は程度の食い違いこそあれ、日本がかつて韓国にひどいことをした歴史は変わらないんだし、若い世代はそういうことを理解した上で、私たちは仲良くしようねって付き合っていきたいと思うのよね。あまりここでそういう話をするつもりはないんだけど。

 

それなんだけど少し調べたら洪さん、史実的には晩年どうなったのかは分かっていないよう。だから金玉均暗殺後の暗躍とか、高宗の暗殺も多分にフィクションを含んでいて(史実では高宗って洪鐘宇より長生きしてるし)、洪鐘宇も本当に日本軍に処刑されたかはわからないけど、ミュージカル的にはきっと、それが一番簡単な終わらせ方だったんでしょう。

 

でも印象としては日韓併合とか銃殺のくだりはかなりドライで、反日感情を煽ったり、前面に押し出すようなことはなかった。あくまで金暗殺後の洪と高宗に重点を置いている印象。会場には日本人の人もちらほらいたし、本作は日本人もあまりセンシティブにならずに楽しんでいいものと思う。

 

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📜洗練された楽曲をイケボイスで堪能しよう

 

見に行った時点ではプレスコールをまだやっていなくて、曲をほとんど知らずに行ったから、どんなもんかと楽しみ半分、心配半分。でも初めての曲に対するハードルが高い私でもすんなり入ってくる音楽で、結構好みだった。

 

ジャンルはどれなのかはよくわからないけど、メロディが洗練されてて、なんかフランスっぽい感じ。あまり冒険はせず、クラシックで正統派でありながらも、曲ごとの個性があるなと思いました。

 

そして軒並み男性ソロorデュエットだから、全編を通してメインキャラの歌が存分に楽しめます。メインキャラを好きな俳優が占めていたら、たまらないなこのミュージカル!

 

私はというと、観賞後しばらくはあっさり過ごしてましたが、公開されたプレコ動画を見たら遅ればせながらどっぷりハマり、ちょっとした時間差スルメミュージカル状態。特に"잘가라 옥균"が切ない苦悩ソングで好きだけど、どの曲も聞き返すにつけ綺麗な曲ね〜。

 

今回見た俳優さんはみんな初めて。カン・ピルソク氏もキム・ジェボム氏も、演技・歌ともに手堅くて良かった!このペアはデュエットが特に好きだったな。彼ら、わりと声が似通っている。

 

で、デュエットってのは二人の声質が違ってなんぼでしょ!とこれまで思ってたけど、二人の声が混ざり合うようなデュエットも悪くないなと今回思い直したり。

 

 

二幕序盤に金玉均が亡くなって以降、本作はキム・ジェボム祭りと化したのですが、今まで完全にノーマークだった彼、何のなんの、なかなか良かったじゃないですか。

 

まずビジュアルがいかにも苦労&苦悩しそうでgood(どんなだ)。実際ほぼずっと苦悩してるんだけど、それがちゃんと歌にも出てて、カン・ピルソクの「自分の信念に従い真っ直ぐ生きてきたお坊っちゃま」風オッキュンとの対比がちゃんと出てた。後半ほぼ彼が単独主演状態だったから、たくさん見られて良かったわ。本作のMY最優秀賞はあなたにあげたいと思います。

 

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ぱちぱちぱち

 

 

復習したおかげでストーリーも少しは理解できたし、曲もいいし、もう一度見たいなと一か月経った今でも思える作品。他キャストも素敵なんだろうけど、再度見るならまた同じキャストで見たい!

 

いつかまたハンミュツアーと重なることを願いつつ。その時は歌が増えてるといいね和田クン!

 

 

以上!

 

 

 

킹키부츠 / キンキー・ブーツが惹起した内なる Kinky Revolution にエビバデ Say Yeah!!

 

 

★★★★★

・2016年9月14日(水)18:30

・ブルースクエアの大きい方

・チャーリー:이지훈(イ・ジフン)

  ローラ:강홍석(カン・ホンソク)

  ローレン:김지우(キム・ジウ)

 

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👠女性用ヒールで男性の体重は支え切れないんだ!でも少しゴリゴリなくらいなら大丈夫!

 

韓国版キンキーで一番意外だったのは、ローラがすごくゴリゴリなこと。日本版の三浦春馬はもちろん、アメリカ版をも凌駕するゴリゴリさ。80キロ、いや90キロはありそうな、かなりのゴリゴリマッチョ。よく食べ、よく鍛えましたみたいな。

 

エンジェルズは普通にしなやかバキバキだし、最初はゴリローラに少し違和感があったけど、見進めていくと「まぁこういうドラァグもそりゃいるよな」と、段々納得していく。

 

 

そう、それはまさに。

 

 

 

 

 

 

 

Accept someone for who they are!!

 

 

 

 

 

 

 

You change the world when you change your mind!!!

 

 

 

 

 

 

 

キンキーブーツの魔法なのであります。

 

 

 

 

まじめに考えると、春に上演した元祖?ドラァグもの『ヘドウィグ』の記憶も新しく、あちらは割とキレイめにまとめてたから、それと差別化するためにわざとゴリゴリ系にしたのかな、なんて思ったり。考えすぎ?

 

 

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👠男と女とキンキーブーツ

 

奇妙なことに、ローラのゴリゴリボディに、ぐいぐい引っ張る感じも相まって、ドラァグなのにマスキュリニティが強く出てたなという印象。「女性が男性に求めるもの、私は全部持ってるでしょ」みたいなスタンスだし。

 

かたやイジフン扮するチャーリーは、物腰柔らかで良識がある、女房的なポジション。

 

本来女性性を誇張しているはずのドラァグの方が男っぽくて、「普通の」男性であるチャーリーが女房役に回るという、性役割の逆転みたいなことが起きてるように見えて、面白かったなと、今振り返ってみて思ったのでした。

 

 

イジフンはモジャ!で一度見ていて、高音が得意できれいに出るし、顔がどこか白人ぽいから、チャーリーは合うんじゃないかと思ってたんだよね。

 

実際に見ても軽快で優しくて、温かみのあるチャーリーだった。大人びているようにも見えるし、でも守ってあげたいような気もするしで、チャーリーというキャラに必要な要素のバランス(?)がすごく良く取れてたと思う。

 

うん。イジフン顔はいわゆる私の好きなタイプというわけでもないし、私のフェティシズムど真ん中!という要素があるわけでもないんだけど、なんだか好きだわ。男くさいのが好きな私のレパートリーに、マイルドさを加えてくれるというか。「私のレパートリー」ってもう意味わかんないけど。

 

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👠イジフン絶対領域というフェティシズム

 

キンキーブーツは、何と言っても衣装が見てて楽しいよね!エンジェルたちを見るたびに、自分ならどれが着たいかな〜って考えちゃう。"The Sex is in the Heel" 見て、よし、今年の秋はトレンチコートxハイヒールだ!と決意したり。

 

そんなエンジェルズはさることながら、最もインパクトのある出で立ちは本作の場合、ラストシーンのチャーリーではないかと思うのです。

 

 

上半身→スーツ

下半身→水色トランクス+太ももまでの真っ赤なブーツ

 

 

という、長いファッションの歴史の中でも誰も思いつかなかったであろう、攻めのコーディネート。

 

今年は日本もキンキーイヤーだったし、ハロウィンの仮装とかでそろそろ誰かやってもいいと思うんだけど(誰

 

 

私も映画版で初めて見た時は「ぶはははは!!」と、そりゃあもう大爆笑してた。

 

 

その後、予習を重ねて見慣れてくると、「あれはあれで、スタイルとして確立してるよな」、なんて思えてくる。

 

 

そして、遂に生で見た日には「なんか…スタイリッシュで…赤くて…セクシー…/////」と、あろうことか、うっとりしてしまった!!

 

 

何というか、あの上半身と下半身の、禁断のギャップも去ることながら、トランクスと赤いブーツの間から姿を現す、絶対領域の秘めやかさと言ったら…!

 

 

 

信じていただけようが否が、私は今までの人生で、人の絶対領域というものに萌えたことは、幸か不幸かありませぬ。

 

絶対領域といえば、オタクが好むようなふわかわ女子の専売特許。私はふわかわよりもボンキュボン美女の方が好みだし、自分自身も人様に誇れるような絶対領域の持ち主でもないので、パーツとして意識したことはなかったのだけど。

 

 

 

なのにこの度、なぜか!

青いトランクスと真っ赤なブーツの間(はざま)から覗くイジフンの白い絶対領域に、目が釘付けになってしまった!

鳴呼、何という官能的な光景…!動くたびに蠱惑的な光を放つそれはまさに……禁断のフェティシズムトリコロール…!(花火バババババ

 

 

 

しかし、なぜ人生初めての絶対領域萌えが、アラフォーのおじ…おにいさんのそれでなければならなかったのか。

それについては、自分の指向性の整理も兼ねて、残りの人生でゆっくりと考えたいと思います。

 

 

 

そんなこんなで、未知なるエロティシズムまで呼び起こされたキンキー初体験。

 

カーテンコールも韓国らしく大いに盛り上がり、エンジェルズが客席に降りてきて踊ってくれて、退場時にはハイタッチまでしてくれちゃった。

 

そんな彼(女)らもまた、バキバキの肉体美でド派手な衣装とメイクを纏い、汗も滴るいいドラァグ。近くで見るとこれまたすごい。もう少しちゃんと見ていたら、また何か違うものが呼び覚まされていた気もするが、それは来月見るブロードウェイ版に託そうと思う(託すのか

 

 

以上!

 

 

 

잭 더 리퍼 / ジャック・ザ・リッパーを恋焦がれたキャストで再び観賞!

 

 

★★★★★

・2016年9月14日(水) 15:00

・D-Cube Art Center

・ダニエル:류정한(リュ・ジョンハン)

  アンダーソン:김준현(キム・ジュンヒョン)

  ジャック:이창희(イ・チャンヒ)

  グロリア:김예원(キム・イェウォン)

  モンロー:김대종(キム・デジョン)

  ポリー:정단영(チョン・ダニョン)

 

 

 

7月末にオムさまバージョンを見て、これは!リュさまとジュンヒョンさまバージョンも見ねばならぬ!!と虎視眈々とチャンスをうかがっておりました。

そして遂に!その時が来たのです!時が来た〜!

 

しかも前回は遅刻して冒頭15分を見逃したけど、今回はちゃんと最初からb

 

 

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📸相変わらず、1ミリもぶれないリュさま

 

さすがリュさま、声の通り方が他の俳優たちとは一段違う。

 

音響設備の違いか、前にブルースクエアで聞いた時みたいな、全てを包み込んで吸収するブラックホール感は今回あまり感じなかったけど、やはり歌い出すと彼の声だけ、寄り道せずにまっっっすぐ耳に届く。

 

他の人たちも相当うまいのに、それでもこんなに違うって、一体何が違うんだろう?口の大きさ?笑

 

本作、ダニエルの登場シーンって突然訪れるから、いつもびっくりしてしまうんだけど、特にリュダニエルは、いきなり透過率抜群の空気砲みたいな声でばーんっと出てきたから、すごく驚いて、リュさまのありがたきお歌を数語聞き逃してしまった…涙

 

 

ダニエル比較は、うーん。

オムさまが恋愛体質なダニエルだとしたら、リュさまはかなり硬派なダニエル。リュダニエルに比べるとオムダニエルは結構デレデレに思えるな。

 

自殺したグロリアを抱えて"어쩌면"リプライズを歌うところも、傍から抱えるだけのリュさまに対して、オムさまはバックハグでゆらゆら。どちらのダニエルが良かったかは決めがたいけど、ゆらゆらバックハグはされたい(*′艸`)

 

 

 

 

 

んーそれとも、決めちゃう?究極の選択を、しちゃう?

 

 

 

 

 

どちらも最高レベルの俳優だから選びがたいけど…私はダニエルなら、オムさまかなぁ…。

 

なんとなくダニエルには、オムさまの若々しさが必要な気がして。若気の至りで血迷って臓器集めちゃった感じが、オムさまの方がするんだよね(どんな感じだ

 

リュさまは登場シーンのすぱーんや、全編を通しての手堅い歌唱力は素晴らしいんだけど、私がマタハリのラドゥ大佐のイメージを引きずってるだけなのか、もうちょっと重厚感のある役の方が似合うんじゃないかという印象

 

それこそモンテクリスト伯とかは、オムさまよりもリュさまが良いんじゃないかと思ってるのよね。

 

ダニエルが合ってないわけではないんだけどね。普段は硬派な医者感出てるのに、どんぱちシーンでは大きなカバンの陰に隠れて、頭を押さえてるのも可愛かったしw

 

 

 

📸1ミリも隙がないカッコよさのジュンヒョンさま

 

ジュンヒョンさまはやはり全力で素敵♡

 

高身長で、歌うまで、哀愁を帯びてた目つきで。

ジュンヒョンさんって伏し目がいいよね!伏し目王子と命名しましょう。そして何より、あのヒゲがたまらぬ。彼がヒゲを生やすのは、リンカーンのそれと同じくらいナイスアイデアだと思う。私がポリーなら、別れないな!それでクスリはやめてって言う(んな無茶な

 

ところでポリーとはどうして別れたかは、言及あるのかな?やっぱりクスリ?笑

今回、二幕のポリーソングでアンダーソンまで涙ぐんで鼻啜ってたのが印象的だった。舞台上で人の歌で泣くのって、今まで案外見たことなかった気がして階段の上の方にいないでもっと近くでセクシー泣き顔見せてほしry

 

あと、회색도시の最後の音を、チョアンダーソンとは違って上げきってくれたのが、音源で聞き慣れてた通りだったから気持ちよかった。あの音出すの相当キツイと思うんだけど。

 

しかしジュンヒョンさま、背が高いとは思っていたけど、出演者の中でも余裕で一番高かったな。小柄なリュさまとの身長差は、多分15cmじゃ効かないと思う。

そうすると相当高いよね?だってリュさまもさすがに170cmは超えてるだろうから、170としても185cm。今回は叶わなかったけど、一度出待ちか何かで、ぜひ隣に並んでみたい。そして見上げてみたい♡

 

あとディテールとしては、前髪ボサボサアンダーソンではなくて、七三分けして、七の方の前髪をウェーブさせてるのが良かった。ボサよりキレイめ。出待ち写真見てると茶髪のパーマぽいけど、劇中のアレはヅラだったのかしら。

 

一つだけかっこよく決まりきらなかったのが、ジャックに殺られたポリーを発見するシーン。直前の走って探すところまでは「ポッルリー、ポッルリー」ってすごく発音よかったのに、発見した瞬間の呼びかけが「ぷりゃー◯×△#☆¥?!」にしか聞こえなかくてw 内心ずっこけたw

 

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📸その他メモ・感想

 

・今回は図らずも、モンロー(亀田誠治にしか見えない)とポリー以外は一回目とは総入れ替え。

 

グロリア役のキム・イェウォンちゃんは、小柄でほそーくて、したたかさを必要とするであろう娼婦の世界で、果たしてあれで生き残れるのか…と心配になるくらい、「華奢」という言葉がぴったり。だけど歌いだすと、特にロングトーンは力強いしハリもあって、よかったわ。

 

今回のグロリアは二人とも少女系だったけど、もう少し大人っぽいのも見てみたいな。



・ジャックはどちらも不気味な謎おじさん感あって、いい意味で(?)二人の俳優にあまり大きな違いななかったように感じた。テイ氏の方が若干インパクトあるように思いもしたけど、それは彼を先に見たからか、金髪だったからかもしれない。

 

・しかし2回見てもよく分からないのは、一幕で突然キャバレー風にジャックが紹介される曲。あれ、いる?

 

それとも私が歌詞をよく分かってないだけで、本当はジャックに関する大事な情報をくれる曲?しかもジャック役のダンサーはリアルジャックではなくアンサンブルの一員という。何気にうまいしかっこいい。

 

ま、この曲は、男性ダンサーが全員上裸にベストだから胸筋見放題ということと、次の酒場の場面へのつなぎがうまいから良しとしておこうか。胸筋は左端の人が一番きれいだったな(聞いてない



・前回もうっすら思ったけど、アンコールのダニエルのパートって、やっぱりもうすこーしだけ多く歌ってほしいよね。みんな20〜30秒は歌ってるのに、ダニエルだけ「ネガジェーーーーック!!」だけなんだもん。セットとか照明でトリ感は出てるけど、あなた、ジェックであるより先にダニエルよっ。

 

 

以上!

 

 

oucalaisponti.hatenablog.com

 

Trace U / トレース・ユーで韓国ギャルに交じって大興奮した話

 

 

★★★★★

・2016年9月13日(火) 20:00

・テハンロ アートワンシアター

・ボナ:백형훈(ぺク・ヒョンフン)

・ウビン:최재림(チェ・ジェリム)

 

 

💊ストーリー&曲をさらっと

 

見る前にいくら調べても、どの曲がストーリーのどこで出てくるのかの情報が出てこなかったので、備忘のためにストーリーと曲の絡みをメモ。

 

クラブドバイのライブ。メインボーカルのボナとサブのウビンで歌う"Trace U"。ボナは中毒の薬物が切れたせいで曲終盤に突然ドロップアウトしてしまい、ウビンが"어느 소년에 이야기"を歌って間を持たせる。

 

ライブ後、ウビンは楽屋にて「一曲くらいまともに歌えないのか」とボナを責めるが、ボナは取り合わず、飲もうとした薬をウビンに取り上げられる。ボナは戯けているうちにウビンと作曲する流れに("낙서")。楽屋の壁?に落書きばかりしてないで歌に集中しろ、と再び怒るウビンをボナは追い出し、眠りにつく。

 

夢でうなされるボナは"또라이1"を歌うウビンの声が聞こえ、一緒に歌い出す。そのまま場面はクラブドバイのライブに転換、ボナは「ドバイのトライ(キチガイ)ボーカル」として紹介され、"미친 밤"、"나를 부숴봐"を演奏。

 

演奏後楽屋に戻ってきて、ボナが想いを寄せる女性の話になる。ウビン「この落書きの女だろ?」"아름다운 그녀"で彼女のことを歌うボナ。ウビンもコーラスで入るが、ボナが歌い終わった後、ウビンだけが何やら不穏なメロディで「そんな女はいない」と歌う("아름다운 그녀 Rep.")。「それでその女はどうするんだ」と問われたボナは"매일 난 기다려"で朝4時に待ち合わせるんだと答える。

 

ウビンの警告にも関わらず、ライブを放棄するボナ。代わりにウビンがボーカルとして"태양에 눈이 멀어서"を歌う。

 

歌い終わって楽屋に戻るとボナがおり、やがて禁断症状で苦しみだすので、ウビンは取り上げていた薬をしぶしぶボナに渡す。薬をあおったボナは彼女が待ち合わせに来る幻覚を見、彼女に捧げるライブで"날 잡아줘"を歌う。

 

ボナが楽屋にいるとウビンが新聞を持って、女性がクラブのトイレで殺されているのが発見されたと告げる("여자가 죽다")。ボナは、彼女には結局会っておらず、殺したのも自分ではない、何も知らないと主張するが、"그 여잔 널 버렸어"でウビンは、彼女がボナの実の母親で、お前は捨てられたのだと明かす。

 

それを聞いたボナは自分が犯人だと思いかけるが、そうではなく、殺したのは自分だとウビンが語りだす。女性の正体を知って苦しむボナを見ていられなかったから、と。ボナはウビンを"또라이2"でキチガイ扱いし、それぞれ自分が殺したのだと譲らない。

 

分からないボナに対して、ウビンは彼女に成り切って"그녀의 고백"を歌い、ボナを捨てた時の詳しい経緯や申し訳ない気持ちを表現する。何も思い出せないボナは"기억이 안나요"で自分は彼女を愛していて、殺してはいないんだと歌う。

 

傷ついたボナは、引き留めるウビンを聞かずにウビンの許を去ろうとするが、ウビンは自分から離れることは出来ないと言う。それどころか、自分とボナは同一人物だと明かす("어느 소년 이야기 Rep.")。その証拠に"낙서 Rep."に乗せて、薬の山を見せる。その薬は、飲むとどちらかの人格が失われるため、ウビンが今までボナに飲ませずに奪っていたもの。(この辺でウビンがボナに向かって女性が実は3年前に何とかって言ってたのはよくわからなかった。3年前に死んだ?)曲中ボナはどんどん錯乱していき、二人でいることを受け入れる。最終曲ではボナをサブに従えたウビンが"Trace U Rep."を歌っている。

 

…さらっと、と思ったわりに随分長くなった。

 

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💊今回新しく(私に)名前を覚えてもらったボナ俳優

 

ボナ役は、2月に見たネクストのヘンリー!ヘンリーっておとなしい(というか地味な)役だったからか、正直あまり印象に残ってなかったんだよね。

 

しかしながらペク・ヒョンフン氏、本作でのあのロックなハジけっぷりと言えば!!驚いたことにジェリム氏とも対等にロック張れてて、凄みが効いたシャウトから金切りシャウトまで、あんさんの喉は何で出来てるんですかと。

かと思えば、ロマンチックな優しい声でバラードしたり、それはそれはグッドサプライズ逸材でした。

 

さらに良いことには、腕筋はモリモリ、目は私好みの切れ長(メイクでさらに強調)で、ビジュアルもとても良かったこと。衣装のTシャツの袖がアシンメトリーだったから、モリモリが片方しか見えなかったのは、勿体なかったのう。あれは並大抵の腕筋ではなかったぜ。トルソーも見せてほしかry

 

特に印象に残ったシーンを挙げるとすれば、静かに涙を流しながら"기억이 안나요"を歌ってる姿が美しかった。

 

 

 

💊ジェリムロックが見てみたいだけだったが

 

本作はジェリム氏のロック見たさにチケットを取って、未知なことが多いまま見に行ったのだけど、両俳優はもちろん、それ以外にもいいところがたくさんあって、とても気に入る作品でした。

 

ジェリム氏は相変わらずの喉の強さというか声の太さというか、メインの時のインパクトはもちろん、サブでもはっきりと聞こえる力強さを発揮。今回、首の筋と血管を浮き出させてシャウトしてたのを見ると、東京のコンサートで歌ってたジーザスの曲は相当お上品に思えるくらい、さすがのジェリム氏も音の高さの限界に挑んでるんじゃないかという場面が多かった。

 

ジェリム氏はキャラ的にもウビンに合ってたと思う。東洋的な顔立ちがメイクでさらにミステリアスになってたし、縦ラインを強調した衣装だったから、高身長と首の長さが際立って、なんかフォルムが蛇っぽかったから。笑 いや、褒めてる褒めてる!歌える高身長大好きよ!

 

Trace U は作品の冒頭と最後でボナとウビンがそれぞれ歌うけど、比べちゃうとやっぱりジェリムウビンver.の方が力強くて聞きごたえあったな。

 

 

ストーリーはというと、ヘドウィグみたいなライブ形式モノと聞いてたから、一回のライブで全部語るのか?と思ってたら、普通にライブやったり楽屋だったりボナの幻想の中だったり、時系列があったのね。

 

曲は予想してた数倍は激しくて、喉の強さに感心するというより、酷使しすぎて潰れるんじゃないかと心配になるほど。

 

実際キツいのか、スケジュール見ても同じ日に二回公演するケースが一度もなかった。というかキャスト見るにつけ、この人たち8人ともあれが出来るのか…ハンミュ界やっぱりレベル高いな…と感心してしまふ。

 

劇中で一番激しい"날 부숴봐"では、爆発せんばかりに盛り上がった後、二人してぜぇぜぇしながら「全くタフだぜ」ってわりと素で呟いてるのが面白かった。笑

 

ハジける曲も良かったけど、それ以外の落ち着いた曲や謎めいた曲、どれも良かった!予習段階では全部似たような曲に思えてしまってたけど、蓋を開けてみたらどの曲も個性があって好きだった。プレスコール動画でなかった曲の中では、"매일 난 기다려"の爽やかさと、"그녀의 고백"の曲調が特に好きだった。今回見た中では、本作が最優秀楽曲賞だな。

 

 

舞台セットも、とてもかっこ良かった。後ろにプロジェクション用の板が何枚かあって、基本的にはボナの落書きが映してあるんだけど、何曲かで、板の部分部分にボーカル(時にボナ、時にウビン)の顔が生で映し出されるの。その映像も古めかしく粗めに加工されたセピアの映像で、アンニュイな感じが増して「かっけー!」てなった。

 

最近はプロジェクションをうまく使ったものが多いなぁ。

 

 

 

💊全身全霊参加型アンコール

 

アンコール一曲目は、劇中歌をアレンジしたメドレー。これがまたノリノリで客に歌わせるところが何個もあるのだが、観客の女の子たちはそればかりでなく合いの手みたいのもたくさん入れてて、アイドルコンサートの玄人ファンみたいだった!皆かなりリピートしてるみたい。やっぱりこういう二人劇はリピーターがつきやすいのかな。チケットも大劇場と比べたらプチプラだもんね。色んな割引も発生するし。

というか本作、他の作品と比べて客層が若い!「若い女性」というよりもはや「ギャル」。だからカーテンコールの騒ぎ方と黄色い声援も並大抵じゃない。

それでもすごい楽しくて、私もソウルに住んでたらもう1,2回行くところだったわー。ギャルに交じって。笑

 

 

 

 

 

 

 

そ・し・て

 

 

 

 

 

 

 

アンコール一曲目の興奮冷めやらぬ中、引っ込んだボナの代わりに出てきたのは…

 

 

 

 

 

 

 

ベニーーーーーー!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

ベニーーーーーー!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

うそでしょーーーーー!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

よりによってベニーーーーーー!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

あの会場で私がベニーのこと一番好きだった自信あるけど、他の子らもベニーが出てきた瞬間すんごいヒートアップ!ハコが揺れんばかりの歓声!私もメドレーは手拍子くらいで楽しんでたけど、ベニーが出てきた瞬間叫びながらこぶしを振り回してしまった笑 

 

 

ベニーが歌ったのは"미친 밤"。予習動画でずっと見てたこの曲がベニーのバージョンだったから、生で聞けて良かった!でもうれしびっくりしすぎてずっと半信半疑。

 

 

もうこの日は朝から

 

①空港行くのにパスモ忘れる

②切符買ったのに紛失し、切符代払い直す

③特急乗ろうと思ったら乗車券買えてなかった

④機内にストール忘れる

 

という失敗続きで、うわーせっかくの旅行なのに幸先悪いわーと思ってたんだけど、このベニーの登場はがっつりお釣りが来るくらい!!!

 

それともこの先、また変なことが起こるのか?いやいやいや、インドのハード出張で風邪まで引いて、命からがら帰ってきたことのご褒美かな(^0^)

 

いやーしかし嬉しかったなぁー(しみじみ

今思い出してもこれをおかずにご飯食べれるなぁー。今回はベニーを見れるとは思ってなかったから余計嬉しかったなぁー。ハンミュの神様ありがとう。

 

 

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(アンコール投票で"Crazy night"に「ワケあり推薦!」なんてポップが貼られてたのは、これをベニーに歌わせたかったからかー…「なんだこの出来レースは!」と思って他の曲に投票しちゃった。ベニーごめん。)

 

 

さらにさらに、どうやらジェリム氏に残されたウビンチャンスはあと一回だそうで、"태양에 눈이 멀어서"もアンコールで再演奏。

最終的には三人で"날 부숴봐"も歌い、ジェリム氏の機転により、二つのマイクに三人せーので仲良く最後のシャウト。よく考えたらこの三人、今年のネクストのゲイブ・ゲイブ・ヘンリー!ペク・ヒョンフンは何回かゲイブもやってたから、そうなるとトリプルゲイブ!アイマラーーーーイブッ!!!イロッケーーーーッ!!!

こんなところで揃っちゃうなんて。歌うま青年が並んで、なんだか微笑ましかったわ。

 

 

さてさて、こんな小劇場でベニーが出てきたとなれば、そりゃあ出待ちするよね。この日は終演後に抽選でサイン会もあったみたいなんだけど、当たってたら出待ちできなかったから結果的には外れて良かった。

 

そんなわけで外の道路で待ってたらベニー、出てきた出てきた。私史上、ベニーに最接近。今まで時間の都合で出待ちしたことなかったから、図らずもこんな形で初出待ちだなんて♡

 

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出待ちファンは出てきたベニーを囲んで、囲み取材みたいにおしゃべり。主に玄人ファンみたいな子数人とおしゃべりして、私を含む他の人は見てるだけだったけど、(どうせ意思疎通できないし)見てるだけで充分だった♡

ベニー顔小さかったなー、目も小さかったけど笑 二重とかにしないでそのままでいてほしい!身長はネットでは186てなってたけど、実際に見るといいとこ182くらいじゃないかな。もう180超えてる時点で問題ナッシングだけどね!大きいは正義!

 

ベニーは意外と15分くらい、おしゃべりに付き合ってくれてて、写真を取る時間も、ガン見する時間も十分にあって大変よろしかった。なんたって私なぜか最前列だったし!

 

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そして帰りは、爽やかに挨拶して普通に徒歩で夜のテハンロに消えて行きました。最後まで飾らないのがいい感じだったわ〜しばらくはミュージカル本編を完全に忘れるくらい夢心地だった (*´∀`*)いつか直接お話してみたいなー次の作品は何かなぁー

 

ベニー好きも気づいたらもう一年!これからも細々と(?)通い続けよっと。

 

 

 

以上!

 

 

 

 

 

浮かれポンチアワード 2016年2、4、6、7月期

 

 

 

🏆🏵🎗🏅🎖浮かれポンチアワード🎖🏅🎗🏵🏆

 

 

 

ハンミュツアー(韓国ミュージカルをストイックに見まくる旅行)にて鑑賞したうち、

気に入った俳優や作品に対して、独断と偏見で授けたい賞を授けるというコーナー。

 

 

でももう初期の方はあまり覚えてない\(^0^)/

 

 

 

🏵2016年2月期

 

ノミネート作品:パルレ、レベッカ、ネクスト・トゥ・ノーマル、サリエル

(大体鬱ミュシリーズ)

 

🎖最優秀女優賞:チャ・ジヨン(『レベッカダンバース夫人)

🎖最優秀男優賞:キム・チャンホ(『サリエル』ジェラス)

🎖最優秀かっこいいオトナ賞:ソン・チャンウィ(『レベッカマキシム)

🎖最優秀オトナミュージカル賞:『レベッカ

🎖最優秀楽曲賞:『サリエル』

🎖最優秀Tシャツ賞:ベニー(ソ・ギョンス、『ネクスト・トゥ・ノーマル』ゲイブ)

🎖最優秀浮かれポンチ賞:『パルレ』のやばい書店員

 

 

🏵2016年4月期

 

ノミネート作品:スリル・ミーヘドウィグニュージーズアマデウス

(馬鹿と天才は紙一重シリーズ)

 

🏅最優秀女優賞:J-min(『ヘドウィグ』イツァーク)

🏅最優秀男優賞:チョン・ムンソン(『ヘドウィグ』ヘドウィグ)

🏅最優秀楽曲賞:『スリル・ミー』

🏅最優秀どツボ賞:『スリル・ミー』

🏅最優秀吊り橋効果賞:カン・ドンホ(『スリル・ミー』彼)

🏅最優秀芸術大国どや顔賞:『アマデウス

🏅最優秀ベニー賞:ベニー(ソ・ギョンス『ニュージーズ』、ジャック)

 

 

🏵2016年6月期

 

ノミネート作品:マタハリモーツァルト!エドガー・アラン・ポー

(タイトルロールが全員悲惨な死を遂げるシリーズ)

 

🎖最優秀女優賞:オク・ジュヒョン(『マタハリマタハリ

🎖最優秀男優賞:リュ・ジョンハン(『マタハリ』ラドゥ大佐)

🎖最優秀恋人賞:オム・キジュン(『マタハリ』アルマン)

🎖最優秀楽曲賞:『マタハリ

🎖最優秀なんか好き賞:イ・ジフン(『モーツァルト!』モーツァルト

🎖最優秀くりくりヘア賞:マイケル・リー(『エドガー・アラン・ポー』ポー)

🎖最優秀抱かれたい賞:キム・ジュンヒョン(『モーツァルト!』コロレド大司教

 

 

🏵2016年7月期

 

ノミネート作品:スウィニー・トッドベア・ザ・ミュージカルジャック・ザ・リッパーウィキッド

(登場人物がバタバタと死ぬシリーズ)

 

🏅最優秀女優賞:パク・ヘナ(『ウィキッド』エルファバ)

🏅最優秀男優賞:パク・カンヒョン(『ベア』ピーター)

🏅最優秀楽曲賞:『ジャック・ザ・リッパー

🏅最優秀コンビ賞:チョ・スンウ&オク・ジュヒョン

          (『スウィニー』トッド&ラベット夫人)

🏅最優秀トルソー賞:ベニー(ソ・ギョンス、『ベア』ジェイソン)

🏅最優秀ボディ賞:ミン・ウヒョク(『ウィキッドフィエロ

🏅最優秀セクシーかすれボイス賞:テイ(『ジャック』ジャック)

 

 

以上!

 

 

 

인 더 하이츠 / イン・ザ・ハイツ9.3 はキャスト総入替えの千秋楽!

 

 

 

★★★★☆

・2016年9月3日(木)13:00千秋楽

Bunkamuraオーチャードホール

・ウスナビ:정원영(チョン・ウォンヨン)

  ベニー:김형준(キム・ヒョンジュン

  ニーナ:최수진(チェ・スジン

  バネッサ:오소연(オ・ソヨン)

 

 

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🍾主に8.20との比較!

 

図らずもメイン4キャラは総入れ替えでの来日インザハイツ。

 

まずウスナビが、うりウスナビ!

 

私たちがいーちばん最初に見たインザハイツで、ウスナビを演じてたチョン・ウォンヨン。その時のインザハイツが、人生で初めて見たハンミュだから、彼は私が最初に目にしたハンミュ俳優ということになるねおめでとう!

 

いやー旧知の人に会った時の安心感を感じました。

 

この頃はちょうどソウルではベアでピーターやってたはずだから、明るい作品に出られてよかったね。いや切り替えが大変か?

でもすごくはっちゃけてて、ブレイクダンスしてたよ!しかもわりとアクロバティックなやつも易々とこなしてて、びっくりした。ダンスやってたのかな。青白い顔のピーターからは想像出来ない発見!笑

 

 

ベニーとニーナは今回どっちも茶髪の前髪もっさり系で、二人並ぶと「毛!」みたいになってあまりビジュアルが好みじゃなかった。舞台で前髪もっさりってどうなのよ!びしっとあげて顔アピールしなさいよ!日々是決戦よ!(何

 

というわけでベニーナは前髪しか記憶に残らず。前回と比べると、歌に関してはニーナは互角、ベニーはイサンイの方が良かったな。イサンイ美筋だったし。

 

 

バネッサも、オソヨン全然悪くないんだけど、やはりJ-min見ちゃうと比べてしまう。声の太さが全然違うから、"96000"の終盤のパート別に歌ってるところの聞こえ方が違ってくるね。バネッサみたいなおとなしくない役は、Jminに軍配。

 

 

 

🍾日本にハンミュが来るということ

 

そして千秋楽なのに、収益が心配なほど客入り悪かったw

一階は後ろ1/5くらいガラ空き、二階全ガラ、三階なぜかちらほら。もしかしたら今日出てるアイドルって大したことないの?笑

 

なんて言うのは、かわいそうか。

だってそもそもハコが大きすぎるもん。この演目とメンツなら、ソウルでは中劇場でやる。実際前はブルースクエアの小さい方でやってた。

 

その時こそほぼ満席だったと記憶してるけど、ソウルでもあの規模の劇場でやったら空席目立つと思う。いはんやミュー地盤も俳優知名度も、比して低い東京をや!

 

 

どうしてオーチャードホールでやることになったのかわからないけど、値段もその分高かったし(ソウルなら8千円くらいが妥当)、何より「こんなに客入らないなんてやっぱりハンミュは人気ないんだ!」って早とちりされないかが心配。ハンミュのせいじゃないのに(T_T)

 

これにめげずにこれからも来てー。

 

 

以上!

 

 

인 더 하이츠 / イン・ザ・ハイツ8.20 で、あの胸の高鳴りをもう一度!

 

 

 

★★★★★
・2016年8月20日(土)17:30
Bunkamuraオーチャードホール
・ウスナビ:Key (Shineee)
 ベニー:이상이(イ・サンイ)
 ニーナ:Luna(f(x))
 バネッサ:J-min




ハンミュにハマるきっかけとなったこの作品に、こんなに早く再開できるなんて!!! 私もしかして、気づかないうちにすごい善行積んだ?

いやーこのニュースに接してこの方、見るまで毎日カウントダウン状態だったわ。だってこの作品絶対的に楽しいもん!



💰ベニー不在の中でも(語弊)


今回の来日公演は、ほぼ全キャストが2015年ソウル上演時と同じにも関わらず、ベニーが出ていない。残念だけども、ベニーはベアに出演中だから仕方ない。
でも代わりのベニー役(分かりにくい)はイサンイ氏で、私が彼を知ったきっかけは、2015年ベアでベニーと共演していたから(当時ベニーはジェイソン、イサンイはピーター)なので、何かしらの縁を感じずにはいられなかった今回のベニーキャスティング。

イサンイの話が出たついでにいきなり個別評価すると、サンイベニー、全然悪くなかった!顔が優しい系だから包容力あるし、声も良くてもちろん歌うまだし、腕筋も胸筋もちゃんとあるし(オペラグラスにて確認済)、ちゃんと「ベニー」だった。
それと私の知ってるサンイ氏ってベアのピーター(苦悩系ゲイ)とスリルミーの私(頭脳系ゲイ)だけだったので、女の子が好きで「男らしい」イサンイ氏は意外にも初で新鮮。

まぁ筋肉に関しては、サンイ氏は隠れマッスルだと私は見抜いてたけどな!これならサンライズのタンクトップシーンも心配ないだろうと!あのシーンは筋肉ないとサマにならんもんな!
他のベニー役はどうなってるのか知らないけども、ハンミュ俳優で肌出すんだったら筋肉はつけときなさいってもんよね(誰



💰今回の大本命歌姫は


と盛大に話が逸れましたが、今回一番の期待は、何と言ってもJ-min!!
ヘドウィグのイツァーク役で出会って以来、その力強いロックボイスゆえに大注目女優に浮上した彼女(当社比)。しかしながらAll Shook Upを見逃し、その前にインザハイツでバネッサ演じてたことを知ったときも「わー絶対すごい合うじゃん見たかったわーーー」と悶えたのだけど(インザハイツ初体験時のバネッサはオ・ソヨン)、この度念願叶って祝☆J-minバネッサ。

登場シーンの”Nooo~! No, no, noo! No no no, no no no, noo~ no no no, nonononononono…” から強い声を活かしまくりで期待通り。"96000"終盤のアンサンブルに被せて「うぉーほーほーとなるこやぁああぁあぁあぁあぁぁ」(わかるよね)も一人で声張ってるのに余裕で聞こえるし。「太い輪ゴムのような声」と言ってどれくらいの人が分かってくれるか謎ですが、相変わらずのバシーンと?バツーンと?ガツーンと?くる歌声で、ロック系、ソウル系、あれもこれも色々歌ってほしくなる歌い手。

そしてここに来て、同じくゴムバンドボイス(なんか変な用語できた)のチェジェリム氏と共演してくれないかしら…という危険な妄想が脳裏に浮かび、なんか考えただけで興奮してきた今。実現したら万難を排して渡韓するけど(日本でやってくれても可)、実際二人同時に歌ったら声の圧で鼓膜破れるんじゃないかな。でもその時はその時だわ。私の鼓膜はあなたたちのものよっ。

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💰その他キャラ評


今回はアイドルの方々も多数キャスティングされているようで、私は誰がどのくらいすごいアイドルなのか良く分からんのだけど、まぁ良かったんじゃないかしら!

いや、誰とは言いませんが、モジャ!が有名な彼とか、ポーをやってた彼とか、マタハリに出てた彼とか。アイドルとしてはうまいし、日本のアイドルなんかと比べようものならそーれはそれはお上手なのですが、ハンミュの本職の俳優と比べるとどうしても… 「ミュージカル俳優並みにうまいから」ではなく「歌えるアイドルだから」キャスティングされたんだろうなと邪推してしまふ。
そういうことも鑑みるとキー氏とルナちゃんは遜色なかったかな。もっとも、ウスナビもニーナもミューキャラの中ではそんなに難しい役ではなさそうだけども…。今後敢えて選ぶことはなくても、少なくとも避けることはなさそう。というかインザハイツ出てたってだけで親近感湧くわ。

あとダニエラも普段は変な口調のおばちゃんだけど"Carnaval del barrio"はがんがん飛ばしてたな。歌でホールがいっぱいになった、って感じたのはあの時だけだったかもしれない。



💰その他コメンツ


・ところどころに日本語のセリフ交えて、字幕だけでなくちゃんと日本の観客のことを置いていかないように気にかけてるよ、っていうのが感じられて微笑ましかったし、嬉しかった。やはり歩み寄りには言語が(も)大事ですな!
いやはや、ソニーとバネッサが一番多かったけど、二人とも発音もイントネーションも上手で実は日本語できるんじゃないか?って思っちゃった。J-minはインスタも日本語で投稿してるし、本当にできるのかも。

・ソウルで見た時のアヤしい日本語字幕も全て是正されていて、まぁ外国でやるならネイティブチェックは当たり前なんだけど、安心した。

・日本の観客、静か!
私なんて劇中でも盛り上がった曲には自分も盛り上がって「フォーーー(大拍手)」って叫んじゃうから、それ我慢するの大変だったーむずむずした。と同時に俳優さんたち、ウケてないと勘違いしちゃうんじゃないか、心配になった。
特にオープ二ングとかで、「IN WASHINGTON HEIGHTS!! じゃん!!!」「…ぱちぱちぱちぱち(ひたすらお上品拍手)」ってなったら自信喪失しない⁉︎ "96000"とかもさ。ちょっとくらい叫んであげればよかったかな(チキった
カーテンコールの時は、最後だからか少しだけヒューと、キー氏が出てきた瞬間の「きゃあぁーーー‼︎」。声出そうと思えば出るんじゃん‼︎ていう。
ハンミュファン的にはJ-minやイサンイの方が声援を浴びてほしいんだけどなー。舞台はキーだけちゃうんやで!まぁそもそも見にきてる動機が違うのかぁ。そこは最後、緞帳が下がる時にキーファンの方々が拍手放棄して、キー氏だけに手を振ってたのにも表れてたと思ふ。

・アンコールやってほしかった〜泣
ハンミュの(特に中小作品の)いいところは、アンコールの充実度なのにぃ。ソウルの時は"96000"をやってくれて、みんなスタンディングでノリノリコンサート状態で、ハンミュの楽しさを存分に味わえたんだけど、今回は日本人に合わせて?お上品に終わりました。
客層が高めだったから仕方ないのかな(あ

いやほんと、ソウルでこの作品なら10代後半〜20代の女の子中心だと思うけど、今回平均年齢が優に倍だったね。笑 恐らくキー氏ファンがそれくらいの年齢層なんだと思うけど、この層が観客の大半を占めることを考えると、Bunkamuraという大きなハコを選んだのはあながち間違ってないのだなと感心。

と、日韓観客の比較という、興味深い考察までさせてくれたことに感謝しつつ、
 

以上!